□◆□…優嵐歳時記(302)…□◆□

   日の色の見る間に冷めし冬野かな   優嵐

いいお天気が続く姫路ですが、午後になると雲が出てきます。
冬ならでは、という空模様です。日が短いので、そうこうして
いるうちにあっという間に夕暮れがやってきます。「冬野」は
冬の野原のことで、田畑も含めて広い意味があります。枯れた
冬の野原にあたる日ざし、それもすぐに翳って寒々とした景色
です。

クリスマスが過ぎ、街は年の瀬のあわただしさに流れています
が、目を自然に転じれば、枯れの中でものみなすべてがゆったり
と休息しているという印象を受けます。忙しいのは人間だけ
なのですね。