優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年05月

不如帰 
今朝、まだ暗いうちに一度目が覚め、そのときにホトトギスの声を聞きました。夢うつつながら、「ホトトギスだ」と思いました。今シーズン初めて聞いたホトトギスの声でした。ホトトギスは夜でも鳴きます。

今日は京都一周トレイルの北白川から比叡ケーブルまで歩いてきました。晴天でしたが、ほとんどが森の中を通る道で、風がその中を吹き抜けていき、気持ちよく歩けました。比叡山でもホトトギスが鳴いていました。
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薄暑 
暑くなってきました。明日で五月が終わります。五月に入ったころは、まだ上着を着ていました。しかし、今はもう部屋の中ではタンクトップに半ズボンという服装で十分です。日中は窓を開けています。真夏になると、南北の窓を開け放ち風を通します。今はまだそこまでの暑さではありません。

「薄暑」は少し暑さを感じるくらいになってきた気候を言います。軽快な服装でも日中は汗ばむほどどなり、涼風や木陰が欲しくなるころです。
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花菖蒲 
増位山随願寺境内の放生池でハナショウブが咲き出しています。一週間ほど前はキショウブが花の盛りでした。ここではキショウブとハナショウブが混生しています。同じアヤメ科の花で、生息する場所もほぼ同じです。キショウブは外来種であり、日本のアヤメ科の植物に黄色いものが無いため珍しがられて植えられ野生化しています。環境省では「要注意外来生物」として警戒を呼びかけています。

アヤメ科の花はどれもよく似ていて、「いずれがあやめかかきつばた」という言葉があるほどです。アヤメは乾いた場所に生えて花びらに網目模様があります。カキツバタは花びらに白い斑紋があり、水中や湿った場所に生えます。ハナショウブは花びらに黄色い斑紋があり、湿った場所に生えます。蛇ヶ池の上段の部分にもハナショウブが咲きますが、こちらはまだ咲いていません。
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揚羽蝶 
一昨日、パソコンにArtTipsというソフトをインストールしました。Windowsに常駐して、いろいろ便利に働く小さなソフトです。返信されてきたメールから行頭の記号>を一括で取り除きたいと思って探したら、このソフトに行き当たりました。他にもWindows関連のちょっとした便利が詰まっています。

これはいい、と思って使い始めましたが、すぐにブラウザの動作がおかしくなりました。そこでアンインストールをしようと思いました。通常、ソフトのアンインストールにはコントロールパネルの中の「プログラム」を使います。ここを開くとインストールされているソフトが一覧でき、そこから目的のソフトを選んでアンインストールをクリックすれば自動的にアンインストールされます。

ところが、ArtTipsはこの中に表示されず、アンインストールの方法がわかりません。インストール時にレジストリを使わないソフトはこうなるようです。動作がおかしくなるというのは結構よくある話のようで、さらにアンインストールの仕方がわからない、と困っている人も多いようです。アンインストーラーを使っても見つけ出せません。こういうソフトは困ります。

仕方が無いので、検索して出てきた答えを参考に、C:\Program Files\ArtTipsでファイルとプログラムの検索をかけ、該当するファイルを削除していきました。完全に削除できたのかどうかはっきりはしませんが、Windowsへの常駐はなくなり、ブラウザの動作も普通に戻りましたからなんとかなったのでしょう。
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夏の宵 
日曜日にZARD Screen Harmony 2015へ行った帰り、堂島リバーフォーラムから大阪駅まで歩きました。行きは尼崎から東西線に乗り換えて新福島まで行ったのですが、ここからは大阪駅まで歩いて10分ほどです。乗車賃も変らず、乗り換えの手間がいらないのでそうしました。

日が長く、午後7時を過ぎていても空にはまだ明るさが残っています。空の下の方に夕焼けの余韻があり、その中に立ち上がっているビルに灯りが点り、日が長い時期ならではの風景です。日中は暑さを感じるようになっていますが、日が落ちると涼しく、そぞろ歩きには絶好の気候です。
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新茶 
茶摘みは、♪〜夏も近づく八十八夜と歌われるように八十八夜を目処に始まるようです。新茶の出荷が本格的になるのは、立夏を過ぎてからです。そのため、新茶は夏の季語になっています。新茶の魅力は何と言ってもその香りです。新茶が出回り始めると、それ以前に収穫されたお茶は「古茶」と呼ばれます。こちらはこくがあります。
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初夏 
昨日は"ZARD Screen Harmony 2015"に行ってきました。三回忌コンサートに武道館へ行ってから、毎年何らかの形で行われる追悼コンサートに行っています。残された映像を編集して毎年新しい形で届けられるスタッフの方々の工夫を思います。

堂島リバーフォーラムで行われたのですが、ここのすぐ隣に福沢諭吉生誕地の碑があります。豊後国中津藩蔵屋敷跡との石碑もあり、諭吉の有名な言葉「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」も刻まれています。堂島川に面したいい雰囲気のところです。
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河骨 
増位山随願寺の境内にある放生池では、コウホネが咲いています。蛇ヶ池では蓮が咲くのですが、こちらの池はコウホネとヒシが主で、ホテイアオイも見られます。冬はこれらの植物の葉はすっかり水面から姿を消します。晩春のころからまずコウホネの若葉が水面に広がり始めます。若葉は最初は薄赤い色をしています。初夏になるとヒシが葉を広げ始め、真夏には水面が見えないほどになります。
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夏鴨 
夏鴨とは、カルガモのことです。増位山の蛇ヶ池にはつがいのカルガモが住んでいます。人の足音に敏感で岸辺にいても、近づくとむこうへ行ってしまいます。先日は珍しく池からあがっているところを至近距離で見ることができました。

カルガモは留鳥です。ほとんどの鴨類は冬鳥として渡ってきて、春には北へ帰っていきます。これらの渡りをする鴨のうち、ケガなどで渡りができずに残っているものは「夏の鴨」と言います。
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卯の花 
増位山で卯の花が咲き始めています。卯の花はユキノシタ科のウツギの略称です。♪〜卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて、と『夏は来ぬ』に歌われたように、卯の花の方がなじみがあり、歳時記にも卯の花で載っています。ホトトギスの鳴き声はまだ聞いていません。
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