優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年02月

春霰 
昨日は少し気温が下がりました。三月を前にして、ちょっと足踏みという感じです。風が冷たく、ほんのわずかでしたが、霰が降りました。今日はこれから京都へ行きます。先月から歩き始めた京都一周トレイルの二回目です。
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春の夢 
春は心地よさからついうとうとと寝過ごすというので、「春眠」「朝寝」「春の夢」といった季語があります。夢はレム睡眠の間に何度も見ていますが、覚えているのは朝方の最後の夢だけです。覚えている夢というのは、だいたい最後のところで、「あれ?おかしいな」という感覚になって目が覚めます。あれは、覚醒しようとする脳神経の働きが夢に影響を与えるからなのでしょうか。
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風車 
風車(かざぐるま)は色紙やプラスチックなどを折り曲げて花形に作り、柄につけて風を当てて回す玩具です。春風を受けて回るさまが春の陽気にふさわしいことから春の季語になっています。

人の心というか、頭脳というのは不思議です。何の脈絡もなく不意に今やっていることと全く関係の無いことが浮かんできたりします。そういうときに浮かんでくるのはだいたい気恥ずかしい自分の昔の言動です。今だったらもうあんなことはしないな、というようなこと。
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いかなご 
スーパーへ行ったら、いつもよりどっさり積まれた生姜の前に「いかなご漁2月26日解禁」との貼紙がありました。くぎ煮のシーズンだなあと思いました。くぎ煮とは、生のいかなごを醤油、砂糖(ざらめ)、生姜で煮詰めたもので、できあがりが折れた古釘のように見えることからこう呼ばれます。家庭で作る場合でも少量ではダメで、鍋にいっぱいとか、大量に作ります。そして、ご近所に配ったり、遠方の親戚や知人に送ったりします。播磨地方の春を代表する味覚です。

いかなごはイカナゴ科の体長20cmほどの細長い魚で、日本全国にいます。瀬戸内海での産卵期は12月から1月にかけてであり、孵化した稚魚は春になると大群になって浅海に押し寄せます。瀬戸内の春は桜鯛の季節であり、これらの稚魚が鯛の格好の餌になります。
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よなぐもり 
黄砂がやってきました。晴天ですが、視界は白っぽく霞んで六甲山も播磨灘も見えません。これを表す「つちふる」「よなぐもり」といった季語があります。

ソチ五輪から一年、アイスダンスの金メダリスト、メリル・デイビスがテレビのショーでさまざまなダンスを踊る様子をYouTubeで見ました。アメリカの"Dansing with the stars"という番組で、ダンスの勝ち抜き戦のようです。プロの男性ダンサーと組んで、さまざまなダンスを見せるのですが、このパフォーマンスの素晴らしさに驚きました。


同じく女子フィギュアスケートの金メダリスト、アデリナ・ソトニコワがロシアのテレビショーで踊っている動画も見ました。アメリカのものと同じ趣向の番組のようです。こちらも素晴らしいもので、オリンピックのメダリストの身体能力にあらためて感嘆します。フロアでこれだけ踊れてこそ、氷の上でのあの動きなんでしょう。

初音 
ウグイスの囀りをこの春初めて聞きました。今週に入ってからは随分暖かく春らしくなっています。去年は3月1日に初音を聞きました。一週間早いですが、春が春らしくなっていく時期です。増位山の頂で大阪からというグループに会いました。県外から来られた方に会うのは初めてです。それほど有名な山でもないので、珍しいことです。街ですれ違っても言葉を交わすことはありませんが、山の上ならちょっとしたきっかけで話が弾みます。
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早春 
土曜日に六甲縦走路を歩いたとき、鍋蓋山の頂から大阪湾が見えました。見通しがよい日で、沖には堺泉北あたりのコンビナートが並んで見えました。

神戸の夜景の美しさは有名です。六甲山に登れば、夜には神戸市街地の夜景、さらに大阪湾岸に沿って連なる灯りの群れをいっしょに楽しむことができます。夜景の美しさは、海と山が接近している神戸ならではの独特の地形による部分が大きいでしょう。夜に明石海峡大橋を渡って神戸に戻るときの夜景の美しさも格別です。六甲山に向かって立ち上がる光の海へ飛び込んでいくような感覚を味わえます。
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春の苺
「苺」は季語としては夏のものです。今や年中見られ、特にケーキのデコレーションの果物として欠かせないものになっています。白いクリームに真っ赤なあの色と形が映えます。

昨日は山を降りた後、メンバーのひとりの誕生日会をしました。6人いましたので、ホールのケーキを買いました。先月も別のメンバーの誕生日を新年会のあとにホールのケーキで祝い、これが恒例になりそうです。先月誕生日だった人が、「あれがうれしかった〜」とのこと。大人になると、自分のためにホールのケーキで祝うようなことは稀になります。しかし、大人こそきちんと祝っていいのではないかな、と思いました。
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昨夜遅くから雨が降りだしました。南風が強く、春一番かとの予報でしたが、今のところ雨はやんで風もなく穏やかなお天気です。昨日の午前中は快晴で、菊水山頂への急な坂を登っていると、背後で何度も汽笛が鳴りました。港町神戸の背後にそびえる山を登っていると感じました。
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紅梅 
六甲全山縦走路歩きの二回目に行ってきました。今回はひょうご100山の菊水山と再度山の頂を踏んできました。菊水山と鍋蓋山という続きの山のアップダウンが厳しいコースです。午前中は快晴で、絶好の登山日和でした。明日は全国的に雨模様で、春一番が予想されています。明日は第一回姫路城マラソンの日なので、あまり荒れ模様にならなければいいが、と願っています。
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