優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年08月

盆の月
昨夜は満月でした。旧暦の7月15日です。日中の暑さは厳しく、空には入道雲が林立し、夕焼けは壮大でした。日差しはもうかなり秋めいているのにいつまでも涼しくならないということが、残暑が身にこたえる一番の理由でしょう。次の満月が名月です。さすがにそのころにはこの暑さも一段落していることと思います。

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新秋
四季を問わずお茶は熱いものが好きです。汗をかくような戸外で飲むときは冷えたものもいいですが、部屋でゆっくり飲むのは熱い方がいい。くつろぐ感覚があります。カフェインを採らなくなったので、飲むのはもっぱらノンカフェイン茶です。開け放した窓から山の緑が見えます。遠くから見ると真夏と変わりませんが、桜はもうちらほらと紅葉し、葉を落とし始めているものもあります。午後の日差しが部屋の軒から入ってくるようになりました。ミンミンゼミはまだ盛んに鳴いていますが、日差しは秋です。

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宵月夜
今夜は満月です。昨夕、ナイターでテニスをしていたら、きれいな月が昇ってきました。夕焼けもきれいでした。夕暮れ時が早くなっています。ツバメの姿を探していますが、やはり見当たりません。以前は九月に入るまでいたような気がするのですが…。

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秋口
南北の窓を開け放っているので、風がよく通ります。一番風のとおりのいいところにいて、一日過ごしています。お盆の前のころのような激烈な暑さは少し落ち着いてきているように思います。気がつくとツバメの姿が見えなくなっています。今朝、気づいてツバメの姿を探していますが、今日はまだ一羽も見ていません。つい先日まで数羽連ねて飛び回っているのを見たのですが、果たしてもう南へ向かったのでしょうか?

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赤とんぼ
日曜日、西光寺山から戻ってくるときに、熟れ始めた田の上をたくさんの赤とんぼが群れをなして飛んでいるのをみました。この時期に見られるものですから、おそらくナツアカネだと思います。まだそれほど赤さは強くなく、オレンジ色がかっていました。稲が黄金色になるに従って色が鮮やかになっていくのでしょう。

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秋は朝と夕方の空気の中に少しずつ忍び入っていると感じます。日差しが変わり、風が変わっています。日中の残暑は厳しいですが、8月23日の処暑を迎えるころには、少しは和らいでくるのではないでしょうか。厳しい暑さが薄紙をはがすように徐々におさまっていくのを感じるのは、季節の移り変わりを見る中では、もっとも情趣深いものです。

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新涼
西脇市と篠山市の境にある西光寺山(713m)に登ってきました。麓は暑く、登り始めも日差しがまともに当たって非常に暑かったのですが、少し登ると木陰に入りました。この山にはウバメガシの北限の群落があり、西脇市の天然記念物になっています。そのあたりまで来ると森を通ってくる風が心地よく感じられました。

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虫の声
昼間、特に午後の時間帯はまだ猛烈な暑さが続いています。しかし、夜明けから早朝にかけては確実に秋の気配が濃くなってきました。午前4時代はまだ真っ暗です。開け放った窓の外からかすかな虫の声が聞こえてきました。夜が明けると、カラスが鳴きだし、今はクマゼミが盛んに鳴く時間帯です。

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初秋
窓からよく風が入ります。姫路の最高気温の予報は今日も35℃を超えていますが、室内でこの風を受けて、ツクツクボウシが鳴くのを聞くとやっぱり秋だと思います。

コーヒーを飲まなくなって半年以上になり、先日、出してもらったコーヒーを飲んだら、夜眠れなくなって困りました。一日に4〜5杯も飲んでいたころは、コーヒーで眠れなくなる人なんてあるのだろうか、と不思議でしたが、カフェイン依存で感覚が麻痺していたのです。その夜はアルコールの力を借りて寝ました。一杯くらいいいだろう、と思っていましたが、身体は敏感です。

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盆過
三日ぶりに増位山の森へ行ってきました。森の蝉の声はつくつくぼうし一色になっています。残暑は相変わらずですが、お盆が過ぎ、八月も下旬に向かっていくと、しだいに秋の気配が身辺に漂うようになってきます。いつとはなしに、なんとはなしに、移り変わっていくのが季節というものです。

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