□◆□…優嵐歳時記(2384)…□◆□
梅枯れて枝のおのおの天を指す 優嵐
この梅は葉を落とした木であって、本当に枯れてしまっているわけではありません。「枯木」と同様、俳句では、よく知られた落葉樹は「名の木枯る」として季語になっています。「桜枯る」「銀杏枯る」「欅枯る」「柳枯る」などがよく詠まれています。
梅は比較的早く落葉を終える木です。増位山梅林の梅もごく一部を除いてほぼ裸になっています。花の時期は随分楽しませてもらいますが、花にばかり注目して、木そのものはあまり見ていませんでした。花が終わるとすぐに葉が茂り、実ができて、今度はそちらに注意が向きます。
この時期あらためて梅を見て、枝の走り方がどの木よりも直線的だと気がつきました。花は可憐ですが、幹や枝はむしろ男性的、剛毅な雰囲気です。もうどの木も花を咲かせる準備を終え、年が明けるのを待っています。
<沈黙と静寂と>
明るい日差しが降り注ぐ冬の森を
ただひとり歩くのが好きだ
かさこそと足元で鳴る落葉
孤独な時間は私を育てる
内側からやってくる声は
沈黙と静寂の中でしか聞こえない

梅枯れて枝のおのおの天を指す 優嵐
この梅は葉を落とした木であって、本当に枯れてしまっているわけではありません。「枯木」と同様、俳句では、よく知られた落葉樹は「名の木枯る」として季語になっています。「桜枯る」「銀杏枯る」「欅枯る」「柳枯る」などがよく詠まれています。
梅は比較的早く落葉を終える木です。増位山梅林の梅もごく一部を除いてほぼ裸になっています。花の時期は随分楽しませてもらいますが、花にばかり注目して、木そのものはあまり見ていませんでした。花が終わるとすぐに葉が茂り、実ができて、今度はそちらに注意が向きます。
この時期あらためて梅を見て、枝の走り方がどの木よりも直線的だと気がつきました。花は可憐ですが、幹や枝はむしろ男性的、剛毅な雰囲気です。もうどの木も花を咲かせる準備を終え、年が明けるのを待っています。
<沈黙と静寂と>
明るい日差しが降り注ぐ冬の森を
ただひとり歩くのが好きだ
かさこそと足元で鳴る落葉
孤独な時間は私を育てる
内側からやってくる声は
沈黙と静寂の中でしか聞こえない
