優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2007年10月

□◆□…優嵐歳時記(1265)…□◆□

  木漏れ日の森行く十月終わりけり  優嵐

お昼に増位山の自然歩道へ行ってきました。森には
木の実がたくさん落ちています。踏むと足の下で
軽やかな音がします。落葉樹の葉は色が変わり始めて
います。

頂上で加古川からいらしたという五人のグループの方
と話をしました。今日はいいお天気で、歩いている方の
姿を何人も見かけました。

071031

□◆□…優嵐歳時記(1264)…□◆□

 秋ぐもりコーヒーにビターチョコレート  優嵐

朝から曇っており、夕方には昨日と同じような通り雨が
ありました。コーヒーもチョコレートも好きです。
以前はあまり健康によくないものと言われていましたが、
最近の疫学調査で、コーヒーには肝臓がんや大腸がんを
予防する効果があると発表されました。

チョコレートもカカオポリフェノールの健康への効果が
注目されています。がん、動脈硬化、アレルギー症にも
効果があるとか。健康への効果以前に単純な嗜好から、
どちらもよく摂取していました。生活の中の一区切り、
ほっと一息のポイントづくりにいいんです。

□◆□…優嵐歳時記(1263)…□◆□

  どんぐりのつややかなるを持ち帰る  優嵐

十月も末ですが、暖かです。暖房器具はまだ不要です。
午後から雲が広がり、夕方ひと雨ありました。しかし、
時雨というより、夏の驟雨のような降り方でした。

アウトドアの料理本についてAmazonで調べていたら、
100スキというものに出会いました。100円ショップで
買えるスキレットとのこと。驚きました。アウトドア
だけでなく、普通の台所でも利用価値大のようです。

071029

□◆□…優嵐歳時記(1262)…□◆□

  快晴のきちきちばった高く跳べ  優嵐

久しぶりに増位山の頂へ行きました。いいお天気に
誘われ、外でごはんにしようと思ったのです。アウトドア
用のソロクッカーとコンパクトストーブを背負い、自然
歩道を歩きました。

森のあちこちにどんぐりが落ちています。丸いのはクヌギ、
やや細身なのはコナラです。ジョウビタキを見ました。
冬の渡り鳥です。オレンジ色のお腹が目立ちます。

山頂に人影はなく、ゆっくりできました。作ったのは
フリーズドライの具を入れたインスタントラーメン
でしたが、青空と景色がごちそうです。そばの草むら
からバッタが何度も跳びあがっていました。

071028

□◆□…優嵐歳時記(1261)…□◆□ 

  コスモスに停めて香りの中へ出る  優嵐

アウトドアでごはんを食べるのが好きです。今ごろの
ように暑くも寒くもない時期なら、以前の職場でも
コンパクトストーブを持っていき、外でコーヒーを
沸かして飲んだりしたこともありました。

散歩ついでにお昼ごはんを外で簡単料理して食べる
のもいいな、と思いつきました。これまでは
ガスカートリッジストーブを使っていましたが、
アルコールストーブのコンパクトさもなかなかいい、
と感じ、ひとつ購入しました。

道具類というのは、やはり使ってみないとなんとも
言いようがありません。ある人にはぴったりなものが
別の人には今ひとつだったりします。その人の個性や
好みがここに出るわけで、おもしろいですね。

071027

□◆□…優嵐歳時記(1260)…□◆□

 フォールディングナイフぱちんと秋の雨  優嵐

久しぶりにまとまった雨になりました。昨夜は雲ひとつ
ない夜空だったのですが、目が覚めると雨音がして
いました。ずっといいお天気が続いていましたので、
いいお湿りになったようです。

晩秋の冷たい雨という感じではなく、気温もそれほど
下がりませんでした。夜になって雨はあがっています。
今夜は満月ですが、まだ雲が厚く、月は見られそうに
ありません。時おり細々と虫の音が聞こえてきます。

□◆□…優嵐歳時記(1259)…□◆□

  霜降の月の光を受け歩く  優嵐

昨夜の月はきれいでした。夜空は晴れ渡り、明日が満月
なので、ものの影がはっきりわかるほど月の光は強く
輝いていました。

今日、通販で注文していたこたつ布団が届きました。
こたつは部屋が狭くなっていやだという方がありますが、
私はこたつ派です。それほど寒い地域でもないので、
こたつさえあれば全体の暖房はなくても平気です。
こたつに入って落ち着くあの感覚が好きです。

□◆□…優嵐歳時記(1258)…□◆□

  晩秋の空一片の雲もなく  優嵐

今日は二十四節気の霜降です。露が結んで霜となり、
寒さが増す頃、と言われています。恐らく北国ではもう
冬の足音が間近に聞こえていることでしょう。

今日は快晴で、昼間は暑さを感じるほどでした。
こうしているうちにある日がくっと寒くなり、驚いたり
するのですが。

071024

□◆□…優嵐歳時記(1257)…□◆□

  夜風まだ心地よきかな十三夜  優嵐

今日は陰暦九月十三日です。今夜の月が十三夜、十五夜
とあわせて鑑賞します。なぜ十五日の月ではなく、今宵
なのか、そのあたりの機微はわかりませんが、双方とも
満月だと、完璧すぎると考えられたのかもしれません。

十三夜なので月の出は早く、午後六時過ぎに空を見たら、
もうかなり高い位置に少しうるんだ月が昇っていました。
季節としては晩秋ですが、まだ暖かく、上着なしでも
快適です。

□◆□…優嵐歳時記(1256)…□◆□

  紅葉待つ庫裏にありにし白木の香  優嵐

昨日の日曜日は、法事でお寺に行ってきました。庫裏が
新築中で、あとは畳を入れるばかりになっており、中を
見せていただきました。

すぐ前に池があり、そこへ楓が枝を伸ばしています。
紅葉すれば、池に照り映えて美しいのですが、まだ少し
時期が早く、写真でそれを堪能しました。

本堂の前には山茶花の巨木があり、一輪、淡い桃色の花
を開いています。開花を待つ蕾がぎっしりついており、
満開のころはさぞ見事だろうと思いました。

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