優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2012年08月

二百十日
今日は二百十日。立春から数えて二百十日目です。台風の襲来しやすい時期にあたり、農家では厄日として警戒します。十日後の二百二十日も同じです。かつては稲の開花期といわれてきましたが、今は早稲が増え、全体に稲作が前倒しになっていて、すでに稲刈りが近いというところも珍しくないでしょう。

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秋の朝日
昨日は午後からお天気が安定し、夜は月がきれいでした。明日が旧暦文月の満月、「盆の月」です。今朝もよく晴れて、窓から姫路市街地中心部のビルが見えます。市街地はJR姫路駅を中心に、お城のある北部と市役所などがある南部に分かれています。以前は官公庁の建物のほとんどがお城の近くにありました。しかし、建築規制で高い建物を周辺に建てられないことから、多くの建物が今は南側に移転しています。市街地周辺に山はなく、真っ先に朝日があたるようです。

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虫の声
日が沈んでしばらくの間はまだ屋外活動ができるほどの明るさが残っています。それを「薄明」といいます。昼間はまだ蝉が鳴いていますが、日が沈むと蝉の声がやみ、虫の声に変わります。盛夏には夜が明けるのを待ちかねたように蝉の声がしていました。今は暗くなるのを待ちかねて、虫の声が聞こえてきます。

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毎年この時期になると、鳥取県東郷町から梨の販売に来られます。驟雨があがってすぐに、今年初めての販売の放送がありました。いつも同じ方で独特の口調からすぐにわかります。今年は新しい梨の品種「新甘泉(しんかんせん)」の初出荷とのことでした。

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<wikipedia・新甘泉より>

秋驟雨
午前9時ごろから雨が降り始めました。今、突然雷が鳴りました。大気の状態が不安定で局地的な雷雨の恐れとの予報どおりです。ずっと雨らしい雨が降らなかったので、少しほっとするような驟雨です。この前雨が降ったときも夜間の激しい雷雨でした。

秋の季語に「御山洗い」というものがあります。富士山麓地方で、富士閉山(旧暦の7月26日、現在は8月26日)のころに降る雨のことです。夏の登山シーズンに多くの登山者が汚した山をこの雨が洗い清めるという意味です。

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秋の蚊
部屋にはもともとあまり蚊は来ません。この夏もほとんど部屋では蚊に遭遇したことがありませんでした。それが、今日の夕方、何かかゆいと思って脚やら腕やらを見ると、数箇所もかまれていました。蚊の羽音がしないので、全く気がつきませんでした。かゆみ止めを塗っていたら、目の前を小さな蚊が横切りました。バシッと両手を打ち合わせると、血を吸った蚊が掌でぺちゃんこになっていました。

身体が重くなり、逃げるのもままならなかったのだろうか、と思いました。適度なところで切り上げていれば、殺されずにすんだものを、欲深いと墓穴を掘ります。蚊にとって、人間の血を吸うという行為はハイリスクハイリターンでしょう。他の動物なら、毛皮があって柔らかな皮膚にはなかなか到達できません。人間の皮膚はむき出しです。食べ放題。しかし、人間には手があり、蚊を叩き潰すことができます。

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無花果
秋の果物が出回り始めています。昨日スーパーで梨を見ました。間もなくりんごも出てくるでしょう。先日行った一山の頂上で、友人が自宅から持ってきてくれたイチジクをいただきました。今年は去年より生りが悪かったといいますが、それでも大きな甘い実でした。気温が少しずつ下がり、味覚の秋が始まります。

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秋の風
今朝は曇っています。開けている窓から入ってくる風の意外なほどの涼しさに驚いています。ミンミンゼミの声が聞こえていますが、それも細々とした感じです。室温は28℃。30℃より下がると、暑いとはあまり感じません。窓から見える山の色が少し変わってきました。家の前にあるソメイヨシノは半分くらい葉の色が変わり、かなり落葉も進んでいます。山の木々も実をつけ、落葉するものはその準備を始めているでしょう。山全体の緑の色合いが夏とはあきらかに違ってきています。

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秋空
台風15号は昨夜中国と北朝鮮の国境付近に上陸し、現在中国の吉林省から黒龍江省方面へ向かっています。深夜に少し雨が降りました。今も路面は濡れており、低い雲が垂れ込めています。昨日は風があり、空は澄んで明るく爽快でした。台湾付近にもうひとつ台風14号がいます。こちらは迷走を続けていました。どうやら15号の後を追っていくコースをたどりそうです。

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台風
台風15号は現在黄海を北上しています。今夜朝鮮半島に上陸する模様です。朝からしだいに風が強くなっています。いつもお昼は部屋にいると海風が強く吹きます。しかし、今日の風は部屋を出ても強く、台風からくるものでしょう。梅雨のはじめにひとつ台風がやってきましたが、その後、本土に上陸するものは来ていません。31日が二百十日で、台風の要注意日です。

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