2008年02月
【残雪】
□◆□…優嵐歳時記(1385)…□◆□
残雪の遠嶺に光あふれおり 優嵐
今年は春先になってから雪が多かったようです。窓から
見える北の山に雪が残っています。標高が1000mほどの
山ですから、通常は雪が降ってもすぐに消えてしまう
のですが、今年は少し異なり、何日か雪が残っています。
高い山のある地方では春遅くまで、あるいは夏まで雪が
残り、白馬岳、爺ヶ岳などのように、雪形がそのまま山の
名前になっているところもあります。昔はこの雪の形で
豊凶を占ったり、田植えや種まきの時期を知る目安として
いたということです。
残雪の遠嶺に光あふれおり 優嵐
今年は春先になってから雪が多かったようです。窓から
見える北の山に雪が残っています。標高が1000mほどの
山ですから、通常は雪が降ってもすぐに消えてしまう
のですが、今年は少し異なり、何日か雪が残っています。
高い山のある地方では春遅くまで、あるいは夏まで雪が
残り、白馬岳、爺ヶ岳などのように、雪形がそのまま山の
名前になっているところもあります。昔はこの雪の形で
豊凶を占ったり、田植えや種まきの時期を知る目安として
いたということです。
【春しぐれ】
□◆□…優嵐歳時記(1384)…□◆□
ランドセル少女の帰る春しぐれ 優嵐
雨は昨夜のうちにあがり、朝はいいお天気にでした。
お昼ごろから少し雲が出て、午後3時ごろに時雨が
ありました。晩秋や冬のころの時雨と異なり、春の
時雨は降っているときもやんだあとも明るい雰囲気が
あります。
アスファルトがようやく濡れたかなという程度で、
その中を下校していく少女の姿が見えました。二月は
逃げるというとおり、もうすぐに二月は終わります。
今年は一日多いですが、それでもあっという間でした。
ランドセル少女の帰る春しぐれ 優嵐
雨は昨夜のうちにあがり、朝はいいお天気にでした。
お昼ごろから少し雲が出て、午後3時ごろに時雨が
ありました。晩秋や冬のころの時雨と異なり、春の
時雨は降っているときもやんだあとも明るい雰囲気が
あります。
アスファルトがようやく濡れたかなという程度で、
その中を下校していく少女の姿が見えました。二月は
逃げるというとおり、もうすぐに二月は終わります。
今年は一日多いですが、それでもあっという間でした。
【余寒】
□◆□…優嵐歳時記(1383)…□◆□
元気です声かけあいて余寒かな 優嵐
天気予報どおりに朝から雨になりました。ひと雨ごとに
少しずつ春が本格的になっていく感じでしょうか。
図書館で、前の職場の同僚にばったり出会いました。
「どうしてるの?」「元気?」とお互いに声をかけあい、
知り合いというのはいいものだと思います。
人と人のつながりについて、家族や親友といった濃い
知り合いも大事ですが、人間関係というのはそれ以外の
部分でも大きな役割を果たしています。
極端な話、全く初めて会い、この先また会うとも思えない
旅先での店員さんのふとした言葉や動作でほっとしたり
暖かな気持ちになったりすることもあります。誰もが
どこかでつながっている、そんなことを実感するのは
そういうときです。
元気です声かけあいて余寒かな 優嵐
天気予報どおりに朝から雨になりました。ひと雨ごとに
少しずつ春が本格的になっていく感じでしょうか。
図書館で、前の職場の同僚にばったり出会いました。
「どうしてるの?」「元気?」とお互いに声をかけあい、
知り合いというのはいいものだと思います。
人と人のつながりについて、家族や親友といった濃い
知り合いも大事ですが、人間関係というのはそれ以外の
部分でも大きな役割を果たしています。
極端な話、全く初めて会い、この先また会うとも思えない
旅先での店員さんのふとした言葉や動作でほっとしたり
暖かな気持ちになったりすることもあります。誰もが
どこかでつながっている、そんなことを実感するのは
そういうときです。
【春泥】
【春寒】
□◆□…優嵐歳時記(1381)…□◆□
春寒の空へクレーンの伸びゆけり 優嵐
朝、大阪では雪が舞っていました。気温が下がり、寒中
以上に寒さを感じました。クレーン車には昨夜の間に
積もったと思われる雪が残っていました。雪がやむと
日差しは明るく、それがいっそう風の冷たさ強調して
います。
お昼ごろにも一時雪が舞っていました。帰りの電車の
ホームでも北風に身を切られるようで、自動販売機の
かげで風を除け、電車を待っていました。
春寒の空へクレーンの伸びゆけり 優嵐
朝、大阪では雪が舞っていました。気温が下がり、寒中
以上に寒さを感じました。クレーン車には昨夜の間に
積もったと思われる雪が残っていました。雪がやむと
日差しは明るく、それがいっそう風の冷たさ強調して
います。
お昼ごろにも一時雪が舞っていました。帰りの電車の
ホームでも北風に身を切られるようで、自動販売機の
かげで風を除け、電車を待っていました。
【寒戻り】
□◆□…優嵐歳時記(1380)…□◆□
日中の風やみ寒の戻りけり 優嵐
今日も大阪にいます。お昼ごろまでは暖かでしたが、
お昼過ぎから風が強くなり、ときおり霰も舞い散る
荒れ模様の天気になりました。
その後、夜に入ってビルを出るとがっくり冷え込んで
いるのに驚きました。10℃ほど気温が下がると天気予報
ではいっていたそうです。そのとおりの寒さです。
春先はこうした急激な寒暖の変化がありますから、油断
できません。
日中の風やみ寒の戻りけり 優嵐
今日も大阪にいます。お昼ごろまでは暖かでしたが、
お昼過ぎから風が強くなり、ときおり霰も舞い散る
荒れ模様の天気になりました。
その後、夜に入ってビルを出るとがっくり冷え込んで
いるのに驚きました。10℃ほど気温が下がると天気予報
ではいっていたそうです。そのとおりの寒さです。
春先はこうした急激な寒暖の変化がありますから、油断
できません。
【朧月】
【春きざす】
□◆□…優嵐歳時記(1378)…□◆□
春きざす木の間を漏れる光にも 優嵐
今日もよく晴れて暖かな一日でした。雨水を境にぐんと
春らしくなりました。光はいちだんと明るく、うきうき
して、どこかへ出かけたくなります。
考古学によると、すべての現生人類は何万年も前に
東アフリカを出た一握りのグループの子孫だそうです。
私の遺伝上の祖先は、おそらく何世代にもわたる
何度かの定住と旅をくり返し、ここまでたどりついたに
違いありません。
旅に出ようと思い立ったのは春だったのではないか、と
想像します。ここではないどこかへ、地平線のあるいは
水平線の彼方を目指した彼らの気持ちは、日が短くなる
秋や冬では芽生えなかったような、そんな気がします。

春きざす木の間を漏れる光にも 優嵐
今日もよく晴れて暖かな一日でした。雨水を境にぐんと
春らしくなりました。光はいちだんと明るく、うきうき
して、どこかへ出かけたくなります。
考古学によると、すべての現生人類は何万年も前に
東アフリカを出た一握りのグループの子孫だそうです。
私の遺伝上の祖先は、おそらく何世代にもわたる
何度かの定住と旅をくり返し、ここまでたどりついたに
違いありません。
旅に出ようと思い立ったのは春だったのではないか、と
想像します。ここではないどこかへ、地平線のあるいは
水平線の彼方を目指した彼らの気持ちは、日が短くなる
秋や冬では芽生えなかったような、そんな気がします。