□◆□…優嵐歳時記(2786)…□◆□
瑠璃色の蝶に出会いし寒真昼 優嵐
増位山梅林のあずまやで広げた翅が瑠璃色をした小さな蝶を見ました。私が近づくのに気づいたのか、さっと翅を閉じてしまいました。すると周囲の枯葉と同じ色になり、一瞬目を離すともう姿がありませんでした。しかし、この季節にあんなにきれいな色に会うとうれしくなります。寒とはいえ、昨日は風もなく暖かく、蝶ものんびりしているように見えました。
腕はまあ、ぼちぼちです。通常の動作にはほとんど不都合はありません。しかし、油性ボールペンで字を書くなどといったことはまだ違和感があります。シャープペンや万年筆で絵を描くには全く不自由はないのに。腕、肘、掌、指の連合的な動きの精密さに驚くばかりです。
ワトソンブック厚口190g SM(227×158mm)、万年筆PARKER SONNET(M)&プラチナ顔料ブラック、PILOTクレオロール
クレオロールと顔料インクのみで描いた絵はこれです。ZARDのSingle Collectionの坂井泉水さんのポートレイトを見ているうちに、これをカマイユ的に描けるのではないか、と思ったのです。この絵は最初に万年筆で線描し、次にクレオロールのこげちゃで陰影をつけ、ホワイトスピリットで陰影の濃淡をつけています。その後、肌の部分にペールオレンジを、髪に再びこげちゃを塗っています。
クレオロールがオイルパステル類と違う点は、紙にいったん描いたものはその上からクレオロールで描いても色が混じってにごることがないというところです。ちょうどアクリル絵具を透明水彩的に使って重ねるような感じになります。こういう性質があるので重ね塗りが容易です。オイルパステルの場合は、隠ぺい力が強いため、こういう透明な感じにはなりません。
この絵にはワトソン紙のナチュラルなものを使っています。紙がややクリーム色がかっており、それも肌の感じをあらわすにはよかったかもしれません。この絵を描いたあと、一番お手ごろで、ずっと描いてきたマルマンの画用紙のスケッチブックに別の絵を描いたら、なんだか絵の感じが違うと感じました。
紙によって絵が変わるということをはっきり体験して、紙を選ぶ時期に入ったのかもしれない、と思いました。オイルパステル類は紙を選びません。紙のデリケートな性質を覆い隠してしまう隠ぺい力があるからです。クレオロールもキャンバスやMDFボードの上でそういう描き方もできるでしょう。しかし、むしろ透明水彩画的に使うのがクレオロールの持つ特徴を活かせるのではないか、と感じます。
ワトソン紙は水彩紙の一種です。水彩紙はいろいろ種類があり、最も高級とされるフランス製のアルシュは同じ大きさのマルマンスケッチブックの20倍の値段がします。それはちょっと今の段階では私にはぜいたく品と思えますので、それ以外の水彩紙を描き比べて一番自分にあいそうなものを見つけようと思います。
瑠璃色の蝶に出会いし寒真昼 優嵐
増位山梅林のあずまやで広げた翅が瑠璃色をした小さな蝶を見ました。私が近づくのに気づいたのか、さっと翅を閉じてしまいました。すると周囲の枯葉と同じ色になり、一瞬目を離すともう姿がありませんでした。しかし、この季節にあんなにきれいな色に会うとうれしくなります。寒とはいえ、昨日は風もなく暖かく、蝶ものんびりしているように見えました。
腕はまあ、ぼちぼちです。通常の動作にはほとんど不都合はありません。しかし、油性ボールペンで字を書くなどといったことはまだ違和感があります。シャープペンや万年筆で絵を描くには全く不自由はないのに。腕、肘、掌、指の連合的な動きの精密さに驚くばかりです。
ワトソンブック厚口190g SM(227×158mm)、万年筆PARKER SONNET(M)&プラチナ顔料ブラック、PILOTクレオロール
クレオロールと顔料インクのみで描いた絵はこれです。ZARDのSingle Collectionの坂井泉水さんのポートレイトを見ているうちに、これをカマイユ的に描けるのではないか、と思ったのです。この絵は最初に万年筆で線描し、次にクレオロールのこげちゃで陰影をつけ、ホワイトスピリットで陰影の濃淡をつけています。その後、肌の部分にペールオレンジを、髪に再びこげちゃを塗っています。
クレオロールがオイルパステル類と違う点は、紙にいったん描いたものはその上からクレオロールで描いても色が混じってにごることがないというところです。ちょうどアクリル絵具を透明水彩的に使って重ねるような感じになります。こういう性質があるので重ね塗りが容易です。オイルパステルの場合は、隠ぺい力が強いため、こういう透明な感じにはなりません。
この絵にはワトソン紙のナチュラルなものを使っています。紙がややクリーム色がかっており、それも肌の感じをあらわすにはよかったかもしれません。この絵を描いたあと、一番お手ごろで、ずっと描いてきたマルマンの画用紙のスケッチブックに別の絵を描いたら、なんだか絵の感じが違うと感じました。
紙によって絵が変わるということをはっきり体験して、紙を選ぶ時期に入ったのかもしれない、と思いました。オイルパステル類は紙を選びません。紙のデリケートな性質を覆い隠してしまう隠ぺい力があるからです。クレオロールもキャンバスやMDFボードの上でそういう描き方もできるでしょう。しかし、むしろ透明水彩画的に使うのがクレオロールの持つ特徴を活かせるのではないか、と感じます。
ワトソン紙は水彩紙の一種です。水彩紙はいろいろ種類があり、最も高級とされるフランス製のアルシュは同じ大きさのマルマンスケッチブックの20倍の値段がします。それはちょっと今の段階では私にはぜいたく品と思えますので、それ以外の水彩紙を描き比べて一番自分にあいそうなものを見つけようと思います。