春分
今日は二十四節気の春分です。日は随分長くなり、夕方は午後6時以降でも明るさが残るようになりました。本格的に暖かくなるのは今頃からです。

ごきげんな人は10年長生きできる』の著者は、VIA-ISテストで自分の強みがわかったら、それを毎日の生活の中で「新しい方法で活かしてみる」のがいいと勧めています。すると、気分が好転するだけでなくモチベーションがあがり、仕事の効率があがって、人生の可能性が開けてくるというのです。

実際にそのことをミシガン大学で577名の協力者を対象に実験したところ、これを一週間続けたグループは、しなかったグループに比べ、幸福度がはるかに高く、抑うつも少なかったという結果が出ました。

さらにこの方法は持続性が高く、幸福度が高い状態が六ヶ月以上続きます。他のさまざまな幸福度をあげるとされている方法に比べても、「強みを活かすトレーニング」はもっとも高い効果をあげる方法のひとつです。

私の場合は「創造性」なので、これから何をするにも「目新しくより生産性の高い方法はないものか」ということを常に考えるようにしようと思います。これって発想の転換だと思います。コロンブスの卵みたいなもので、世の中には「これが正しい方法だ」と人が思いこんで、何の疑問も持たず習慣的におこなっていることがたくさんあります。

ほとんどの人はそれをやってみて、そういうものだろうとその方法を踏襲します。「型にはまる」というやつです。しかし、ものすごく単純なことでさえ、全く違う方法でやったら飛躍的に進歩するものがあります。

たとえば走り高跳びの背面跳び、あれはずっと長らくはさみ跳びだったものが、ベリーロールに変わり、背面跳びを初めて競技会でおこなったのはアメリカのディック・フォスベリーでした。彼はこれでメキシコオリンピックの金メダルを獲得しています。

今や国際レベルの走り高跳び競技では全員背面跳びで跳びますが、フォスベリーはベリーロールがうまく跳べず、結果的に高くうまく跳びたい一心でこの方法に到達しました。こんなことはまだまだ身近にいっぱいあると思うのです。