優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2009年01月

□◆□…優嵐歳時記(1716)…□◆□

  春近し竹林風を集めけり  優嵐

昨夜は風雨が強く、一足早い春の嵐という感じでした。
今朝には雨があがり、昼前に増位山三角点へ行きました。
北の山はまだ時雨雲の中にありましたが、南は驚くほど
空気が澄み切っていて、これまで経験した中で一番
はっきりと大鳴門橋の姿が見えました。

南あわじ市の山肌に立ち並んでいる風力発電の風車も
よく見え、「わー」とひとり感激していました。ま、
私という人間の喜びとは、しごく単純なものです。
梅林の紅梅が次々花を開いており、水仙もきれいです。

右ふくらはぎの肉離れはほぼ完治。感触を確認する
ために軽く走ってみました。少しまだつっぱる感じが
残っていますが、あとは日数だけのところでしょう。

090131

□◆□…優嵐歳時記(1715)…□◆□

  革ジャンを着て涼やかな少女の目  優嵐

午後から雨になりました。一月は明日で終り、そこここに
春の気配です。気温が上がりお昼の散歩時に車の温度計を
見たら14度ありました。歩くと汗ばんできます。

計画したとおりにすべきことを段取りに沿ってやるのは、
ある種の意志がいるものです。だけど、それができないと
やるべきことを組み上げていけません。自由と規律は
両輪であり、自由が自由であるためには規律の介添えが
なければいけません。

ふう、それを自分に言い聞かせながら…。

090130

□◆□…優嵐歳時記(1714)…□◆□

  それぞれの木々にありけり春隣  優嵐

いつもの散歩コースに戻りました。サポーターをつけて
上り坂ではちょっと注意して、問題なく歩くことが
できました。日差しは暖かく少し歩くと汗をかきました。

梅林の紅梅が花を開き始めていました。麓ではさらに
たくさん紅梅が咲いており、春近しを感じました。
白梅の枝にぎっしりついた蕾も競うように膨らんで
います。

それ以外の木々も心なしか枝全体が丸みを帯びている
ように見えました。

090129

□◆□…優嵐歳時記(1713)…□◆□

  寒暁の闇の深さへ耳を澄ます  優嵐

ここ数日比較的早く目が覚めます。動いていないせい
でしょうか。まだ外は真っ暗で静かです。多分、一番
静かな時間帯でしょう。それからまたうとうとして、
次に目が覚めると、新聞配達のバイクの音が聞こえたり
そろそろと人びとの活動の気配がしてきます。

オートバイに乗ろうとしたら、一ヶ月ほど放置していた
せいで、かかりません。JAFにきていただいて、無事始動。
自動車のトラブルでお世話になったことはないのですが、
バイク関係ではこれで三度目くらいでしょうか。助かって
おります。

090128

□◆□…優嵐歳時記(1712)…□◆□ 

  姿勢よき人こそ黒きタートルネック  優嵐

肉離れ予防用にヨネックスのマッスル・パワーサポーター
なるものを買いました。まだテニスはしませんが、試しに
つけて散歩に行きました。

昔の人が旅のときにつけていた脚絆の現代版みたいな
ものです。軍隊のゲートルもこういう雰囲気だったのかな、
と想像します。どちらも経験がないので。

筋肉を何らかの方法で適度に支えると、疲労軽減、ケガの
予防に役立つことを昔の人は経験的に知っていたの
でしょう。なかなかいい感じでした。




□◆□…優嵐歳時記(1711)…□◆□ 

  うっすらと雪ある朝や旧正月  優嵐

朝起きてみると、ごくわずかに雪が降っていました。
このあたりでは、真冬よりも春先によく雪が降ります。
積もるほどではありませんが。

日本では、新暦の採用以来、新暦でしか正月を祝わなく
なっていますが、中国文化圏では今でも旧暦で祝います。
春節と呼ばれ、民族大移動になるようです。


090126

□◆□…優嵐歳時記(1710)…□◆□

  さくり霜柱崩れて新しき  優嵐

冷え込んだ朝でした。一面に霜が降りていました。
子どものころは通学路のかたわらの畑の霜柱を踏んで
その感触を楽しみながら通学したものでした。

肉離れはほとんど気にならない程度まで治ってきました。
しかし、ここは用心して安静を続けます。明日は旧暦の
元日です。「初春」という言葉が旧暦でこそ生きてくる
ことが実感されます。

090125

□◆□…優嵐歳時記(1709)…□◆□

  寒晴れやほどきし髪に櫛を入れ  優嵐

風がありましたが、いいお天気でした。遠くの山が青く
はっきりと見え、そこに当たる日差しの明るさに目を
見張りました。

外へ出かけられないので、このところYouTubeを見て
回っています。そして、今更ながらなのですが、ZARDが
素晴らしいアーティストだということを発見しました。

2007年に急逝されたからでしょう、彼女を追悼する動画が
たくさんUPされていて、そこでようやく彼女がどういう
音楽を残してくれたのかを知ることができました。

私はBGMとして音楽を聴くことがほとんどで、日本語の
歌詞が入っていると、集中できないため、これまで全く
日本の歌は聴いておらず、ZARDといっても「負けないで」
くらいしか知らなかったのです。

音楽の幅が広く、上質だと感じました。それと、声が
魅力的。透き通って抜けていくような高音部の清涼感を
持ちながら、同時に暖かさがあり、なおかつ、いい意味
での子どもっぽさが最後まで残っているんですね。

また、美女なのに驚きました。ジーンズにシャツという
ラフでカジュアル服装なのに、立ち姿が美しく気品が
あります。

ZARD : Izumi Sakai

□◆□…優嵐歳時記(1708)…□◆□

  川波のきらきら光り日脚伸ぶ  優嵐

大寒に入ってから、珍しくお天気がぐずつく日が続き
ました。朝のうちに雨があがったので、洗濯をしました。
肉離れがすっきりするまでは、あまり歩き回らない
ようにする必要がありますから、散歩も自粛して、
部屋にいます。

洗濯ものを干しながら、向こうに見える市川に目を
やると、川面が光を反射して、その光り方が春近しを
感じさせてくれます。

俳句は外で詠むことが多く、部屋の中だけにいると
なかなかうまく浮かんでこないのですが、注意していれば、
季節の歩みは感じ取れるものですね。

090123

□◆□…優嵐歳時記(1707)…□◆□

  冬の夜のどちらの足より歩むべし  優嵐

先日、テニスをしていて右ふくらはぎに軽い肉離れを
起こしてしまいました。肉離れなんて初めての経験です。
ボールを追って脚を伸ばすときに使う部位を傷めた
ようです。

軽い肉離れなので、安静にしていると何と言うことも
ありませんが、階段の昇り降りのときはどちらの足で
踏ん張るべきか、などということを一瞬考えなければ
なりません。

090122

このページのトップヘ