優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2006年07月

□◆□…優嵐歳時記(818)…□◆□

   髪切って軽きうなじに夏の風  優嵐

髪を切ってさっぱりしました。髪が多いので少しすいて
もらうと、随分軽くなった感じがします。空模様は
今日も不安定で、夕方には少し雨が降りました。雨が
降っていなくても、雲がどんよりと垂れ込めて、梅雨
らしいお天気です。

コンビニに立ち寄ってフローズンヨーグルトを買いました。
アイスクリームやソフトドリンクをあまり買う方では
ありませんが、たまにこういうものを食べたくなります。
これも夏ゆえでしょう。

□◆□…優嵐歳時記(817)…□◆□

  夏燕群れて明るき夕べかな  優嵐

昨日、ナイターでテニスをしました。コートに出たのは
まだ夕暮れ時で、次第に明るさが落ちていく頃、空を
縦横に飛び回る影があります。こうもりが飛び始める
時間帯ですが、飛び方が違います。燕でした。そろそろ
幼鳥が親元を離れる時期です。

巣立った幼鳥は群れで葦原などにねぐらを形成します。
子育てを終えた成鳥もやがて合流します。上空高く飛ぶ
姿が見られるようになると渡りの時期も間近です。
そして、ある日気がついたら燕の姿が消えているのです。

□◆□…優嵐歳時記(816)…□◆□

   七月の午後川べりに子らの影  優嵐

いつの間にか七月です。今年ももう半分過ぎました。
七月は月の前半は梅雨末期の豪雨災害が起きやすい月で
あり、後半は梅雨明けとともに猛暑が始まる月でもあり
ます。夏休みも始まりますね。

部屋の窓から市川が見えます。子どものころは川原が
遊び場のひとつでした。あのころ毎日なにをしたのか
よく思い出せませんが、特別な遊び道具がなくても、
遊ぶのに困るなどということはありませんでした。

□◆□…優嵐歳時記(815)…□◆□

  土砂降りの雨心地よし梅雨最中  優嵐

午後二時ごろ、雷雨がありました。朝方の雨がいったん
あがり、昼過ぎまでは曇り空。そこからみるみる雲が
垂れ込めて、北の空は真っ暗になり、雨を呼ぶ風が吹き
つけてきました。

雲の動きを窓からみていると、すぐに大粒の雨がぽつぽつ
降り出し、間もなく視界が白くなるほどの土砂降りに
なりました。雷鳴もして、雷が鳴ると梅雨明けも近いな、
と思いながら激しい雨音を聞いていました。

長時間降り続いて土砂災害や洪水になっては困りますが、
短時間でどっと降ってやむ雷雨は、その後涼しくなります
し、なんだかさっぱりして好きです。

□◆□…優嵐歳時記(814)…□◆□

  雨音の三日身に沿う梅雨の部屋  優嵐

今日も午前中は雨でした。雨があがったあとも雲が残り
なかなか晴れてはきません。さすが梅雨です。七月に
入ると、そろそろ梅雨明けはいつごろか、が気にかかり
始めます。梅雨明けから立秋(8月8日)の前日までが
盛夏、ということになります。

盛夏になればもう晩夏です。残暑がその先一ヶ月以上
続きますので、まだまだ「夏」という気がしますが、
日差しは正直です。真夏にしか楽しめないことを楽しみ
たいものですね。

□◆□…優嵐歳時記(813)…□◆□

  青梅雨にカラス全身濡れて立つ  優嵐

昼過ぎまで雨が降っていました。窓から見下ろせる前の
家の屋根にカラスがとまって盛んに何かをちぎって食べて
いました。かなりしっかり降っていた雨にカラスの羽も
びっしょり濡れています。

家の下に車が止まり、赤い傘をさした女性が降りて
きました。野生生物は、雨の日は雨に打たれて暮らすの
だな、傘も合羽もないよな、と思いながら啄ばむカラス
を見ていました。

やがて食べ終わったカラスは、屋根の縁に何度か嘴を
こすりつけました。ちょうど人間が食べ終わったあと
ナプキンで唇を拭うようなしぐさです。カラスのテーブル
マナーか、と可笑しく思っていると、カラスはさっと
飛び立っていきました。

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