先日の松尾山登山のとき、法隆寺のすぐ北の天満池で鴨の群れを見ました。やや遠くて種類はわかりにくいのですが、淡水にいること、脇が茶色の個体が見えることなどから、ハシビロガモではないかと思います。ユーラシア大陸と北米大陸の西半分の亜寒帯から寒帯で繁殖し、日本には冬鳥として飛来します。

ハシビロという名前は身体とは不釣合いなほどに大きな嘴を持っているからです。嘴の先端から水を吸い取り、嘴の合わせ目についているたくさんの薄板で水中のプランクトンなどを濾しとって食べています。この仕組みのおかげで他のカモ類では利用できない小さな有機物を餌にできます。
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