優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2013年12月

楓枯る
落葉の時期はほぼ終わりました。雨はあがっているものの、気圧の谷や寒気の影響でまだ雲の多い空です。先週の金曜日以来、久しぶりに増位山に散歩に行きました。足元は防水地下足袋でしたが、家に戻るとけっこう足先が冷たく、気温が下がっているのだと感じました。防水地下足袋、保温性は今ひとつで、真冬にはむかないかもしれません。ゴムなので、蒸れて真夏にも向かないでしょう。ゴアテックス製の地下足袋なんてないでしょうか。

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沢庵漬
雨はやんでいるもののまだ曇っています。天気予報では、今日も雨がちの天気のようです。兵庫県北部はこれから明日にかけて大荒れの天気との予報です。北部の山に登るのは、雪が解けた五月以降です。里では雪がなくなっていても、山ではかなり長く雪が残ります。

冬は南の瀬戸内の山に登ります。仲間と登ると、それぞれの人がいろいろなものを持ってきてくれるので、頂での食事が楽しいものになります。先日の有馬富士では、新漬の沢庵を持ってきてくれた人がいました。ラーメンなどもそうですが、里で食べたらなんということもないものが、山の上で食べるととても美味しかったりします。これも山登りの楽しみのひとつです。

沢庵漬は臨済宗の沢庵和尚の創案という説があります。それは俗説で「蓄え漬け」の転訛だという人もあります。生大根を材料にする新漬けと干大根を材料とする本漬けがあり、大根の種類や漬け込み方の違いで味や色に特色が出ます。

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冬の雨
一日雨が降り続いていました。予報どおり、関東地方は雪になっています。散歩にも出ず一日家にいました。たまにはこういう日があってもいいものです。ネットをあれこれ見ていたら、外反母趾を弾性包帯で治すという本を見つけました。私は子どものころから外反母趾で、特に痛みなどは無いのですが、治るにこしたことはありません。地下足袋をはきはじめたのも外反母趾にいいときたからでした。そこで、この本を買って実践してみることにしました。

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牡丹鍋
日曜日、有馬富士に登った後は、ユニトピア篠山で温泉に入り、その後、篠山市の「いわや」へ行って牡丹鍋を食べました。去年もここへ来てとても美味しかったので、そのときから来年も忘年会はここと決めていました。付け出しに丹波黒大豆の塩ゆでが出てきて、これがまず美味しい。猪肉は三歳の子どもを産んでいない雌のもので、やわらかく、それほど煮込まずとも食べられます。味噌味のスープで煮込むのですが、このスープの味わいが絶妙で、いくら食べても飽きません。床暖房された炭火の囲炉裏を囲んで食べるというのも独特で、丹波篠山らしい雰囲気です。

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冬ざれ
「冬ざれ」とは、冬になって何もかもが荒れ果てて寂しいさまをいいます。風物が冬のなかで荒れの進むさまを「冬ざるる」ともいいます。日曜日に登った有馬富士の山頂からは南西に三田市街、南にいくつかのゴルフ場をはさんで六甲山が見えました。寒い日でした。しかし、駐車場を出たときはあった風が頂上ではおさまっており、お昼を食べるにはありがたいことでした。有馬富士公園では夜にライトアップされてのイベントがある様子で、山を下りて駐車場に戻ると車の数が倍増していました。

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緋鳥鴨
昨日、登った有馬富士は山麓に福島大池というかなり大きな池があります。冬鳥が渡ってきていて、ヒドリガモ、マガモを見ました。いずれも人に慣れていて、池の畔の遊歩道にたたずんでいるとそばに寄って来ます。歩いている人から餌をもらうことがたびたびあるのでしょう。ヒドリガモはユーラシア大陸の亜寒帯から寒帯で繁殖する淡水鴨です。褐色で真ん中が黄白色の雄の頭が特徴です。ピュウィー、ピュウィーと鳴く声が池の面にこだましていました。

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日曜日は、三田市の有馬富士に登ったあと、篠山で牡丹鍋を食べてきました。篠山市の弥十郎ヶ岳に登るつもりだったのですが、国道372号で篠山市に入るころから空は重く、多紀連山を望むあたりまでくると、その向こうの山々は雪が降っていることがわかりました。弥十郎ヶ岳は雪ではなかったかもしれませんが、しぐれてきており、変更した方が無難だろうということになりました。篠山市と三田市は隣接していますが、ほんのわずか南へ走っただけで、空模様が明るくなり、気候が違うのだと実感しました。

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忘年会
昨日はアートワークで大阪へ行っていました。ワークが終わった後、近所の居酒屋で忘年会をやりました。振り返って一年の話などしながら天ぷらや牡蠣や刺身、おでん、サラダなどを食べつつ飲みました。私はお酒に弱いので梅酒のお湯割りを一杯飲んだ後はノンアルコールビール。強い人たちは熱燗やらロックやらと思い思いに楽しんでしました。一年が長かったと感じる人があるのにちょっと驚きました。いろいろなことがあると一年を長く感じる…、というよりもその人自身に何か大きな心理的変化があると一年は長く感じられるのかもしれません。

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羽蒲団
この秋から羽毛布団を使い始めました。冬になって、やはり暖かさが違うと驚いています。もともと暖かい性質で、真冬でも眠るときに暖房は不要でした。それでも、羽毛布団にして、暖かさの度合いと軽さはさすがだと感じます。アウトドアで使用するジャケットやスリーピングバッグの分野では、化学繊維が進んだ今も、最も軽く暖かいのはダウン(羽毛)というのは常識です。それは家庭内においても変わりません。

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日短か
日が最も短いころです。お昼ごはんを食べてお茶でも飲んで、ちょっとばたばたしていてはっと気がつくと、もう辺りに夕暮れの気配が漂い始めます。日中の時間が最も短いのは冬至ですが、日没の時間は今が最も早いころです。国立天文台の「各地のこよみ」によりますと、兵庫県(神戸)では、12月3日から12月8日の16時48分というのが日没の最も早い期間であり、今日は16時49分で、すでに日没の時刻は底を打っています。冬至の22日は、16時53分です。日の出の時刻はまだまだ遅くなり続け、底を打つのは1月12日の7時07分です。朝が起きにくくなるのは、寒さと同時に日の出の遅さも関係するのかもしれません。

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