□◆□…優嵐歳時記(232)…□◆□

  草の穂でくすぐりし子のちりぢりに   優嵐

エノコログサやカルカヤ、あるいはススキやアシなどは秋に穂花を
つけて山野をいろどります。子どものころ、これをとって友だちと
首すじをくすぐったりくすぐられたりして遊んだものでした。いま
でもエノコログサを見ると、あのころの感触がよみがえってきます。

そうして遊んだ友だちも今では特に交流もなく、みんなどんな大人
になっているのか、私はまったく知りません。数年前に中学の同窓会
があったようですが、私は出席しませんでした。なんとなく、あの
ころの友だちには子どもの姿のままで、記憶の中にとどまっていて
ほしいのです。