鴉の子
昨日、近所の屋根の上で二羽のハシボソガラスを見ました。一羽が食べ物らしきものをくわえています。もう一羽はそれにむかってカアカアと何度も鳴いていました。身体の色や形はほぼ同じでしたが、どうやらカラスの親子のようでした。親は餌をねだる子ガラスにすぐには与えず、ちょんちょんと逃げてじらしています。子ガラスはそれを追いかけて前に行き後ろに行き、鳴いては餌をくれるよう要求しています。何度かそんなことがあった後、ようやく餌は子ガラスの嘴に渡りました。

カラスは春に高い木に巣をつくります。産卵期は3〜6月で、卵数は3〜5個、抱卵日数は20日、巣立ちまでの日数は30〜35日です。成鳥の口の中は黒いのですが、雛と幼鳥は赤いのが特徴です。餌をねだっていたカラスの口の中はまだ赤かったのでしょう。非繁殖期には家族群を単位に集団ねぐらを持ちます。近所の山がそのねぐらになっていて、秋には近隣のカラスが大集団を作り、集まって暮らすようになります。

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