優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年05月

ほととぎす
増位山でこの夏初めてホトトギスの声を聞きました。ホトトギスは夏鳥として渡ってきます。自然歩道を歩いていたら、四、五人の女性グループの最後尾につきました。一番後ろの方は背後から来ている人間には全く気づかれず、全員で世間話に夢中でした。少し歩けば分かれ道なので、そこまでついていこうと思いました。グループは広峰山方面へ向かわれました。今日もよく晴れて気温があがり、五月ってこんなに暑かっただろうか、と思っています。

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薄暑
薄暑とは、初夏の少し暑さを感じるくらいになった気候をいいます。今週に入って急に暑くなりました。五月初旬とはがらっと気候が変わって、やはり小満を過ぎると夏が夏らしくなってきます。昼間はすでにかなり暑く、特に日差しの強さを感じます。まだ湿気がそれほどないのでさらりとした暑さです。

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小満
今日は二十四節気の小満です。夏の最初の節気が終わりました。今日もフラワーセンターへ行ってきました。芍薬、石楠花、薔薇が花盛りです。特に薔薇は、先週はまだぽつぽつくらいしか咲いていなかったのに、一週間の間に一気に花開き咲き乱れています。どの花を見ようかと思うほどの贅沢なひとときでした。しかし、気温があがり、日向では花を眺めていても汗が流れてきました。

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はつ夏
昨日の雨は朝にはあがっていました。いただいて帰った大量の野菜をおすそ分けした後、今日はその野菜をせっせと食べています。さやえんどうを軽く茹でて炒めたり、ほうれんそうのお浸し、水菜の炒め煮など、どれも野菜が新鮮で美味です。

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さやえんどう
エンドウはマメ科の一、二年草で、秋に種を蒔くと春には伸びて、紫または白の蝶形の花が咲きます。やがて莢をつけ、初夏に莢の中の実が熟します。友人の家の畑でさやえんどうを摘み取らせてもらいました。取りきれないほどあるから、と言われ、友人数人ででかけてどっさりいただいてきました。雨が来る前にと大急ぎで収穫。終わって引き上げたあとにちょうど雨が降ってきました。

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夏空
日が長くなって午後六時半ごろでもまだ青空が残っています。昨日の夕方ふと空を見たら夕映えの空にいくつもの飛行機雲の軌跡が残っていました。すべて南西方向へ飛んで行った飛行機の残したものです。

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蓮浮葉
今日も快晴でした。風も光も爽快な風薫る季節です。増位山のふもとの用水池では睡蓮が咲きだしています。蛇ヶ池では蓮が若葉を広げ始めています。はじめに出てくる葉は水面にぴたりと張り付いた状態ですが、その後大きな葉が出てきます。太い葉柄を持ち、左右から巻いた状態で水面にたちあがり、やがて巻紙を開くように大きく育って広がり、風に揺れます。

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若葉
すっかり夏になりました。やはり今年も急激に季節が変わった感じです。数日前までフリースの上着を着たりしていたのに、もう半袖で窓を開けています。風が気持ちのいい時期です。少し強めの風が若葉を揺らして通っていくのは心地よいものです。森を歩いていると、若葉が揺れ、擦れ合う音が聞こえ、木漏れ日が揺らめきます。

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夏の蝶
蝶は春の季語ですが、一番活発に活動するのは夏です。増位山の頂はいろいろな蝶がつがいの相手を求めてやってくる場所のようです。熊蜂もいつもホバリングしています。蝶は日差しに敏感です。お天気が下り坂になってくると姿を消してしまいます。蝶のイメージが明るく陽気なのは、こうした性質ゆえかもしれません。山ではモチツツジが咲いています。境内ではヒラドツツジがきれいです。ヒラドツツジはモチツツジなどから作出された園芸種です。

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五月
週があけて急に暑くなったような気がします。もう窓を開けていますし、足元は裸足です。森は落葉樹が茂ってきて木陰が広がっています。冬は陽だまりを夏は木陰を歩くことができるので、うまくできています。今年はモチツツジをあまり見ないと思っていたら、ようやく今ごろになってちらほらと咲いています。増位山ではコバノミツバツツジよりはずっと数が少ないようです。

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