◆年の瀬
雨はやんでいます。少し風があり曇っています。一年の終わり、十二月も押し詰まったころを「年の瀬」といいます。年末から年始にかけては季語が多く、その時期だけにしか用いないものがあり、それを活かした句を得たい、と毎年思います。昔に比べれば年末年始の行事は簡素なものになっていますが、それでもやはりお正月を迎えるというのは、日本人にとって特別なことです。
この時期に新年が来るタイプの暦を「冬至正月」と言います。立春が新年となる「立春正月」タイプの暦もあります。旧暦の太陽太陰暦ではこの立春正月に近く、お正月を新春とか初春とか言うのは、その名残です。新暦のお正月は「春」とはほど遠い気候の中です。クリスマスがキリスト教国でない日本で広く受け入れられているのは、「冬至」という暦の節目に近いからである、という話を聞きました。冬至は太陽が最も衰えるときとして、あらゆる民族の中に太陽の復活を願う祈りの行事があります。イエスがこの日に生まれたというわけではなく、もともとあった土俗の冬至祭をキリスト教が布教にとりこんで、キリスト教の祭日としたのでしょう。
雨はやんでいます。少し風があり曇っています。一年の終わり、十二月も押し詰まったころを「年の瀬」といいます。年末から年始にかけては季語が多く、その時期だけにしか用いないものがあり、それを活かした句を得たい、と毎年思います。昔に比べれば年末年始の行事は簡素なものになっていますが、それでもやはりお正月を迎えるというのは、日本人にとって特別なことです。
この時期に新年が来るタイプの暦を「冬至正月」と言います。立春が新年となる「立春正月」タイプの暦もあります。旧暦の太陽太陰暦ではこの立春正月に近く、お正月を新春とか初春とか言うのは、その名残です。新暦のお正月は「春」とはほど遠い気候の中です。クリスマスがキリスト教国でない日本で広く受け入れられているのは、「冬至」という暦の節目に近いからである、という話を聞きました。冬至は太陽が最も衰えるときとして、あらゆる民族の中に太陽の復活を願う祈りの行事があります。イエスがこの日に生まれたというわけではなく、もともとあった土俗の冬至祭をキリスト教が布教にとりこんで、キリスト教の祭日としたのでしょう。
コメント
コメント一覧 (2)
キリスト教はヨーロッパ世界に広がっていくとき、そこの土着の信仰からいろいろなものをキリスト教へと取り込んでいったのでしょう。
クリスマスツリーもサンタクロースもイエス本人とは何の関係もないですが、今ではクリスマスのシンボルですからね。
特に日本においては。