□◆□…優嵐歳時記(199)…□◆□

    うしろから煙の匂い赤まんま   優嵐

「赤まんま」とはタデ科のイヌタデの花の俗称です。秋はタデの
シーズンで、夏の終わりごろからいっせいに咲き出し、中でも
イヌタデは6月から11月ごろまで咲いています。紅紫色の小さな
花を赤飯にたとえて「赤まんま」「赤のまま」などと呼びます。

地味な花ですが、それだけに俳趣を感じる人が多くなったのか現代
になってよく詠まれるようになりました。イヌタデはタデ科の中
では最もよく見られ、湿気の多い道端や畑、庭先などに生えています。