優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2008年02月

□◆□…優嵐歳時記(1376)…□◆□

  白梅の夜目にも白く咲き匂う  優嵐

今日は二十四節気の”雨水”です。雪が雨に変るころと
言われています。雨は降らず、いいお天気でした。

春にあたるのは、二十四節気のうち、立春・雨水・啓蟄・
春分・清明・穀雨です。それぞれがほぼ十五日で、節気
が変ると、季節が一歩進んだことも肌で感じられます。

夜、スーパーマーケットへ買物に行ったら、駐車場の
横で白梅が咲き始めていました。車を降りて歩きだすと、
梅の香りがほのかに漂ってきました。この香りも梅の花
の大きな魅力です。

□◆□…優嵐歳時記(1375)…□◆□

  目覚めてはまたうとうとと朝寝かな  優嵐

目覚まし時計がなくてもほぼ同じ時間に目が覚めます。
体内時計というものでしょう。時間が全くわからない
中で、ある期間生活するという実験によれば、人間の
持つ日のリズムというのは、24時間より長いそうです。

だから朝の早起きよりも、夜更かしを容易と感じる人が
多いのだとか。生体に備わっているリズムが24時間より
長いというのは何か進化上の理由があるのでしょうか。

□◆□…優嵐歳時記(1374)…□◆□

  沖晴れて冴え返りたり播磨灘  優嵐

今日も気温は低かったですが、日差しは明るく、梅が
あちこちで咲き始めています。頬にあたる空気の
冷たさと対照的な光の明るさがこの時季の魅力です。

あとひと月ほどは、少し暖かくなったかと思うと、急に
寒さがぶり返す日が何度かあり、折れ線グラフのように
春が進んでいきます。

□◆□…優嵐歳時記(1373)…□◆□

  光るものみな早春の風の中  優嵐

風がありましたがよく晴れて”光の春”を満喫できた一日
でした。室内にいても外光が明るくなっているのを感じ
ます。とはいえまだまだウインタースポーツのシーズンで、
スキー場の雪質は二月いっぱいは良好です。

春になると雪面の反射から紫外線が凄いですから、日焼け
には要注意。一度、ゴールデンウィークに滑りに行った
ことがありますが、日焼けを避けるためにバンダナで
覆面をして強盗のようなありさまでした。

□◆□…優嵐歳時記(1372)…□◆□

  春霜の屋根を朝日が溶かしゆく  優嵐

春の寒さが続いています。今朝も霜が降りていました。
よく晴れて、日差しはもう春です。朝日の昇る位置が
徐々に北にずれ、最初の日光が部屋に入ってくるように
なりました。

夕暮れも遅くなり、春はこの「だんだん日が長くなって
いく」というのが魅力ですね。やはり気持ちがゆったり
してきます。お天道様に左右されない文明生活のはず
ですが、こういうところに長い進化の過程を感じます。

□◆□…優嵐歳時記(1371)…□◆□

  倒木に雪残りたる遅春かな  優嵐

今年は厳冬なのだとか。13日に冬場の電力消費量がこの
冬最大になったと新聞報道にありました。夏と同じで
暦の上よりも遅れて暑さや寒さがやってきている印象
です。

窓から見える北の山には雪が残っているのが見えますし、
散歩にいく増位山の自然歩道にもまだ溶けずにいる雪
があちこちにありました。

□◆□…優嵐歳時記(1370)…□◆□

  春浅きはるかに光る雪の山 優嵐

今朝はうっすらと地面がおおわれる程度の積雪でした。
すでに雪はやんでおり、雪化粧した山が朝日に輝いて
いました。午後から北へ向かうと、また少し雪が降って
きました。

北へ行くほど雪は深くなり、山は「雪嶺」の趣です。
北の空には雪の雲がかかっているのが見え、そちらから
やってくる車は雪を積んでいます。

兵庫県は日本海から瀬戸内海・太平洋にまたがる県です
ので、脊梁山脈を越えると冬では全く天候が違います。
但馬ではおそらく雪が降り続いていることでしょう。

080213

□◆□…優嵐歳時記(1369)…□◆□

  月影に雪降り初めし二月かな  優嵐

午後七時過ぎ、空には旧暦六日の月が出ていました。
今夜はテニスをしにコートに出ていたのですが、
そのころから粉雪が舞い始めました。

最初は、細かな雪がナイター照明に光り、その向こうに
月が見えるという幻想的な光景でした。その風情を
楽しんでさえいたのですが、しだいに雪が激しくなり、
風も出てきて、ボールがよく見えなくなり、コートから
引き上げてきました。

気温が低く、このまま降り続くと、明日の朝は積雪に
なりそうです。

□◆□…優嵐歳時記(1368)…□◆□

  空晴れて風なく山の笑い初む  優嵐

久しぶりに丸一日晴れ渡り、日差しのあふれる日になり
ました。今年は閏年で、アメリカの大統領選挙が行われ
ます。民主党の候補者選びは大激戦になっており、まだ
どちらが候補者となるのか予測がつきません。

それぞれの候補は選挙用のHPを持っており、そこの
ブログをのぞいてみました。これがなかなか面白い。
それぞれの候補のサポーターがコメントを寄せており、
難しい単語はなく、高校生くらいなら辞書なしで読める
と思います。

ものすごい額のお金が動き、数日で1000万ドルを超える
寄付が各候補のもとへ集まるようです。選挙の方式は
独特で、ある意味オリンピックとかワールドカップの
ようなお祭り的なイベントだなあと思いました。

□◆□…優嵐歳時記(1367)…□◆□

  語り終え春星またたく下に出る  優嵐

朝はまだ昨日の雪が溶けずに残っていました。一昨日の
夜は友人たちと集まって食事をしました。たっぷり食べて
話して、店を出たら夜空に星が輝いていました。

宇宙論の話を読むのが好きです。いま夜空で輝いている
恒星の光は何百万年も前にその星を離れた光であり、
その当時の星の姿をあらわしています。

私たちの身体を構成している元素の多くはこうした恒星が
超新星爆発を起こしたときにできあがったものだと
いわれています。

私たちはみな星の子であり、これだけ広大な宇宙も
138億年前に、原子以下の小さな一点から始まりました。
世界も宇宙もまだまだ謎にみちているワンダーランド
です。どんなことがこれから明らかになるのか、想像
しただけでわくわくします。

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