暖かくなりました。昨日は一日お天気が安定していて日差しがあふれ、風も無く春爛漫という天候でした。梅林には蝶や虻がきて盛んに花の間を飛び回っていました。ようやく巡ってきた春らしい暖かさに彼らも敏感に反応しています。この暖かさで桜の蕾がぐっと膨らんだことと思います。

霞は水蒸気が山野にたちこめ、ぼんやりとかすんでいるさまを言います。霞はもともと中国では朝焼けや夕焼けを意味していました。日本でこのような意味で使われるようになったのは、大和盆地や山城盆地の山々が春の訪れとともに霞の中に姿を隠す風景に古代の人々が心惹かれ、このように詠ったからだといわれています。

昨日は風が無く、穏やかに晴れて播磨灘、淡路島、六甲山すべて霞の中に隠れていました。頂では昨日と同じ蝶が三角点の標に来てとまっていました。日差しの中にいると早くも汗ばむ心地でした。まだ少し寒くなる日はあるかもしれませんが、やはり「暑さ寒さも彼岸まで」は季節の変化をよく言い当てています。

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