□◆□…優嵐歳時記(334)…□◆□

    曇天に耕し深く春隣   優嵐

そろそろ光の中に春を感じるころになりました。寒さは
まだこれからですが「光の春」といわれるように春は
日ざしのなかからやってきます。寒く暗い冬の終わりを
待ちわびる気持がこの季語には感じられます。特に北国
ではその思いが強いでしょう。

職場のまわりの田んぼの一部が耕されていました。鈍い
曇り空の光の中でさえ、それは来る春をふと感じさせて
くれるものでした。季節の訪れを敏感に感じ取ること、
それが俳句を詠んでいる楽しさだな、と思います。