優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2014年05月

谷空木
昨日行った久斗山の登山口周辺では、タニウツギがあちこちで咲いていました。タニウツギはスイカズラ科、五月の連休ごろから梅雨のころまで山すそでピンクの花を咲かせます。開けて日当たりのよい谷あいや渓流沿い、伐採地などを好む高さ2〜5mほどの落葉低木です。

アジサイ科のウツギのように、「空木」とは、茎や枝の随がが中空であることを意味しますが、タニウツギはそうではありません。「谷」は谷に沿って咲くことにちなみます。花の時期が田植えのころと重なるため、タウエバナとの方言もあります。周辺の田ではすでに田植えがすんでいるところもありました。

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新緑
兵庫100山の久斗山に登ろうと美方郡香美町へ出かけました。瀬戸内海側の姫路から日本海のすぐそばの余部まで。さすがに遠く、目指す久斗山まではたどりつけませんでした。久斗山は久斗三山と呼ばれる標高630m〜670mほどの蓮台山、久斗山、濃於美山の中央の山です。遠くから見た分にはなだらかに見えますが、登ってみるとなかなか急で時間がかかります。西の蓮台山から縦走を目指しましたが、蓮台山の頂上に達したところで、時間的に無理だと思いました。このあたりのブナの森は見事で、その光景の中を歩けたのが今日の収穫でした。

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はつ夏
昨日はお昼前後に雨が降り、夕方から晴れました。ナイターでテニスをして、帰ろうと思ったら、フロントガラスが曇って前が見えません。湿気がすごくて、ワイパーを使ってもデフロスターをかけてもほとんど効果がなく、ウインドウを全開にして湿気を逃がしながら走りました。それでも上半分くらいは曇ったまま。体勢を低くしてのぞきこむような格好で慎重に運転しました。そのフロントガラスのむこうに大きな満月が見えました。

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手毬花
手毬花とは、スイカズラ科のオオデマリのことです。随願寺の境内で満開になっています。高さ1〜3mほどの落葉低木で、装飾花が集まって直径10cmほどの手毬状の花房を形作ります。花は純白で、そこに五月の明るい日差しが映えると、夏の訪れを感じます。アジサイに似ていますが、アジサイよりも花房はもっと丸く、手毬のように見えることからオオデマリとの名前がつきました。枝の節ごとに花房がつき、にぎやかなため、庭の花木として喜ばれます。

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夏鶯
鶯は春の季語なので、夏になると「夏鶯」という季語になります。山を歩くときは帽子を被りましょう、と一般には言われています。私も寒いシーズンには帽子を被りますが、暑くなってくると被らなくなります。帽子は手袋のようなもので、頭を一枚余分な布で覆います。寒い時期はそれが保温の役目をしてくれますが、逆に暑い時期には蒸れて暑くてたまりません。汗をよくかく方なので、帽子の中が汗びっしょりになるのも不快。夏になると、落葉樹の葉が茂り、樹下を歩いている分には木陰になって直射日光はあまりあたりませんから、日よけとしての帽子はなくても大丈夫です。

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ジャーマンアイリス
アヤメ科の花が咲くころになっています。昨日は夜まで雨でした。今朝は雨上がりの快晴です。ジャーマンアイリスは、アヤメ属の花を交配してドイツ、フランスで1800年代初期に作り出されました。日当たりがよく乾燥した場所を好みます。今頃の時期、庭や畑の隣で色鮮やかな花を咲かせているのをあちこちで目にします。花が目だって大きく、華やかで色が豊富です。いかにもヨーロッパ的な花という印象です。

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若葉
土日は快晴でした。町石道を歩いて家に戻ったら、日付が変わっていました。眠る前にストレッチをしたお陰か筋肉痛は無し。CW-Xを着用していたのもよかったのでしょう。日曜の午後は山へ散歩に行きました。ちょっときつい運動をした後も、日常的にやっている運動は欠かさず続けた方が筋肉疲労をとるためにはいい、ときいたことがあります。アクティブレストという考え方です。運動も洗顔や歯磨きと同じです。

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石楠花
昨日は、アートワークのメンバーといっしょに高野山町石道を歩いてきました。慈尊院から高野山根本大塔まで続く約22kmの高野山表参道です。快晴で風がほどよくあり、道程のほとんどは木陰を歩く快適な道でした。それほど急傾斜のところもなく、ゆっくり歩いて7時間ほどで完歩できました。南海高野線の九度山駅を午前10時ころに出発しました。秋冬になると、もう少し早く出発しなければ日が暮れてしまいますが、この時期なら大丈夫。高野山の上では、あちこちでシヤクナゲを見ました。帰りは高野山ケーブルを使って極楽橋まで降りました。その途中ケーブルの脇にたくさんのシャクナゲが咲いていました。

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夏浅し
昨夕、テニスをしに行きましたが。コートに着く前から暗い雲が空を覆い、その中を稲光が走るのが見えました。ちょうどコートに出る頃、雷鳴とともに雨が降り始め、テニスはキャンセル。雨脚が強くなる前に車に引き上げて、本格的な雷雨のなかを家に戻りました。雷鳴と稲光の中の夜のドライブは新鮮でした。

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青嵐
晴れて風の強い日です。青葉の茂るころに吹くやや強い風を青嵐(あおあらし)といいます。強い日差しの中、木々がその風を受けて揺れている様が壮快です。車で出かけて、それほど長い距離ではなくても信号で全く止まらないということはめったにありません。しかし、今日はそういう経験をしました。右折するときに直進車を待つことすら無く、いつもこんな風なら随分気持ちのいいことだろう、と思いました。

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