優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年02月

春の雲
高いところから周囲を眺めるのは気持ちがいいものです。昨日の増位山の頂からは北側の山々がはっきり見える一方、南の淡路島や播磨灘は霞んでいました。雲がぽわんぽわんと浮かびそれがほとんど動きません。雲の影が枯れた色の田んぼ、川、市街地の上などをゆっくり動いていくのを見ていました。

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紅梅
随願寺境内の紅梅がようやく咲き始めました。いつも最初に咲くのがこの種類の紅梅です。この木は一昨年最初に咲き出した一本だと記憶しています。ドライブウェイからのぞきこむ位置にある歩いて本堂に至る道のそばの梅はかなり咲いてきています。やはりもうすぐ三月なのだと感じます。

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内裏雛
数年前の夏、増位山の山上駐車場で女子中学生が亡くなった事故がありました。現場には今もお花が定期的に供えられています。昨日、そばを通りかかったら、供花の脇に小さなお雛様がいっしょに供えられていました。

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二月
白腹(シロハラ)はヒタキ科ツグミ亜科の野鳥です。ウスリー地方で繁殖し、冬鳥として日本に渡って来て雪の少ない地方で越冬します。森を歩いていて、落葉をかきわける音が聞こえたら、だいたいこの鳥です。落葉をはねのけてミミズや昆虫を採って食べます。地面を歩いているものの、人にはあまり近寄りません。キョキョッと鳴いて飛び立ちます。

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春の曙
目が覚めたとき、救急車のサイレンの音が聞こえました。太陽を見ない日はあっても救急車の音を聞かない日はないというくらい日常的な音になっています。昼夜をわかたず業務に従事されている方には、大変なことだろうと頭が下がります。

人はひとりでは生きていけない、とよく言われます。それは情動的な人間関係(恋人とか家族とか友人とか)の意味として使われることが多いですが、それよりは「人間社会全体で形作るシステム」との意味の方が大きいかもしれないと思います。交通網、流通網、医療福祉サービス、そういうもののネットワークの中にすべての人がくるまれていて、相互に関係しあいながら生きています。

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日差しは明るいですが、今日も空気は冷たい一日でした。北部の山は雪が降っているようでした。ホームセンターへダンボール箱を買いに行ったら、収納家具が目にとまりました。その予定はなかったのですが、収納家具を一部入れ替え、ちょっとした模様替えになりました。捨てるものは積極的に捨てています。仕舞いこんでしまうとあったことを忘れるので、定期的に見て不用になったものは迷わず捨てます。また使うかなと思っていてもまず二度と使いません。

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梅が枝
朝方は冷えていましたが、快晴で日が高くなると暖かくなりました。日が長くなりました。まだ日没までには時間があります。増位山のドライブウェイ中腹の紅梅は五分咲きくらいになってきました。麓の紅梅はちらほら、随願寺境内の梅林はまだ咲いていません。三月になるまで咲かないとしたら、かなり遅い開花です。

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冴返る
春先、ちょっと暖かな日があった後、戻り寒波で冷え込むことがあります。これを冴返る(さえかえる)と言います。春はこういう寒暖の変化を繰り返しながら進んでいきます。今朝はよく晴れて冷え込んでいます。日中は日なたでは暖かいのではないでしょうか。

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春の雪
寒いと思っていたら、雪になっています。雪が降ると静かです。「しんしんと雪が降る」という表現をしますが、見事だなあと思います。日本語は擬音語・擬態語が特に多い言語です。この「しんしん」という表現、果たして擬音語なのか擬態語なのか。静かなことを表現して「しーん」という語もあります。さ行の言葉というのは静けさを表すのによく使われます。静粛にするように、というのに「しーっ」と言ったり、慎重に丁寧に扱うことを「そーっと」と言ったりします。音の持っている性質に日本人は敏感なのかもしれません。

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春北風
春は移動性高気圧と低気圧が交互に日本列島の上を西から東に進み天気が周期的に変化します。一時的に西高東低の冬型の気圧配置になることがあり、このときに吹く北風を俳句では春北風(はるきた)といいます。昨日一日降り続いた雨はいったんあがっています。天気予報では今日もぐずついたお天気で、明日は冬型になるようです。朝、強い風の音がしていました。

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