優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2015年12月

冬紅葉 
今回の京都一周トレイル歩きは大原から静原へと北山の山里を歩きました。大原も静原も集落のたたずまいが落ち着いており、歩いて心地よく思えました。どの家も生垣や石垣に囲まれ、伝統を感じます。大原には平家滅亡後、安徳天皇の母であった建礼門院徳子が隠棲した寂光院もあります。

今でこそ車で京都の中心部から一時間ほどで来れますが、当時であれば随分と距離があり、都から遠く離れた土地という感じだったでしょう。今回は寂光院までは足を伸ばせませんでしたが、機会があれば行ってみたいところです。歩いている途中、静原神社で見事な紅葉を見ました。歩いてこそ楽しめる風景だ、と思います。
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日曜日、鞍馬山からおりてきて西門を出ると、すぐに貴船川にかかる橋を渡りました。川の中には夏の川床に使われる杭が点々と残っているのが見えました。夏にはこの上に床を置いて、そこで夏の素材のお料理を楽しみます。冬の今は、その杭に流れてきた落ち葉がひっかかっていて、冬ならではの風情でした。

「川床」の読み方ですが、鴨川では「かわゆか」、貴船・高雄では「かわどこ」と読むそうです。鴨川では、川の上に高さ3.6mの高床(たかゆか)が敷かれるところから省略されて「かわゆか」と呼ばれるようになり、貴船は「京の奥座敷」との別名から床の間(とこのま)の意味合いで「かわどこ」と呼ばれるようになったとか。

そいうことなら、この句の読み方は「かわどこ」がふさわしいです。料理屋のひとつでは屋根に積もった落葉をブロワーで吹き飛ばす作業が行われていました。冬でも多くの観光客でにぎわっています。私たちは暖かい座敷で湯豆腐や稚鮎の天ぷらをいただきました。
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十二月 
昨日は、朝6時前に家を出て京都に向かいました。京都駅前から市バスの大原行きに乗り、終点近くの戸寺で降りました。ここから京都一周トレイルは北山を西に向かっています。バス亭のすぐ前に『志野』という店があります。地元産の京野菜や自家製の京漬物などを販売しています。ここできな粉のおはぎと栗赤飯を買いました。

朝が早かったのですでにおなかが空いています。店の前の木製のベンチにすわっておはぎをいただきました。これが小学生のこぶしほどもある大きなもので、中につぶあんが入っており、やわらかく絶妙でした。栗赤飯は昼のお弁当代わりに持っていきました。京丹波の栗が入っていて、こちらも大変美味でした。
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師走 
京都一周トレイルの北山コース東部(大原〜鞍馬)を歩いてきました。今日は本来のコースの距離が短かったので、鞍馬に着いたあと、歩いて鞍馬寺に登り、そこを越えて貴船まで行きました。曇っていましたが、風はなく暖かでした。

京都駅を8時20分に出発する大原行きのバスに乗るためには、家を6時前に出なければいけません。今の時期の午前6時はまだ夜が明けておらず、真っ暗でした。大原や鞍馬、貴船というと、京都の中心部からは遠く、なかなか行く機会がありませんでした。しかし、こうして山を歩きながらそこを訪れる形をとると、普通の観光とは一味違っていいものです。
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木枯し 
昼間は風の強い日でした。夜になって風はやんでいます。日がもっとも短い時期に入っており、お昼ごろでも太陽の角度が低くまぶしく感じます。お昼ごはんを食べてちょっとゆっくりしていると、もう夕暮れの気配です。

増位山のドライブウェイは舞い散る落ち葉が積もっています。家の近所では、今、銀杏の黄葉が盛りです。
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返り花 
昨日は夕方から雨になり、夜はしっかり雨音がしていました。朝方まで雨は残っていましたが、日中はお天気が回復し、青空がでていました。増位山の頂でモチツツジの返り花を見ました。

まだ「寒い」というほど寒くはありません。電気ストーブを出しはしましたが、一度試験的につけただけで、暖房無しで暮らしています。衣類を工夫すればそれほど暖房をつけなくても、姫路のように温暖なところでは暮らせてしまいます。
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師走 
スーパーへ行ったら、お菓子売り場の棚に冬季限定の洋酒が入ったチョコレートが並んでいて、つい買ってしまいました。暑い時期だとチョコレートが溶けた場合に中から洋酒が流れ出してしまう可能性がありますね。運転中は食べないようにと書いてあります。今度、山へ持って行こうと思います。
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冬山 
12月になりました。よく晴れて少し風はありましたが暖かい師走の入りでした。日曜日に増位山を歩いていたらサックスの音が聞こえてきました。途中の東屋のある広場でバーベキューをしながら演奏を楽しんでいるグループに出会いました。いつもは山歩きをしている仲間だそうで、年に二回こうやって集まって食べたり飲んだりされるのだそうです。豚汁と焼肉をご馳走になりました。
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