優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年04月

春暑し
先週末あたりから急に気温があがり、「夏も近づく」という肌感覚になっています。シャツ一枚でも昼間の戸外では暑く、日陰が恋しくなります。山は萌え出た若葉の色が新鮮です。今ごろから一ヶ月半ほどがもっとも凌ぎやすく、何をするにも快適な季節です。

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チューリップ
チューリップがきれいです。昼間はカップのような花の口が開いていますが、日が落ちたり雨になったりすると、口をぎゅっと閉じます。

前の記事で交通機関の24時間運行について考え、そういうことをすると、病人が増えるだろうと思いました。利便性のみを追求し、24時間活動する生活を際限なく求めることは後で大きなツケを払うことになります。現代医療は生活習慣病(がん、心臓病、脳卒中、糖尿病など)に対してはほぼ無力です。集団検診での早期発見や手術や薬物療法も、費用対効果という面からすると成果は無きに等しい。

人間の平均寿命があがったのは、医療の成果というよりも、公衆衛生の発達で乳幼児死亡率が下がったこと、予防接種で感染力が高く死亡率も高い激烈な感染症(天然痘、結核など)をほぼ抑え込むことに成功したことによります。そして、激烈な感染症に効果があった検診や予防接種は生活習慣病には無力です。

生活習慣病で死ぬ確率を下げたければ、早寝早起き、過食を避ける、適度な運動、といった「昔の生活パターン」の生活に極力戻ることがいいのです。人間の生理機能は石器時代の生活に適応して発達し、そのメカニズムは今も変わりません。太陽とともに、獲物を追って走ったり、木の実を採集して歩き回ったりし、時おりやってくる飢えに耐える、そういう生活に適応すべく発達した心身を持っているのですから、そこから外れたら、病気になるのは当然といえます。

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ブログネタ
地下鉄・バスの24時間運行、賛成ですか? に参加中!
八重桜
朝からどんよりと曇っています。随願寺へ上がるドライブウェイの入口でも、境内でも八重桜が咲いています。麓のものはほぼ満開です。八重桜は桜といっても山桜やソメイヨシノなどの雰囲気とはやや異なり、もっと量感があります。

都営地下鉄とバスが24時間運行を検討しているそうです。人間は、夜は眠るのが生理に適っています。夜勤や準夜勤がある仕事は、どうしてもそれをせねばならない、消防、医療、警察などという人々を除けば、できるだけ減らした方がいいでしょう。人間の基本的生理を無視して、昼夜逆転の生活、あるいは、生活リズムがばらばらといった暮らしを続けると、あとでツケが来ます。

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霞桜
蛇ヶ池の奥で、カスミザクラと思われる桜が開花しています。花は小さく、花のつき方も葉の出方もまばらで、華やかだった桜のシーズンの幕引きにふさわしいひっそりとした雰囲気の花です。

facebookの自分のページに「知り合いかも?」という表示が出ます。ページの先頭に出てきて煩わしいので、これを消したいと思いました。facebookには個人個人を非表示にする×印はありますが、これ全体を非表示にするボタン等はありません。そこで、AdBlockを使ったところ、消すことができました。

私が普段使っているブラウザは、Google Chromeです。FireFoxにもAdBlock機能がありますが、Google Chromeのものの方が直感的で分かりやすいと思います。もともと広告を表示させないための機能ですが、他にもいろいろ「見たくない」と思うものを非表示にしてくれるので大変重宝しています。

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春筍
筍の最盛期は初夏ですが、発芽の早い孟宗竹などは、筍が地中にある晩春の内に掘りとって出荷されます。随願寺の境内の竹林でも間もなく筍が地表に出てきます。すでに猪はよく知っていて、それらを掘り取って食べています。鶴嘴と籠を下げて筍掘りに出られる方に出会いました。地中にある筍は柔らかく美味です。

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木の芽山
山から山桜の色がほぼ消えました。山桜の葉も花が散りつつある時期の赤茶色ではなく、もう緑に変わっています。最初に赤い色をしているのは、まだ葉緑素が十分ではないからでしょうか。木々が芽吹き、山は若々しい黄緑や薄緑に彩られています。部屋の中よりも戸外の方が暑く感じられます。四月も後半に入り、自然は夏へ移っていく準備を始めています。

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春の川
日曜日に登った行者山は揖保川に染河内川が合流するすぐそばにあります。山頂からは両方の谷を見ることができました。一本の谷を見るのは山の上では珍しくありませんが、それなりの広さのある川が合流する地点を山頂から見るというのはあまり経験したことがありません。立体地形図の上に立っているような気分でした。

とはいえ、地図がこの地形をもとにして作られているのであり、この感覚は実は実体とモデルとを取り違えているということです。こういうことはよく起こり、飛行機で飛び立つと日本の島の姿が見えるようになり、「地図みたいだ」という感覚を覚えます。災害や事件に会った人が「映画みたいだ」などと言うのもそうかもしれません。

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はくれん
随願寺の境内でハクモクレンが満開になっています。最初はコブシかと思っていました。平地でのハクモクレンはソメイヨシノより咲き出すのがわずかに早く、ソメイヨシノが満開になるころには散っていました。ハクモクレンもコブシもソメイヨシノよりは咲くのが一般的には早いとされています。この木はかなり咲くのが遅い?

調べると、花の形や咲き方がコブシよりはハクモクレンに近い感じです。花は上向きにつき、コブシほど花が開きません。ここ一週間くらいで徐々にふくらみ、今は散る寸前です。コブシには咲いている間に花の下に一枚葉がついているそうです。この一枚の葉というのがよくわからなかったのですが、インターネットでその花の写真を見ると、確かにはっきり葉とわかります。境内の花にはこういう葉は無いようです。

<4月8日>
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<4月12日>
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<4月15日>
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桃の花
行者山の登山口に向かって棚田のかたわらを登っていたら、桃の花と梨の花が咲いているお宅の庭の前を通りかかりました。この辺は一軒一軒のお宅が大きく、庭も広くとってあります。ただ、やはり若い世代はもっと便利な場所へ出て行くことが多いのか、このお宅も空き家のようでした。郵便ポストにいくつか郵便物がたまっていて、お家の様子から、数ヶ月に一度程度誰かが戻ってきて家を管理されている、という雰囲気でした。

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宍粟市の行者山(787.2m)に登ってきました。宍粟市は森林王国との別名を持つだけに山また山、大規模な土砂災害が何度も起こったところであり、今も復旧工事や補修工事が行われています。アプローチの林道歩きのあと、山道に入ると一気に急な上り坂になり、ほとんどなだらかな部分がないままに頂上まで登りました。

山を下りたあとはいつも立ち寄り温泉に入ってさっぱりします。「よい温泉」へ行きました。ここは露天風呂が浴場とは別の場所にあり、いったん服を着てそちらまで出かけていきます。そのせいか、人が少なくひとりでのんびり入っていました。鶯の囀りが何度も聞こえました。

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