優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2014年09月

カンナ
新居浜で海辺へ行きました。家々のすぐ後ろが海で、防波堤から浜辺に下りました。瀬戸内の波は穏やかです。空は真っ青で、沖に停泊している船があります。その向こうにはしまなみ海道の橋も見えました。浜辺で石を拾って海に向って投げてみたりしました。

カンナはカンナ科の多年草で、草丈は人の身長を越えます。花の期間は長く、晩夏から秋遅くまで咲き続けます。青い空に赤いカンナの色が鮮やかでした。
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澄む水
愛媛県西条市は石鎚山系のふもとにあり、古くから地下水が豊富で、全国的にも珍しい地下水の自噴地帯です。市内各所に自噴井があり、地下にパイプを打ち込むと水が噴き出すことから「うちぬき」と呼ばれています。旧西条市内にこうした場所が2000ヶ所以上あり、おいしい水としても有名です。現代でも西条市内の中心部には水道施設がなく、この地下水を飲用水、生活用水として利用しています。街角のうちぬきでは誰でも自由に水を汲むことができます。私たちもポリタンクやペットボトルにそれぞれ水を汲んで持ち帰りました。
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秋の陽
愛媛県新居浜市には「新居浜太鼓祭り」という秋祭りがあります。徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りと並んで四国三大祭りとして知られています。毎年10月16日から18日が祭りの期間で、市内には観光PRポスターが貼られていました。市内の道路を走っているとお祭り期間ではないにもかかわらず、向こうから一台の太鼓台が練り歩いてくるのに出会いました。太鼓台を新調してのお披露目だったのでしょうか。実物を見られたのはラッキーでした。
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岩桔梗
石鎚山の頂周辺ではイワギキョウが咲いていました。深い青色の花が岩壁に張り付くように咲いている様子が可憐でした。
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新居浜の海辺にも行きました。燧灘をはさんで沖にしまなみ海道の島々が見えます。このあたりの景色は海というよりも大きな湖のようです。琵琶湖を連想します。
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秋の海
13日から14日にかけて愛媛県へ行き、石鎚山に登ってきました。山から下りた後は新居浜市にある友人宅へ行き、そこで宿泊。翌日はマイントピア別子の東平(とうなる)ゾーンへ行きました。ここにはかつて別子銅山の採鉱本部が置かれていました。最盛期の昭和30年代には5000人以上の人がここで暮らしていたといいます。東平抗休止前の昭和43年(1968)でさえ400世帯以上の人々が暮らしていました。当時の産業遺構が今も残り、それらが一般公開されています。
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東平へは普通車の離合が困難な狭い道があるだけです。そのまがりくねった坂道を上りきると、赤レンガの産業遺構が残る東平地区です。現在は貯蔵庫跡や索道停車場跡などが残っています。住宅地などは閉山後植林されて自然に帰りつつあります。正面に雲を頂いた赤石山系の山々がそびえたっており、圧迫感がありました。
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歴史資料館で東平が活動していた時代の暮らしを紹介する展示を見ました。標高750mの狭い山間の地での独特の暮らしです。子どもたちの写真が印象的でした。生活物資を背負ってここまで持ってくる人たちがいて、男性は45kg、女性は30kgの荷物を背負って山道を登ったといいます。実際に30kgを背負う体験もできるようになっており、背負って持ち上げるのがやっとでした。
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稲田
昨日、CDから画像を読み出せなかったので、富士フィルムにメールで問い合わせたところ、すぐにお返事をいただき、夜には無事クラウドへ写真をあげることができました。写真保存用のクラウドにはGoogle+フォトを使うことにしました。Googleドライブというものもあり、最初はこちらを使っていました。これはいろいろな種類のデータを保存できるのに対し、Google+フォトは写真や動画に限定されたサービスです。

いろいろ調べたとき、Flickrは1TBが無料で使えるという破格の条件でした。しかし、HPが英語で、昨日は登録がうまくいきませんでした。電話番号を入力するところがあったりして、戸惑いました。そこでGoogle+フォトを利用することにしました。Google+フォトは、標準サイズの写真なら、容量は無制限です。これは、SNSのGoogle+にアカウントを作れば利用できます。

今日、もう一度Flickrに登録を試みるとすんなりできました。昨日は何がいけなかったのか? しかし、日本語でないというのはどことなく使いにくいものです。Flickrはベトナム語、インドネシア語にさえ対応しているのに、なぜか日本語には対応していません。容量が大きな画像を頻繁に撮影するならFlickr、そうでないならGoogle+フォトがよさそうです。
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青みかん
早生のみかんが出回り始めました。このみかんを食べると運動会のことを思い出します。「天国と地獄」のメロディー、テントにあたる秋の光、体操服の感触、石灰で引かれたライン、校庭に並べた椅子、バトンの握り心地…、その他いろいろなことが蘇ってきます。

デジタルではないアナログな体験、五感を伴った体験です。多分、デジタルの体験も実際にはそれだけではなくて、そのときの部屋の匂いとか窓にさす日差しの加減とか、それらが重層的になって記憶の中にしまいこまれるのではないでしょうか。
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秋の昼
デジカメの画像をクラウドに保存しようと考え、アップロードしていました。いい時代になって、あっという間にたくさんの画像を保存できます。ところが、10年以上前、まだデジカメとフィルムカメラが共存していた時代の画像を写真店でCDに保存してもらったものがありました。読み出すのに富士フィルムのソフトが必要です。しかし、PCと互換性が無いのか、ダウンロードできません。あのころはOSがWindowsMeだったか、Windows2000だったか…。こういうことが起こるから電子的な記録媒体はやっかいです。だからクラウド保存にしようと考えたのです。

今日はめまぐるしく空模様が変わります。早朝ににわか雨があり、それから晴れて昼ごろに再びにわか雨、今は晴れています。ArtRageで描くのにもかなり慣れてきました。自分のサインを考えたりしています。サインを入れると絵が完成した、という気持ちになります。締めという感じ。
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今日も鳥取から二十世紀梨の販売に来られました。今年はこれで終わりといいます。例年もっと何度も来られていたので、随分早いですね、とたずねると、「今年は(収穫が)半分くらいしかなかった」とのこと。米も野菜も今年はこの辺でもだめでしょう?と言われました。西日本は長雨の冷夏でした。

ArtRageで田中将大投手を描きました。いまは、肘の故障からの復帰を目指して調整中です。USオープンの錦織選手の試合を観戦に訪れ、会場のスクリーンにその姿が映し出されていました。田中投手は88年11月1日生まれ、錦織選手は89年12月29日生まれの同世代です。

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いざよう月
昨夜は十六夜(いざよい)でした。名月よりやや遅れて出るため「いざよう月」といいます。いざようとは、たゆたい、あるいはためらいという意味があります。昨日は「スーパームーン」だったそうです。月と地球の距離が近く、普段よりも大きく見える満月をこう呼びます。そういえば、名月より大きく見えたような…。名月と天体観測上の満月は必ずしも一致しません。名月は旧暦の暦で決まるものだからです。今年も名月と満月は、一日ずれたようですね。
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