□◆□…優嵐歳時記(196)…□◆□

    窓をうつ嵐鶏頭活けられて   優嵐

先日の台風18号は典型的な風台風でした。姫路では午前中から
風が強く、午後になって暴風になりましたが、雨が降り始めた
のは午後3時を過ぎてからだったと思います。「窓をうつ嵐」
という言葉はご想像どおり「旅愁」(犬童球渓作詞、オードウェイ
作曲)の二番の歌詞をヒントにしたものです。俳句も言葉の文芸
ですから、いろいろな文章や詩がヒントになります。

鶏頭はすでに奈良時代には中国を経て渡来していた古い外来植物
です。夏から秋にかけて鮮やかな色彩で庭や花壇をにぎわします。
品種改良によって、トサカゲイトウ、タマケイトウ、ヤリゲイトウ
など多くの種類があり、色彩は赤いものが主ですが、ピンク、黄色
などもあります。熱帯アジア原産の一年草で、一度植えると、種が
こぼれ落ち、毎年育ちます。