冬りんご 
貯蔵技術が進んでりんごも最近は年中食べられるようになりました。それでも美味しく食べられるのは晩秋から冬の間です。「りんご」は秋の季語で、冬は「冬りんご」として詠みます。

豆苗を買って食べた後、根の部分を水につけておくと、残った茎からもう一度苗が生長してきます。今、台所の棚の上に今、それらがいます。最初は一、二本がひょろーっと伸び始めます。水につけて三、四日もすると、全体が目だって伸び始め、ほんの数時間で状態が変わっているのがわかるくらいになります。

向日性があり、光の方へ伸びていくため、容器を逆方向に向けると、次に見たときは反対方向に身を曲げています。無言で(当たり前ですが)光のほうに身体を伸ばしているさまは、けなげです。豆苗を食べること以上に、残った苗の生長の様子を見ることの方を楽しんでいるかもしれません。
ringo