優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年11月

木枯し 
電気ストーブを出しました。先日まで部屋では薄手のフリースのみで過ごしていたのが、ここ一週間でぐんと寒くなり、服装も冬本番のものに変えました。昨夜は今シーズン初めて車の暖房もつけました。今年もあと一ヶ月です。

昨夜はテレビでNHK杯を見ました。羽生結弦選手は初の300点越え、それも大幅に超えました。魔物を調伏する陰陽師が乗り移ったような神がかり演技。見事としか言いようがありません。昨夜は彼の演技につきます。

女子は昨日も全体に不安定な演技が多く、ほぼミス無しで滑りきったのは優勝した宮原知子選手だけといっていいくらいでした。上位選手のほとんどがキスアンドクライで残念そうな顔で座っている試合というのもなんだか…。

浅田真央選手は昨日もミスが多く、表情が硬く身体も重そうでした。「うまくいかなかった」と振り返った演技が、フリースケーティングでは2位だったのですから、全体がいかにどんよりした滑りだったかがわかります。

一昨日ひどい転倒をしたアンナ・ポゴリラヤ選手は最初に出てきて、昨日は転倒なく滑りきりました。彼女もやや不安定な演技でしたが、さすがに実力者、フリースケーティングは4位でした。演技を終わってほっとした表情で観客の拍手にこたえ何度もお辞儀をしているのが印象に残りました。観客のみなさんも暖かい気持ちで彼女の演技を見守られたことでしょう。

木枯し 
今朝はよく晴れました。久しぶりに広がった冬の青空です。午前中は風が強く、山の木々が揺れているのが見えました。頂から望む播磨灘は日差しを浴びて輝いています。北の海は鉛色で冬の厳しさを感じますが、温暖な瀬戸内の海は冬も穏やかです。

さきほどまでフィギュアスケートのNHK杯をインターネットのライブ配信で見ていました。NHKが今年初めて実験的におこなうものです。今日は男女シングルのショートプログラムが行われ、男子では羽生結弦選手が歴代最高得点をマークしてトップに立ちました。まさに神がかり的な演技でした。3位につけた無良崇人選手の演技もよかったです。

男子はほぼ全員それほど大きな失敗のない素晴らしい演技だったのに比べ、女子は上位を予想される選手のほとんどがミスをして、こんなこともあるんだなという試合になりました。唯一ミスなく滑りきった宮原知子選手が首位。浅田真央選手は転倒とひとつのジャンプ要素が抜けるという失敗で4位です。

気の毒だったのは、ロシアのアンナ・ポゴリラヤ選手でした。優勝候補のひとりでもあったのに、三度転倒があり、結果は最下位。幼いころから競技会に出て、国際経験も豊富だとはいえ、まだ17歳。キスアンドクライでぼろぼろ泣いているのが可哀想でした。

演技の途中から泣きそうな顔になっていましたが、観客が手拍子で励ましていました。日本の観客はとても暖かく素晴らしいと外国人選手やメディアには大変評判がいいそうです。今日の会場の様子からもそのことがうかがえました。ポゴリラヤ選手には、明日のフリーで元気な顔を見せてもらいたいと思います。
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冬陽 
冬らしくなってきました。北国からは雪の便りもとどいています。暖かい姫路でもこのところ冬めいて時雨っぽい日が続いています。増位山の頂に出ると播磨灘に浮かぶ島々の上は雲がきれ、冬の日差しが海と島に降り注いでいるのが見えました。冬ならではの眺めです。

今夜は満月です。夜には雲がきれ、くっきりした月が見えました。
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時雨 
午前中に時雨があり、そのあと山へ行きました。ほんのわずかの雨量だったようで、アスファルトが湿っていて雨があったのだとわかる程度でした。頂に出てみると、さっきまでここの上空にいたらしい時雨雲が播磨灘方面に出ていて、淡路島の姿は見えませんでした。北を見るとそちらはすでに晴れていて、笠形山の姿がくっきりと見えました。

夜は少し風があり、その中でテニスをしました。見上げると月が出ていて、その前を雲が次々流れていきます。明日から寒くなるそうです。もう一週間後は十二月ですから、そろそろ寒くなってもおかしくありません。
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冬紅葉 
お天気が崩れるのかと思っていましたが、一日大きな崩れはありませんでした。天気予報を見ると、水曜日から木曜日にかけて雨マークが出ています。

増位山の自然歩道のまわりはタカノツメやアブラチャンといった黄色く色づく木が多く、今は黄葉のさかりです。山頂でナナカマドが紅葉していました。そろそろ店に並び始めたポインセチアを連想させるような鮮やかな赤色の葉です。
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初冬 
引き出しの奥から以前何かを買ったときにもらったオリーブ石鹸が出てきました。裏に「原産国シリア」とあります。オリーブオイルとローレルオイルを含有し、すべて手作りだと書いてあります。表面に刻印してあるのはアラビア文字のようです。

内戦でシリア難民が大勢ヨーロッパに押し寄せています。ISが一部を実効支配しているのもこの国です。なぜこういうことになったのかは、第一次世界大戦が終わったときまで歴史を遡る必要があります。オスマン帝国の領土を分割支配するにあたり、フランスとイギリスが地図の上で線をひきました。これは互いの外交官の名前をとってサイクス・ピコ協定と呼ばれています。

欧州の植民地大国であった両国の都合で不自然な国境が定められ、それらが現在の中東のさまざまな問題の根本原因のひとつになっています。フランスの勢力範囲からシリア、レバノンが独立し、イギリスの勢力範囲からイラク、クウェートなどが独立しました。現在のパレスチナ問題、クルド人問題もこれらのことから生じています。

この石鹸を作った人たちは今どうしているのだろう、と思いました。シリアのどこで作られたのかわかりませんが。もしかしたら難民になっているのか、それともISの支配下におかれているのか…。
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皇帝ダリア 
皇帝ダリアは、木立ダリアとも言われ、高さ2〜6mにもなるキク科ダリア属の多年草です。メキシコから中央アメリカ、コロンビア、ボリビアなどに分布しています。短日性で11月から12月ごろにかけて10〜15cmほどの大きなピンクの花を咲かせます。

園芸植物として日本に入ってきたのがいつかはわかりませんが、それほど昔のことではないと思います。冬の季語として歳時記には載っていません。花の乏しい時期にこれほど目立つ花を咲かせるのですから、俳人が気づかないわけはなく、近い将来、初冬の季語として採用されるのは間違いないと思います。
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冬浅し 
昨夜遅くに雨がやみ、夜には少し風が出ていました。からっと晴れるのかとおもいきや、今日も曇ってはっきりしない空模様でした。増位山の頂から見た播磨灘は沖合いだけは雲がきれて少し日の差しているところもありました。

Windows10にアップグレードしたMiix28ですが、今日、さらに追加のアップデートがありました。タブレットタイプの小さなPCなので、ドライブの容量はわずかです。そこで、ディスククリーンアップをしてWindows8.1に戻すためのファイルなどを全部削除しました。これでディスクの空き容量が倍くらいに増えました。

メインで使っているLet's noteはWindows7のままです。Windows10にして不具合が出ると嫌ですから、買い換えるまではこのままでいくと思います。
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冬の雨 
十月は長く晴天が続きました。その反動か、十一月は雨が多くなっています。火曜日の午後から降りだした雨が今日も一日降り続き、夜になってもやむ気配がありません。

昼食に缶詰のカレーを食べました。いなば チキンとタイカレーという製品で、本場タイで製造と缶に書いてあります。KURADASHIで安くなっていたので試しに箱入りを買ってみました。ツナやチキンのレッドタイプと3種類のタイカレーが入っています。味は、「タイカレー」というものを知らなかったので、まあこんなものだろうか、という感覚です。

私は味にあまり強い好き嫌いはなく、出されたものはだいたい美味しくいただけます。どちらが好みかと聞かれれば、好みはありますが、ほとんどのものを抵抗無く食べられる便利な人間です。

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火事 
朝から曇って、お昼ごろから雨が降り始めました。雨が降る前にと山を歩いていると、麓から火災を知らせるサイレンが鳴り始めました。それほど長くは鳴っていませんでしたから、すぐに鎮火したのでしょう。火事は冬の季語です。昔は炭火や焚き火など寒い時期に火を使うことが多く、火事もそれゆえに多かったでしょう。
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