優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年05月

甘夏 
今朝、いつも鳥取から梨を持って来られる農家の方がトラックに甘夏を積んで販売に来られました。姫路では小売店では売っていないとのこと。それはともかく、値段が破格だったので、思わず買ってしまいました。二種類あり、向かって左が一袋100円、右が300円です。味もジューシーで美味。「秋にはまた梨を持ってくるからよろしく」と言って帰っていかれました。
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楢若葉 
『時の流れに身をまかせ』というと、報われない恋愛の歌だと思っていました。競技復帰を発表した浅田真央さんが、記者会見の夜の自分のラジオ番組でこの曲をかけました。復帰か引退か気持ちが揺れる中でこの歌に気持ちを癒されたといいます。「時の流れに身をまかせればいい」と思えたからなのだそうです。

作品というのは作者のものであると同時に、鑑賞者のものでもあります。作品が発表された後、それは作者の手を離れ、鑑賞者のそれぞれの解釈の中で生きるようになります。この曲と彼女の関係もまさにそういう形になったんだな、と思いました。この歌の隣に浅田真央という人を置いて、歌詞の中の「あなた」を「スケート」に置き換えてみたら、歌の姿が新たなものになります。

竹皮を脱ぐ 
日曜日に登った城山の登山口には竹林がありました。筍の時期であり、あちこちににょきにょきと伸びる筍の姿がありました。早いものではもう下から若い竹の姿に変わっています。この状態を「竹皮を脱ぐ」といいます。

昨シーズン競技を休養していた浅田真央さんが、昨日正式に競技への復帰を表明しました。記者会見の模様をネットで見て、競技者の表情に戻っているなあと思いました。去年、ソチから帰国後の外国人記者クラブでの会見を見て、その聡明で誠実な受け答えに感心しました。昨日も見事な記者会見でした。

何度も同じようなことを聞かれても、「自分の意志で復帰を決めました」「自分が決めたので責任を持ってやりたい」と答えていました。強い意志と努力で、きっと目標を達成されることでしょう。
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水の入る田
昨日登った城山の頂からは麓の鶴居の集落の様子がよく見えました。田植えの準備が整う田の中をJR播但線の線路が走っており、そこへ二両編成の電車がやってきました。小豆色の車両が田の水に映っています。鶴居駅に停まり、また発車して田の中を走って行きます。近くで見ていると重量感のある車両も離れて見ているとおもちゃのようです。
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夏山 
いいお天気だったので市川町鶴居の城山から大中山への縦走をしてきました。城山は南北朝時代から戦国時代まで山頂に稲荷山城という城がありました。城址の山は例外なく素晴らしい展望が望めます。今回も期待通りでした。

山頂は広場になっていて、一角にコナラが数本残されています。それが麓からもよく見えました。若葉を茂らせるこれらの木のおかげで気持ちの良い木陰ができており、ベンチも設置されています。さらに枝にはトラロープと枝の切れ端を使ったブランコまであって、展望を楽しみながらブランコをしました。
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初夏 
今日は保健師の仕事で川西市まで出かけていました。朝方は雨が降っており、明石海峡大橋は雨に煙って全く見えませんでした。他のスタッフと神戸で集合し、そこから車で阪神高速、名神高速を通って川西へ。阪神高速神戸線を走りながら、「東灘」の表示を目にして、阪神淡路大震災で高速道路が横倒しになっていたのはこのあたりだったのだろうと思いました。
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桜の実 
蒸し暑い一日でした。増位山の山上駐車場の入口にあるオオシマザクラは今、葉を茂らせ実もたくさんつけています。木の下にはたくさん桜の実が落ちています。日陰を求めて停められている車の屋根にも落ちてきたことでしょう。

朝食にはフルーツグラノーラを食べます。今まで主にカルビーのフルグラを食べてきました。今回ちょっと趣向を変えて、日清シスコのごろっと果実のグラノーラを買ってみました。フルグラより食感が硬く味も強い印象です。どちらがいいかは好みによります。値段も微妙で、甲乙つけがたい…、かな。

以前買った味源のグラリッチ アップルシナモン味は、シナモンの味が強すぎると感じたのですが、フルグラに少量ずつ混ぜて食べるといい感じでした。こういう食品はあまり個性が強すぎると毎朝食べるにはちょっとなあ、という感じになります。強く自分を主張せず、それでいながら美味しくて飽きがこないことが必要なのです。
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日傘 
午後は雨になりました。昨日は台風が去った後の晴天で、少し風が残り気持ちのよい天気でした。今頃の時候を「清和」といいます。気候が温和で清らかなところからの「清和」であろう、と歳時記には記されています。このころの気候を表す言葉に「薄暑」というものもあります。少し暑さを覚えるようになった感覚を表します。

昨日、散歩の帰りに和服の方を見かけました。牡丹をあしらった帯が印象に残りました。自分自身が和服を着ることはまずありませんが、他の人が和服を召されているのを見るのはいいものです。
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桐の花 
桐の木は高さ10mほどになるため、咲いている花を間近で見る機会というのはあまりないと思います。増位山では、谷に高架する形でドライブウェイがつけられていて、谷から立ち上がっている木の花をすぐそばで見ることができます。

紫色の筒状の花に近づいてみると、甘い匂いがします。結構強い香りです。花はがくの部分から紫色の蕾が押し出されるように伸びてきて数センチの長さとなり釣鐘状に開きます。花の内側の色は薄く、細い濃紫の筋が入っています。匂いに誘われて熊蜂が次々に花を訪れており、花は彼らを迎え入れるのにぴったりの形をしています。
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植田 
日曜日に行った千ヶ峰の麓の集落では田植えの最中でした。苗を運んでいる軽トラック、田植え機、あちこちで作業をしている人たちの姿を見ました。土曜日のうちにすでに植えられた田では、水面からようやく顔を出している苗が風に揺れていました。
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