□◆□…優嵐歳時記(244)…□◆□

  どこまでも空青くある秋思かな    優嵐

「秋思」とは、秋のころの物思いのことです。今日の姫路は一日
中、真っ青な空が広がっていました。大気は透明で色づく野山の
景色も美しく見えます。そんな中にいてふとさまざまなことが
脳裏をよぎります。

「秋思」は「春愁」に対する季語ですが、春の甘美なけだるさに
対し、どこか思索的な雰囲気があります。快晴で何もかも輝くよう
でありながら、それでいてふと心をとらえるこの物悲しさ、これ
は何なのでしょうか。うまく言葉にすることのできない微妙な
陰影。それを託すのに「秋思」はふさわしい季語です。