車前草の花
車前草(おおばこ)はもともと乾燥地帯に適しており、地中海沿岸などでは半低木化したものなど多くの種類が見られます。そのうちのいくつかの種類が温帯の雑草となっています。

生長が速く、多年草でありながら、一年草としても生きられ、踏まれても強い葉と生長点を持ちます。種子は湿るとゼリー状の物質を分泌し、靴に付着して運ばれます。そのため、人がいるところであればどこにでも生えます。

特にグラウンドや舗装されていない道はオオバコの天下です。頻繁に踏まれる環境は植物にとっては一種の極限的な状況で、これに耐えられる植物は多くありません。車前草という漢字は、その生育環境をよく現しています。
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