2007年05月
【緑さす】
□◆□…優嵐歳時記(1107)…□◆□
緑さす坂を少年駆け下る 優嵐
この週末は比較的気温が低く、時折時雨もあり、秋を
思わせるような爽やかなお天気でした。それでも日暮れ
の時間が随分遅くなり、午後7時になっても空に薄く
明るさが残っているようになりました。あと一ヶ月で
夏至ですから、それも無理のないことです。
目の覚めるような若葉の緑がものに照り映えているさま
を指して「緑さす」といいます。遠目にこんもりと茂った
若葉のように見える明るいクリーム色はシイの花です。
緑さす坂を少年駆け下る 優嵐
この週末は比較的気温が低く、時折時雨もあり、秋を
思わせるような爽やかなお天気でした。それでも日暮れ
の時間が随分遅くなり、午後7時になっても空に薄く
明るさが残っているようになりました。あと一ヶ月で
夏至ですから、それも無理のないことです。
目の覚めるような若葉の緑がものに照り映えているさま
を指して「緑さす」といいます。遠目にこんもりと茂った
若葉のように見える明るいクリーム色はシイの花です。
【竹落葉】
□◆□…優嵐歳時記(1106)…□◆□
風吹けば竹鳴り続く竹落葉 優嵐
竹は筍が育つ晩春に葉が黄ばんできます。他の草木の秋の
様子に似ているため「竹の秋」という季語になっています。
さらに、初夏になると新葉が出るため、古い葉がひらひら
と散り始めます。
頂から周囲の山や里を見渡すと、新緑の中で黄ばんだ竹薮
の姿が目につきます。生長した若竹が秋に葉を茂らせて
いるのを「竹の春」といい、季節とは逆なのがおもしろい
と思います。
風吹けば竹鳴り続く竹落葉 優嵐
竹は筍が育つ晩春に葉が黄ばんできます。他の草木の秋の
様子に似ているため「竹の秋」という季語になっています。
さらに、初夏になると新葉が出るため、古い葉がひらひら
と散り始めます。
頂から周囲の山や里を見渡すと、新緑の中で黄ばんだ竹薮
の姿が目につきます。生長した若竹が秋に葉を茂らせて
いるのを「竹の春」といい、季節とは逆なのがおもしろい
と思います。
【青葉若葉】
□◆□…優嵐歳時記(1105)…□◆□
露天風呂青葉若葉に洗われる 優嵐
利神山へ登ったあと、県境を越え粟倉温泉の「湯〜とぴあ
黄金泉」へ行きました。鎌倉時代、この地に棲むタヌキが
猟師に撃たれた傷を湯に入って治したことが温泉発見の
きっかけになったとか。
そのせいか、ここのマスコットはタヌキです。露天風呂の
傍らにも大きな陶製のタヌキが寝転んでいました。
露天風呂の前は山になっており、風が若葉をゆらしている
のを眺めながら、湯につかるのはいい気分でした。
露天風呂青葉若葉に洗われる 優嵐
利神山へ登ったあと、県境を越え粟倉温泉の「湯〜とぴあ
黄金泉」へ行きました。鎌倉時代、この地に棲むタヌキが
猟師に撃たれた傷を湯に入って治したことが温泉発見の
きっかけになったとか。
そのせいか、ここのマスコットはタヌキです。露天風呂の
傍らにも大きな陶製のタヌキが寝転んでいました。
露天風呂の前は山になっており、風が若葉をゆらしている
のを眺めながら、湯につかるのはいい気分でした。
【若葉風】
□◆□…優嵐歳時記(1104)…□◆□
尾根をゆく若葉の風に包まれて 優嵐
昨日は、岡山県境の佐用町平福へ行ってきました。平福
の町並みのすぐ背後の利神山には、江戸初期に池田由之
によって利神城が築かれました。しかし、あまりに立派
な天守閣であったため、国主の池田輝政によって破棄を
命じられ、今は石垣を残すだけになっています。
標高373mと高くはありませんが、山城の例に漏れず、
素晴らしい眺望が広がっており、眼下に因幡、美作方面
へ向かう街道の往来を見ることができます。石垣が崩落
しかかっているのが惜しく、なんとか早めに手を打てない
ものか、と思いました。
尾根をゆく若葉の風に包まれて 優嵐
昨日は、岡山県境の佐用町平福へ行ってきました。平福
の町並みのすぐ背後の利神山には、江戸初期に池田由之
によって利神城が築かれました。しかし、あまりに立派
な天守閣であったため、国主の池田輝政によって破棄を
命じられ、今は石垣を残すだけになっています。
標高373mと高くはありませんが、山城の例に漏れず、
素晴らしい眺望が広がっており、眼下に因幡、美作方面
へ向かう街道の往来を見ることができます。石垣が崩落
しかかっているのが惜しく、なんとか早めに手を打てない
ものか、と思いました。
【桐の花】
□◆□…優嵐歳時記(1103)…□◆□
桐の花かなたに雲の沸きいずる 優嵐
今、山で見る薄紫の花といえば、藤か桐です。藤は房と
なって垂れ下がっていますが、桐は高く灯火をかかげる
ように咲いています。
今日は雲が広がって夕方からは雨が降り始め、かなり
雨足が強くなりました。昨日はいいお天気で、暑いほど
でした。高い位置に咲く桐の花を見上げると、その
向こうに夏の雲が出ていました。
桐の花かなたに雲の沸きいずる 優嵐
今、山で見る薄紫の花といえば、藤か桐です。藤は房と
なって垂れ下がっていますが、桐は高く灯火をかかげる
ように咲いています。
今日は雲が広がって夕方からは雨が降り始め、かなり
雨足が強くなりました。昨日はいいお天気で、暑いほど
でした。高い位置に咲く桐の花を見上げると、その
向こうに夏の雲が出ていました。
【竹の皮脱ぐ】
□◆□…優嵐歳時記(1102)…□◆□
皮脱いで竹青々と姿見せ 優嵐
筍の季節ですが、早いものではもう人の背丈をはるかに
超えるほどに生長しています。ここまでくると上はまだ
筍の姿をしていても、下の節はすでに皮を脱ぎ始め、
青い若竹の姿に変わりつつあります。
皮を脱いだばかりの竹の節をよく見ると、節近くは、
白く粉をふいたようになっています。外の空気に今触れた
ばかりといった瑞々しい若竹色が新鮮です。
皮脱いで竹青々と姿見せ 優嵐
筍の季節ですが、早いものではもう人の背丈をはるかに
超えるほどに生長しています。ここまでくると上はまだ
筍の姿をしていても、下の節はすでに皮を脱ぎ始め、
青い若竹の姿に変わりつつあります。
皮を脱いだばかりの竹の節をよく見ると、節近くは、
白く粉をふいたようになっています。外の空気に今触れた
ばかりといった瑞々しい若竹色が新鮮です。
【夏の蝶】
□◆□…優嵐歳時記(1101)…□◆□
我が行く手道案内の夏の蝶 優嵐
快晴のお昼、増位山の山頂へ行ってきました。真昼の
太陽の下で新緑が輝くばかりに鮮やかです。少し風が
あったのもまた心地よいことでした。青葉若葉が風と
光を照り返しているのを見ていると、幸せな気持ちに
なります。
頂では蝶が飛び回っていました。昨日からずっと風が
あったせいか、山頂からの視界はよく、青い播磨灘と
家島群島がはっきり見えました。家並みの瓦屋根が日差し
を反射してきらきらと光っています。
山道を歩いていると、モンキアゲハが私の前を離れたり
近づいたりしながら飛び続けました。背中の白い紋が
よく目だつ大きな美しい蝶です。
我が行く手道案内の夏の蝶 優嵐
快晴のお昼、増位山の山頂へ行ってきました。真昼の
太陽の下で新緑が輝くばかりに鮮やかです。少し風が
あったのもまた心地よいことでした。青葉若葉が風と
光を照り返しているのを見ていると、幸せな気持ちに
なります。
頂では蝶が飛び回っていました。昨日からずっと風が
あったせいか、山頂からの視界はよく、青い播磨灘と
家島群島がはっきり見えました。家並みの瓦屋根が日差し
を反射してきらきらと光っています。
山道を歩いていると、モンキアゲハが私の前を離れたり
近づいたりしながら飛び続けました。背中の白い紋が
よく目だつ大きな美しい蝶です。
【南薫】
□◆□…優嵐歳時記(1100)…□◆□
棟上の槌音響く南薫に 優嵐
緑に吹く匂うような南風の爽やかさを表して「薫風」
「風薫る」「南薫(なんくん)」といった季語があります。
若葉から青葉へと変わっていく季節、風が一番心地よい
ころです。
近所で家の建て替えがおこなわれています。午後からやや
しぐれましたが、午前中はいいお天気でした。青空を背景
に材木がクレーン車で吊り上げられていました。
棟上の槌音響く南薫に 優嵐
緑に吹く匂うような南風の爽やかさを表して「薫風」
「風薫る」「南薫(なんくん)」といった季語があります。
若葉から青葉へと変わっていく季節、風が一番心地よい
ころです。
近所で家の建て替えがおこなわれています。午後からやや
しぐれましたが、午前中はいいお天気でした。青空を背景
に材木がクレーン車で吊り上げられていました。
【夏きざす】
□◆□…優嵐歳時記(1099)…□◆□
夏きざすなつかしき人と立ち話 優嵐
近所のホームセンターで、前の職場でいっしょだった人
にばったり出会いました。しばらく近況や前の職場の人
たちの消息などで話に花が咲きました。ばったり会う
というのはなかなかいいものです。
今日は気温が高く、昼間は部屋の窓を開けていました。
車に乗ると、さらに暑くこの夏初めて冷房を入れました。
昨夜、ナイターでテニスをしたときもたっぷり汗をかいて
しまい、次からはショートパンツだな、と思いました。
夏きざすなつかしき人と立ち話 優嵐
近所のホームセンターで、前の職場でいっしょだった人
にばったり出会いました。しばらく近況や前の職場の人
たちの消息などで話に花が咲きました。ばったり会う
というのはなかなかいいものです。
今日は気温が高く、昼間は部屋の窓を開けていました。
車に乗ると、さらに暑くこの夏初めて冷房を入れました。
昨夜、ナイターでテニスをしたときもたっぷり汗をかいて
しまい、次からはショートパンツだな、と思いました。