優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年12月

霜の花 
今日でブログが五千回に達しました。2004年2月6日にブログを始め、11年10ヶ月でここまで来ました。たくさん書いた日もあれば、ほんのわずかな言葉の日もあります。平均字数200字としても100万字。書けるものだなあと思います。俳句は全部に一句ずつですから、五千句。

今朝はやや冷えました。河川敷に伐採された木が丸太になって積み上げられています。その上も霜で真っ白でした。快晴だったため、朝は放射冷却で冷えましたが、日中は暖かくなりました。

地表の温度が零度以下になると、土や草を濡らしていた露が小さな結晶になります。これが霜です。晴れて風のない夜の現象です。目に入るのは夜明けで、日がさすとすぐに消えていきます。風がなく晴れているところから、霜の朝を「霜日和」「霜凪」と言ったりします。「霜の花」は霜を花に見立てた比喩です。
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枯木立
河川敷の木立が水際の一本を残してすべて切られ、広々としています。今も重機の音が響いていて、切り倒した木々を丸太にして一か所に集め処分しているようです。

男子プロテニス協会(ATP)は12月15日、公式サイトで、2015年のベストプレーに、錦織圭が8月に見せた股抜きショットが選出されたことを発表しました。ベストプレー候補を集めた動画がありました。どのプレーも凄いもので、勝負だけでなく、こういう身体能力の限りを尽くした動きが観客を魅了するのであり、スポーツの醍醐味のひとつと思います。

冬の昼 
木曜日から寒くなるという予報でしたが、それほど寒くなってはいません。まだ電気ストーブなしで(つまり全く暖房なしで)過ごせてしまいます。「あー、寒っ!」という感じが全く無い。12月はあと10日ほどで終わります。クリスマスころに寒くなるか、年末年始が冷え込むか。もしどちらも暖かいままなら記録的な暖冬になるかもしれません。

増位山の頂に立つと、真南に播磨灘が見えます。その先に淡路と四国を結ぶ大鳴門橋があります。最近山頂に出るのは正午ごろなので、南中した太陽の光が反射して海が眩しく光ります。
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枯銀杏 
俳句では、冬になって葉を落としてしまった木のことを「枯れる」と表現します。昼食の用意をしていて、窓の外がやけに眩しいのに気がつきました。何だろうと思って出てみると、市川の河川敷に生えていた木々が一面ばっさりと切られ、部屋から川面が広々と眺められるようになっています。

そういえば、昨日から重機を扱う音が響いていました。なぜ大規模に木を切ってしまったのかは、わかりません。河川敷を広げて公園でも作るのか、単に豪雨時に水面を観測しやすくするためなのか。つい先日まで黄金色の葉をつけていた銀杏が跡形もなくなっているのにちょっと寂しい思いがしました。
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いただいていた南瓜をようやく炊きました。南瓜は丸ごといただけば、かなり日持ちがするので、部屋の隅で長く転がしてしまっていました。ひき肉を買ってきて、いっしょに炊き、かたくりでとろみをつけると、冬らしい一品です。

昨日、楽しい動画を見つけました。自転車の超絶技巧が見られます。サーカスかと思うような技ですが、自転車競技の種目のひとつ「ストリートトライアル」というものだそうです。撮影されたのは、アフリカ沿岸のグラン・カナリア島。青い海と青い空、カラフルな色合いの家並みが動画を楽しいものにしています。

こういうのを見ると、人間はいろいろな遊びを考えるものだなあと思います。自転車を考案した人は、まさか自転車がこういう形で使われるとは想像もしていなかったでしょう。それにしても凄いテクニックです。

冬半ば 
午前中は日差しがありましたが、昼過ぎから急速に曇って夕方には雨が降り始めました。来週の火曜日は冬至です。十二月も半分過ぎたのに、十二月だ、という感じがあまりしません。全く寒くならないからです。過ごしやすいことは過ごしやすいですが、いつまでも晩秋のような感じでぴりっとしません。雨が降っても暖かな雨です。灯油や冬物もこれではさっぱり売れないでしょう。
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十二月 
昨日は朝にGPFのフリーをライストで見て、それから丹波市まで車で保健師の仕事に行きました。男子は羽生結弦選手がまたまた世界最高記録を更新し、圧勝。ルーキーの宇野昌磨選手が三位に、女子は宮原知子選手が手堅い演技で銀メダルをとりました。

Windows PCだと、インターネットを最初に開いたページがbingになって、そこに日替わりの写真が配信され、その下に「話題の検索ワード」というのが毎日4つほど出てきます。今日のその中に、「浅田真央 最下位」がありました。確かにミスがあり、6人中6位だったのは事実ですが、もうちょっと優しい書き方は無いのか、と思います。

GPFに出られるのは勝ち抜いた6人のトップ選手だけ。1年のブランクからの復帰直後にこれに出てしまうのが凄いことです。しかも胃腸炎でエキシビションをキャンセルするほど体調が悪かったようですし。トップニュースとして検索されるべきは羽生選手の快挙や宇野選手、宮原選手の健闘でしょう。しかし、世間の関心はそこよりも彼女に向いてしまう…。

以前、「うまくできないときはどうしますか?」とたずねられて、彼女は「練習します。それしかありません。浅田真央から逃げることはできませんから」と答えたという話をきいたことがあります。まさにこれが「浅田真央をやる」ということなんだな、と思います。

優れた才能を与えられ、トップにのぼりつめる人のことを凡人はうらやましい、と思ったりします。しかし、巨大な何かを与えられる人は、それに匹敵する重荷も同時に背負います。それに耐えられる人だけが才能を乗りこなすことができるのです。

昨日、お昼休みに仕事場の近くのローソンで初めてコンビニのコーヒーを飲みました。初めてだというと仕事仲間に驚かれました。
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枯葉 
バルセロナでおこなわれているフィギュアスケート・グランプリファイナルの模様を早朝からライストで見ています。昨日は羽生結弦選手がSPで、またまた歴代最高点を更新する演技。2位と20点近い差がついてしまったので、彼の三連覇はほぼ決まりでしょう。

今朝は女子のSPがおこなわれ、浅田真央選手の演技を見ました。NHK杯同様ルッツジャンプが抜けてしまいましたが、トリプルアクセルは決まりました。フィギュアスケートファンの方のブログを読んでいると、彼女がなぜこんなに人気があるのか少しわかってきました。

彼女の今季のプログラムは女子としては最高難度の演技構成です。ルッツはアクセルに次いで難しいジャンプであり、3-3の連続ジャンプとして組み入れているフリップ、ループというのはそれらに次ぐものです。

彼女のジャンプが抜けてしまったり、回転不足になるのを見て、もっと難易度を落として滑れば楽に勝てるのに、と歯がゆく思う人もあります。しかし、彼女はそういうことをしない。一年の休養を経て再び競技に戻ってきた動機付けの最大のものは、自分がやれる精一杯のことにチャレンジしたい、ということでした。

トリプルアクセルを跳べるのは現在の女子選手ではふたりしかいません。羽生選手が男子ではSPで100点越えを成し遂げていますが、女子ではその100点越えに匹敵するのが80点越えであり、それが実現できそうなのは、今のところ浅田選手だけです。

世界選手権に3度、グランプリファイナルに4度優勝し、年齢的にフィギュアスケーターとしてはベテランの域に入りつつあるのに、今もなお挑戦する姿勢を失っていません。手堅く勝ちに行く、無難にまとめる、そういうことをしない。こういうところがファンをひきつけてやまないのだろう、と思います。


冬嶺 
昨夜はかなり風雨が激しかったようです。朝起きてみると、北の窓に横殴りの雨の痕跡が残っていましたし、川は茶色く濁っていました。午前中まで雨は残りました。

京都一周トレイルでは、回峰行者が通る比叡山の峰道も歩きました。回峰行者はどんな天候の日も休むことは許されないとききます。嵐の日も歩かれるのでしょう。鞍馬寺の金堂前から比叡山が望めました。
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日短か 
日が短く、特に午後はすぐに夕暮れになる感じです。昨日、空に飛行機雲が長く残っていたので、お天気は下り坂だろうと予想していました。朝からどんよりとした曇り空で、午後になって雨が降り始めました。雨模様だと日暮れはいっそう早い気がします。十二月も半ばですが、あまり寒さはありません。
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