2012年07月
【3159】朝の空入道雲のはや立ちて
【3158】よき風の吹きたる今宵月涼し
【3157】門先のビニールプールへ幼き子
◆プール
「行水」という季語があります。盥に湯を入れてその中で身体の汗などを洗い流すことです。昔は井戸水や川の水を汲んで薪を焚いて湯を沸かしていたため、毎日入浴することはできませんでした。各家庭に給湯設備が整い、スイッチをひねるといつでもお湯が出てくるという生活があたりまえになったのは、せいぜい1970年以後のことではないか、と思います。
東京オリンピックが開かれたのが1964年。そこに向かって日本が高度経済成長の階段を駆け上がり始めたのが1960年前後です。その後、日本人の生活は劇的に変わったのです。1950年代の生活は1970年代よりも、1930年代に近いと言われます。歳時記を見ても、農作業や生活に関する季語ではもはやぴんとこないものがたくさんあります。
この句の場合も、一種の行水のようなものと考えられますが、「行水」がもはや生活の中から姿を消しているとあっては、句に詠むのも難しいと思いました。幼い姉妹がビニール製のプールで歓声をあげていました。頭上にはパラソルがさしかけてあり、紫外線対策も怠りないのは、イマドキです。

「行水」という季語があります。盥に湯を入れてその中で身体の汗などを洗い流すことです。昔は井戸水や川の水を汲んで薪を焚いて湯を沸かしていたため、毎日入浴することはできませんでした。各家庭に給湯設備が整い、スイッチをひねるといつでもお湯が出てくるという生活があたりまえになったのは、せいぜい1970年以後のことではないか、と思います。
東京オリンピックが開かれたのが1964年。そこに向かって日本が高度経済成長の階段を駆け上がり始めたのが1960年前後です。その後、日本人の生活は劇的に変わったのです。1950年代の生活は1970年代よりも、1930年代に近いと言われます。歳時記を見ても、農作業や生活に関する季語ではもはやぴんとこないものがたくさんあります。
この句の場合も、一種の行水のようなものと考えられますが、「行水」がもはや生活の中から姿を消しているとあっては、句に詠むのも難しいと思いました。幼い姉妹がビニール製のプールで歓声をあげていました。頭上にはパラソルがさしかけてあり、紫外線対策も怠りないのは、イマドキです。

【3156】昼までに用事を済ます盛夏かな
【3155】明けてくる空へ一斉今朝の蝉
【3154】窓閉めて灯り点して冷奴
【3153】暑きゆえ熱き麦茶を飲みにけり
◆麦茶
飲んでいるのは、はと麦茶です。「暑いときには熱いものを飲め」と言われます。まあ、徹底的に暑いときはやはりきんきんに冷やした飲み物でないと喉の渇きがおさまらない、ということはあります。しかし、室内で過ごしている分には、飲み物は夏でも熱いものの方が好きです。コーヒーを大量に飲んでいたときも、アイスコーヒーはほとんど飲みませんでした。
冷たいものとしては、水道水をブルーソーラーウォーターにし、冷蔵庫で冷やして飲んでいます。以前、友人に教えてもらったもので、普通の水道水を青いガラスのボトルに入れて30分ほど外に出しておけば、ブルーソーラーウォーターになります。いろいろ効用があるらしいです。何より無料でできるというのがリーズナブルです。
こういう健康系やらスピリチュアル系の「なんとかに効く」というのは、高価なものが多いですが、これは無料。効用があろうがなかろうが元がただの水道水なんですから、損はしません。ボトルは青い色がついてさえいれば何でもいいので、麦焼酎の瓶を使っています。蓋は金属でないものとのことで、ペットボトルのものを転用しました。

飲んでいるのは、はと麦茶です。「暑いときには熱いものを飲め」と言われます。まあ、徹底的に暑いときはやはりきんきんに冷やした飲み物でないと喉の渇きがおさまらない、ということはあります。しかし、室内で過ごしている分には、飲み物は夏でも熱いものの方が好きです。コーヒーを大量に飲んでいたときも、アイスコーヒーはほとんど飲みませんでした。
冷たいものとしては、水道水をブルーソーラーウォーターにし、冷蔵庫で冷やして飲んでいます。以前、友人に教えてもらったもので、普通の水道水を青いガラスのボトルに入れて30分ほど外に出しておけば、ブルーソーラーウォーターになります。いろいろ効用があるらしいです。何より無料でできるというのがリーズナブルです。
こういう健康系やらスピリチュアル系の「なんとかに効く」というのは、高価なものが多いですが、これは無料。効用があろうがなかろうが元がただの水道水なんですから、損はしません。ボトルは青い色がついてさえいれば何でもいいので、麦焼酎の瓶を使っています。蓋は金属でないものとのことで、ペットボトルのものを転用しました。

【3152】風通る部屋に終日蝉の声
◆蝉の声
目が覚めるともう蝉が鳴いています。その朝羽化したばかりの蝉がここぞとばかりに鳴いているのでしょうか。オリンピックが始まっていますが、テレビを持っていないので、中継を見ることもありません。電化製品というもの、無ければないで過ぎてしまいます。テレビは特にそう思う製品です。もともとテレビをやめようと思ったのは、知らず知らずのうちに時間を侵食されていると感じたからです。
家に帰ったらまずテレビをつけて、それで15分、20分がなんとなく過ぎてしまう…。何もしなくてもテレビの向こうで入れ替わり立ちかわり映像が変化しつつ流れますから、ぼーっと見てしまいます。あるからついつけてしまう。これじゃいかん、と思ったわけです。結果、別に何の不自由もありません。掃除機や照明が無いと生活に支障をきたしますが、テレビはそういう電気器具とは違います。

目が覚めるともう蝉が鳴いています。その朝羽化したばかりの蝉がここぞとばかりに鳴いているのでしょうか。オリンピックが始まっていますが、テレビを持っていないので、中継を見ることもありません。電化製品というもの、無ければないで過ぎてしまいます。テレビは特にそう思う製品です。もともとテレビをやめようと思ったのは、知らず知らずのうちに時間を侵食されていると感じたからです。
家に帰ったらまずテレビをつけて、それで15分、20分がなんとなく過ぎてしまう…。何もしなくてもテレビの向こうで入れ替わり立ちかわり映像が変化しつつ流れますから、ぼーっと見てしまいます。あるからついつけてしまう。これじゃいかん、と思ったわけです。結果、別に何の不自由もありません。掃除機や照明が無いと生活に支障をきたしますが、テレビはそういう電気器具とは違います。
