長月
昨夜は旧暦9月15日の満月でした。長月は旧暦9月の別称です。朝、4時半ごろに空を見たら、西の空に傾き始めた満月が見えました。夏に比べると随分月の入りの位置が北へ寄っています。日没の位置が南に寄っているのとちょうど反対になっているのです。昼夜の長さには太陽の出没の位置のみに注目しがちでしたが、月の出没はその鏡像です。

ずっと月を見ていたはずなのに、こんなことさえ気がつかなかったことに驚いています。昔の人は娯楽が少なかった分、メディアが溢れている現代人からは想像がつかないほど自然に向き合う時間が長かったでしょう。同じ24時間ですから、彼らが持っていて私たちが失ったものも多いと思います。見ているようで見ていないことの多さ、です。

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