優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年10月

暮の秋
午後から雲が多くなっています。部屋の掃除をして窓を開けると、低い雲の切れ間から日の光が地上にさしていました。この空模様を見ると秋の終わりだと感じます。春夏は曇りの日であってもこういう光の差し方にはなりません。太陽の高さの加減でこう見えるのでしょうか。

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随願寺庫裏前の菊がしだいに大きく咲いてきました。今日も暖かく山を歩くと汗が流れてきます。頂から見る景色は霞がかかったようでした。地下足袋歩きは三日目です。第一趾と第二趾の間、特に外反母趾の程度が強い左足の方にやや違和感があります。こうして少しずつ地下足袋に足をならしていけば、もう少し長い距離の山行にも使えるかもしれません。

地下足袋で歩いていると、靴とは歩き方の感覚が違います。ランニングシューズやトレッキングシューズはヒールカウンターがしっかりしていて、踵が包まれている感じがあります。地下足袋にはそういうものがなく、それが歩いた時の感覚の違いにつながっているのでしょう。地下足袋は軽く、足の裏全体で歩く感覚があります。裸足に近い感じです。

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熟柿
今日はよく晴れて気温があがりました。あちこちで柿がなっているのを見かけます。熟れて赤みが増し、やわらかく崩れてきているものもあります。柿はビタミンCが豊富です。ほかにも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、カリウムなどを含みます。二日酔いに柿がいいといわれるのは、ビタミンCとタンニンがアルコールの排出を助けるからだそうです。果物は一般に酔いを醒ます作用があり、悪酔いを防ぎます。

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残る虫
冬が近くなり、鳴いている虫の数もわずかになってきました。初秋のころは、昼は蝉の声、夜は虫の声でした。それがしだいに昼の蝉の声が少なくなり、それに従って夜の虫の声が盛んになっていました。蝉の声が山でも完全に途絶えたのは10月に入ってからだったでしょうか。今度は夜の虫の声がだんだん衰えて、これが消え去ると冬の静寂が訪れます。

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新高梨
また鳥取県東郷町から梨の直売に来られました。これが今シーズンは最後になる模様です。新高梨を買いました。「新聞紙にくるんでダンボールの箱に入れておいたらお正月まで持つよ」という話でしたので、いくつかは試しにそうすることにしました。さっそく食べたものは甘くジューシーです。

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晩秋
山の散歩に今まではジョギングシューズだったのですが、思いついて地下足袋をはいてみることにしました。私は子どものころから外反母趾で、痛みは無いのですが、最近は足の横のアーチが崩れてきていました。外反母趾の改善のためには地下足袋が効果的という話をきき、試しに山で使ってみようと考えました。はいてみて、歩き心地は悪くありません。足にフィットして、軽快に歩けます。

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朝霧
早めに山へ散歩に行ってきました。時間帯によって山は表情を変えます。同じ山を歩いても毎日どこかしら違っていて季節のあゆみを感じられ、飽きることがありません。山上の公園は姫路市の管轄になっており、今日は草刈をする会社の作業が始まっていました。ゴーカートのような形で、キャタピラのついた車がおいてあって、これは何だろうと思いましたが、それも草刈作業で使われるもののようでした。

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柿干す
いいお天気でした。戸外に洗濯物を干すと、カメムシがよくたかっています。とりこんでたたんでいるときもまだ何匹か残っていたりします。家々の庭に柿が稔っています。とりきれないほどあって、たいていはそのまま冬になり、熟したものは野鳥のえさになっています。ムクドリやヒヨが集団でやってきてついばむようになるのはもうすぐです。柿を干しておられる家もあります。渋柿の皮をむいて縄にはさんだり、串にさしたりしたものを並べて干し、肉がしまって表面に白い粉がふき甘くなるのを待ちます。

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もみじ葉
周囲の山々がそろそろ遠くから見ても紅葉や黄葉が目につくようになってきました。双眼鏡で見ると、ヤマザクラはもう枝だけになっています。コナラやアベマキ、カエデ類が紅葉していきます。今朝はよく晴れて洗濯にいいお天気です。冬物衣類を出して残っていた夏物を片付けようと思います。ここ数年、中間地帯の服を着る時間が少なくなり、半袖の夏物から二週間ほどで上着を着る生活に移行します。

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無花果
台風が去り、少し寒くなったようです。空模様に冬近しを感じました。午後を過ぎると夕暮れの気配が漂う時間帯が早くなっています。夏の五時ごろはまだ日がかんかんと照っていますが、今はもう夕方です。これから冬至前まで日暮れが早くなり、気ぜわしい感覚になります。母の用事で今日は実家に帰っていました。ついでにあれこれと用事を済ませ、最後に家の庭から無花果と柿をもらって帰ってきました。

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