□◆□…優嵐歳時記(2089)…□◆□
早春の光は遠き雪嶺に 優嵐
二日続けて雪が積もりました。姫路では珍しいことです。朝にはすでに雪はやみ青空が広がっていました。日曜日、上郡町にある白旗山(440m)へ登ってきました。山頂に南北朝〜戦国時代の山城跡があり、国史跡に指定されています。1336年(建武三年)足利尊氏方の赤松円心により築城され、新田義貞軍の50日に及ぶ城攻めに耐え抜きました。
細野口のそばに車を止め、獣除けの柵を開けて山道に入ります。しばらく平坦な林道を谷川に沿って歩きました。林道の終点からは傾斜が急になり、針葉樹の植林帯の中を登ります。足元は大きな岩がごろごろしており、そこにかつての石段かと思えるようなものが残っています。
近畿自然歩道の一部になっており、野桑口からの道と合流した後は尾根づたいに山頂へ向かいました。山城としてはかなり大規模なもので、全長550mあります。「堀切」の表示が出てから櫛橋丸跡、二の丸跡を経て尾根筋を歩いて行きます。このあたりの傾斜はゆるやかで、コナラの森が続いており、春になったばかりの今は、足元に厚く落葉が積もっています。
落葉が途切れるとヤブツバキの林となり、そこを通り抜けると本丸跡に出ます。本丸跡からは北側の展望が開け、遠く雪化粧をした山が見えました。山城跡の山は例外なく素晴らしい展望に恵まれています。往時には四方をぐるりと睥睨できたでしょう。本丸跡には何本かのヤマザクラの木があり、お花見をするのにもいいだろう、と思いました。
<山城にて>
その昔
この石段を多くの侍が駆け抜けた
甲冑に身を固めた大将から
足軽雑兵まで
暁の光の中を
漆黒の闇の中を
槍を手に
刀を手に
彼らは何を思っていたのだろう
何が彼らを駆り立てたのだろう
はるかに遠い日のときの声
早春の光は遠き雪嶺に 優嵐
二日続けて雪が積もりました。姫路では珍しいことです。朝にはすでに雪はやみ青空が広がっていました。日曜日、上郡町にある白旗山(440m)へ登ってきました。山頂に南北朝〜戦国時代の山城跡があり、国史跡に指定されています。1336年(建武三年)足利尊氏方の赤松円心により築城され、新田義貞軍の50日に及ぶ城攻めに耐え抜きました。
細野口のそばに車を止め、獣除けの柵を開けて山道に入ります。しばらく平坦な林道を谷川に沿って歩きました。林道の終点からは傾斜が急になり、針葉樹の植林帯の中を登ります。足元は大きな岩がごろごろしており、そこにかつての石段かと思えるようなものが残っています。
近畿自然歩道の一部になっており、野桑口からの道と合流した後は尾根づたいに山頂へ向かいました。山城としてはかなり大規模なもので、全長550mあります。「堀切」の表示が出てから櫛橋丸跡、二の丸跡を経て尾根筋を歩いて行きます。このあたりの傾斜はゆるやかで、コナラの森が続いており、春になったばかりの今は、足元に厚く落葉が積もっています。
落葉が途切れるとヤブツバキの林となり、そこを通り抜けると本丸跡に出ます。本丸跡からは北側の展望が開け、遠く雪化粧をした山が見えました。山城跡の山は例外なく素晴らしい展望に恵まれています。往時には四方をぐるりと睥睨できたでしょう。本丸跡には何本かのヤマザクラの木があり、お花見をするのにもいいだろう、と思いました。
<山城にて>
その昔
この石段を多くの侍が駆け抜けた
甲冑に身を固めた大将から
足軽雑兵まで
暁の光の中を
漆黒の闇の中を
槍を手に
刀を手に
彼らは何を思っていたのだろう
何が彼らを駆り立てたのだろう
はるかに遠い日のときの声