優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年04月

ブログネタ
「ら抜き言葉」って、そんなにいけないことですか? に参加中!
麗か
桜の花が葉へと移り変わり若葉が芽吹く今ごろのよく晴れた日は快適で心地よいものです。増位山の頂へ行って、ベンチでしばらく横になっていると、鶯の囀りが聞こえてきました。蝶も飛び交っています。街の音も遠くから聞こえ、のんびりしたひとときです。

ブログの原稿を書く画面に「ブログネタ」というものが毎日表示されています。ここ数日のネタは<「ら抜き言葉」って、そんなにいけないことですか?>というものです。これを読んで、設問をたてるのは難しいと思いました。以下にネタを同じような意味を持つ三種類の言葉で書き換えてみました。

・「ら抜き言葉」って、よくないと思いませんか?
・「ら抜き言葉」をどう思いますか?
・「ら抜き言葉」って、そんなにいけないことですか?

これらの設問は持つニュアンスが微妙に違います。アンケートなどで得られる回答が必ずしも実態を反映しないのは、設問に使われる言葉が、設問者にとって望ましい回答を引き出したい、という意図で書かれている場合があるからです。文章はその書き手の意図や心情が滲み出してしまうものであり、だから怖いとも思います。

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今日はアートワークで大阪へ行く予定だったのですが、地震の影響でJR神戸線はお昼ごろまで不通でした。震源地に最も近いので、点検も慎重にならざるをえないでしょう。HPで状況を見ていて、しだいに不通区間がなくなっていくので、大丈夫だろう、と姫路駅まで行きました。駅に新快速電車が停まっていて、乗客でいっぱいでしたから乗りましたが、車内放送によれば復旧の目処はたっていないとのこと。

併走する山陽電車は運行していましたが、普段の特急でさえ新快速よりかなり遅く、そのうえ今は各駅停車が徐行運転しているという情報に、大阪行きはあきらめました。その段階ですでにお昼前で、山陽電車に乗ったところで2時間くらいはかかるだろうと思ったからです。新快速が走れば姫路-大阪間は1時間です。

家に戻って昼食をとり、気分転換に午後から山へ散歩に行きました。梅林で1歳半の男の子がお父さんに手をひかれてよちよちと階段を下りている姿を見ました。彼にとっては生まれて初めてのお花見。バイバイと言ってくれました。

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木の芽
午前五時半ごろ、地震がありました。かなり長い揺れで一度おさまったあと、一瞬また揺れました。「まさか東海地震?」、気象庁のHPを見ると5分後くらいには情報が出ていて、震源地は淡路島の北部、姫路市本町での震度は4でした。震源地での震度は6弱でしたから、大きな被害がなければよいが、と思います。

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今日も時雨がちで肌寒いお天気でした。梅林の中央にある桜の巨木の花はほぼ終わりました。樹下にはおびただしい花びらが散っています。もう一本の大樹はまだ満開の花を見ることができます。山はコバノミツバツツジの季節でドライブウェイからも点々と薄赤紫の花が見えます。蛇ヶ池の奥に数本植えられているのはカスミザクラだと思います。花が開き始めているものもありますが、まだ蕾が膨らみ始めたところというものもあります。

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新入生
中学一年生が連れ立って下校しているところを見かけました。真新しい制服、それらが成長を見越して購入されており、誰の身体にもぶかっとした雰囲気になっています。その余裕は彼らの成長の余裕です。制服が身体にそうようになり、さらには窮屈に感じられるようになるころ、彼らの精神も一回り大きくなっていることでしょう。

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春しぐれ
一日中気圧の谷と寒気の影響で不安定な空模様でした。夕方からは晴れてきています。肌寒く、桜が散るころですが、三月末くらいの体感気温です。それでも山の緑は萌え出しています。つい先日まで裸の枝だったものが、遠目にももわもわとした雰囲気になってきています。山全体の木々が新芽を出しているので、まるで森が盛り上がってくるような印象を受けます。

花の時期をほぼ終えた山桜は、赤茶色の葉が目立ちます。他にはコナラの芽吹きの淡い銀色めいた緑も目をひきます。落葉樹だけでなく、常緑樹も新芽を出していますので、千差満別の赤から緑のさまざまな芽が、ほぐれつつ色を競い合っています。

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山笑う
「山笑う」は春の山を意味する季語です。桜が咲いて全山桜に彩られていた周囲の山々は今、落葉樹の芽吹きの時期を迎え、千変万化のバリエーションを持つ新芽の色彩に満ちています。これが日ごとに変化し、ほわほわとした若い緑が、しだいにまとまりのある濃い緑へと姿を変えていきます。これがこの時期の山の景色を見る楽しさです。

増位山の山頂からは東に山陽自動車道の城見山トンネルが見えます。そこから絶え間なく流れ出てくる車の列には、山中で車が作られて生み出されてくるような錯覚を覚えます。

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花筏
花筏とは、桜の花が水に散って、連なっている様子を筏になぞらえたものです。花筏というミズキ科の落葉低木もありますが、それとは異なります。ソメイヨシノは境内のものはまだ満開の状態を保っています。山桜はいろいろですが、さすがに遅かったものももう満開の時期を過ぎようとしています。

山は若葉が萌え出す時期に入っています。窓から見える山の様子も日々色が変わり、紅葉の時期よりも桜から若葉の時期である今の方が、色の変化がめまぐるしく感じられます。色もやわらかな春の色です。

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花吹雪
昨日の風は夕方にはやんでいました。梅林の中央にある山桜は落花の時期を迎え、強風に盛んに花びらを散らしていました。下から見上げていると風が吹きつけるたびに花吹雪が青空にぱあっと広がります。日差しを受けてきらきらと輝きながら舞い散る花びらの美しさ。風がなければ無いで、絶え間なく静かに降り注ぐ花びらを体験でき、それもまたいいのです。

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山桜
今日はかなり風があります。山桜の巨木は風に応えて枝を揺らしています。周囲にある常緑広葉樹もかなり揺れていました。風があっても、もう上着が欲しいとは思わなくなっています。日差しがかなり強くなり、これからは日焼けに要注意です。山頂へ行く道はコバノミツバツツジが沸き立つように咲きそろって鮮やかです。この色も木によって微妙に差があり、濃い赤紫のものから、ピンクっぽいものまでいろいろです。ちょうど人間の視線の高さくらいに咲くのでよく目につきます。

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