優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2016年05月

夏嵐 
二日間雨が降り続きました。昨日のお昼ごろ、一時的に雨がやみましたが、その後また降り出し、昨夜は風もあって激しい雨音が聞こえていました。かなりの雨量だったと思います。

CROWDの記事を書くためにインターネットの疾病のサイトを見ていると、慢性腎臓病(CKD)という概念がある、と気がつきました。少し前にメタボリックシンドロームという概念が生まれ、それから少ししてロコモティブシンドロームという概念が生まれました。

CKDも一種の症候群というか、ひとつの確定的な病気ではなく、さまざまな病気を原因として緩慢に腎臓機能が低下し、適切な時期に手をうたないと心血管疾患や腎不全に至る状態を意味します。日本人の成人の8人に1人がCKDであると言われているそうです。

メタボリックシンドロームとの関係も深く、糖尿病性腎症や高血圧に伴う腎硬化症などもCKDに含まれます。腎臓の存在を意識する人はあまりないように思いますが、身体全体に対して非常に大きな影響を与える臓器なのだということをあらためて認識しました。
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楓若葉
日曜日は友人たちと箕面から東海自然歩道を東へたどって忍頂寺まで歩いてきました。晴れて気持ちのいい山歩き、里歩きを楽しめました。

出発は箕面駅からです。ゴールデンウイークで人出が多いかと思っていましたが、三連休の終わりで人出は一段落したようでした。楓の若葉が輝くばかりに美しく、秋も美しいだろうけど、この楓の若葉の美しさは格別だなあと思いながら歩きました。
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若葉
CROWDで記事を書いているうちにいろいろ学ぶことが多いと感じています。疾病に関して書くことが多く、ここ一ヶ月は膠原病、がん、糖尿病、脂質異常症、肥満症、メタボリックシンドローム、動脈硬化症、などについて書きました。

こうして書いていると、現代の日本人は「内なる病」で死んでいるのだなと感じます。がんは免疫の破綻で起きます。がん細胞はもともと自分の細胞で、それがあるとき異常をきたし、身体の秩序を離れて好き勝手に行動し始めたものです。

人間の身体は60兆の細胞でできていて、それがひとつの統一の下に秩序だって働いています。60兆もあってそれが常に細胞分裂していますから、コピー間違いも起きます。それを見つけて素早く消し去るのが免疫細胞の役割です。免疫は外敵だけでなく内なる敵とも戦っています。

しかし、なぜか免疫細胞の防衛網を突破して生き残り増殖を始める細胞がいて、それが悪性新生物に成長します。もともとは自分自身だったものにいつしか自分の命が奪われるわけです。

膠原病というのは、免疫細胞が狂う病気です。免疫細胞は自分でないものを攻撃して排除するようにできているのですが、なぜか自分自身の正常な組織を殲滅すべきものとの認識エラーを起こし攻撃するようになった状態です。これを「自己免疫」と言います。多くの難病がこの自己免疫疾患で、内側の防衛軍の司令官が狂っているのですから、治療がとても難しくなります。
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五月
午前10時ごろから雨が降り始めました。土砂降りでなければ山へ散歩に出かけます。毎月6日は護摩堂で護摩焚きがあります。そこから流れてくる香りが森の道にも漂っていました。

山頂の周りでモチツツジが咲いています。春の終わりごろから開き初めていました。花がさくやいなや虫に食べられて花はぼろぼろになってしまいます。蝶などの幼虫がちょうどあたりを這いまわる時期です。モチツツジはガクから粘液を出して粘つくためモチツツジとの名前になっています。
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立夏 
今日は立夏、藤の花は終わってしまい、やはり夏だなあと思います。快晴でこどもの日にふさわしいお天気でした。

三連休は初日が大叔母のお通夜で、二日目がお葬式でした。母といっしょに参列してきました。一昨年もうひとりの大叔母が99歳で亡くなり、今回亡くなった大叔母も99歳というそろって長生き、大往生でした。これで私の祖母の兄弟姉妹は全員鬼籍に入りました。

お通夜の日は夕方から深夜にかけて次第に風雨が強くなり、どうなることかと思いましたが、三日の朝にはすっかり雨があがって気持ちのいい青空が広がっていました。
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夏近し
篠山市の鋸山(605.9m)に登ってきました。篠山市西紀町の高坂から東鏡峠に向かう道を登りました。昔はこの道で山向こうの集落と結ばれていたのでしょう。午前中はよく晴れていて、麓の集落では田植えの準備が始まっていました。

山のみずみずしい緑が美しく、いくら見ていても飽きません。この山の稜線は中央分水界になっており、足下の峰の北に降った雨は竹田川から由良川に入り日本海へ、南に降った雨は篠山川から加古川へ入り瀬戸内海へと流れます。鋸山という名前の通り、稜線は鋸の刃のようにアップダウンが激しく、標高以上に歩き応えのある山でした。
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