□◆□…優嵐歳時記(195)…□◆□

    祝祭を連れて台風接近す   優嵐

台風18号が最も接近していたのは午後4時ごろだったようです。風台風
で、お昼前から風がぐんぐん強まりました。窓ガラスが揺れ、庭の木が
揺れ、ありとあらゆるものが揺れていました。

姫路はあまり台風の深刻な被害にはあわない土地であるためか、子ども
のころから、台風というと、どこかわくわくした気持ちがありました。
子ども、いいえ大人でも日常とことなる何かが起こるというのはどこか
心ときめくものです。子どもには台風の接近は、どこか荒々しい神さま
がやってくるお祭りのような感じがしていました。

走る雲、窓を打つ雨音、うなりをあげる風、いわば一種の祝祭です。
そのあとのすがすがしい静寂。祭りのハレの気分に通じるのです