□◆□…優嵐歳時記(2081)…□◆□
落葉樹すっきり空へ日脚伸ぶ 優嵐
冬至が過ぎると徐々に日が長くなっていきます。一月も後半になると、はっきり日が長くなったと感じるようになります。「日脚伸ぶ」はこうした感覚をとらえた季語です。寒気が少しゆるみ、春がもうそこまできている、春が手を差し伸べてくれている、そういうイメージがあります。
落葉樹は枝にまばらに残っていた葉もすっかり落とし、今はやってくる春に向かって伸びをしているように見えます。歳末のころの寒々とした景色というのではなく、何か期待に胸をふくらませている子どものようなそんな風情を感じます。
<逆説>
勇気を示す白い玉と
知恵を示す濃紺の玉
ふたつを手にして
その子はやってきた
さりげなくお手玉でも始めそうだ
「魂を育てるにはどうしたらいいの」
そうたずねると
その子は笑って言った
「子どもでいること」
素直で
好奇心旺盛で
ものを見る目を曇らせていない
そういうことか
落葉樹すっきり空へ日脚伸ぶ 優嵐
冬至が過ぎると徐々に日が長くなっていきます。一月も後半になると、はっきり日が長くなったと感じるようになります。「日脚伸ぶ」はこうした感覚をとらえた季語です。寒気が少しゆるみ、春がもうそこまできている、春が手を差し伸べてくれている、そういうイメージがあります。
落葉樹は枝にまばらに残っていた葉もすっかり落とし、今はやってくる春に向かって伸びをしているように見えます。歳末のころの寒々とした景色というのではなく、何か期待に胸をふくらませている子どものようなそんな風情を感じます。
<逆説>
勇気を示す白い玉と
知恵を示す濃紺の玉
ふたつを手にして
その子はやってきた
さりげなくお手玉でも始めそうだ
「魂を育てるにはどうしたらいいの」
そうたずねると
その子は笑って言った
「子どもでいること」
素直で
好奇心旺盛で
ものを見る目を曇らせていない
そういうことか