優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2016年08月

山の日
遠くの山にでかけたわけではなく、いつもの散歩で増位山に登ってきました。山の日が祝日になったことで、お盆の帰省客の足に影響があるようです。関越道や中央道では渋滞40kmという予想が出ていました。帰省というものをしたことがないので、イメージが湧きませんが、お盆と年末という暑さ、寒さの厳しいときだけにいろいろ大変でしょう。
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秋に入る
まだ暑さが厳しく、秋の雰囲気は薄いですが、太陽の高度は確実に秋を示しており、午後3時ごろになると、日差しが部屋の中に入ってくるようになりました。冬になると真昼でも部屋の奥まで日が入りますから、日中でもカーテンが必要です。

明日は「山の日」で休日です。「海の日」や「山の日」という休日、何のためにあるのでしょうか。そのような休日を設ける必要があったのかどうか、意味不明です。川の日、空の日、湖の日などもそのうち設けるつもりでしょうか。ゴールデンウィーク周辺の休日も意味不明なものが多いですけれど。

休日をもうこれ以上増やしてもらいたくありません。子どもの頃は週休二日でさえなく、現在のように振り替え休日もありませんでした。みんな一斉に休むというのではなく、それぞれが思うように都合に合わせて休日をとれるような雰囲気になってもらいたいものです。
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猛暑が続いています。38度や39度という予想気温のところもあります。部屋で過ごしている分には、涼しいですが。

秋の味覚、二十世紀梨を今年初めて鳥取から販売にこられました。さっそく一袋買って食べました。市場に出荷されるものからは外れたいわゆるB級品ですが、見かけが少し劣るだけで味は変わらず、果汁たっぷりの美味しい梨です。
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立秋
立秋前後は最も暑いころで、今日も猛暑の予報が出ています。朝の涼しい時間帯は風があまりなく、日が高くなって内陸部の気温があがると海からの風が吹き始めて快適です。扇風機がなくても日中は過ごせてしまいます。

オリンピックでは金メダリストが生まれていますが、その一方で思わぬ敗戦に涙を飲む選手もあり、勝負は実力だけではいかんともしがたい部分もあるな、といつも思います。特にオリンピックのような特殊な状況の中で勝つのは本当に難しいことでしょう。大リーグではイチローが3000本安打を達成。偉業です。
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立秋
今日は立秋です。暦の上では今日から秋。最も暑いころですが、日はすでに随分短くなっており、ソメイヨシノの葉も色づき始めています。クマゼミはまだ盛んに鳴いており、朝はその音がBGMです。

部屋の中にいるとそれほど暑くありません。気温差がないというのが大きいかも、と思います。外に出て行くと、車の暑さ、建物の冷房、外気温の暑さ、そういう寒暖の変化が大きくて余計に暑く感じるのだろうと思いました。

風が良く通る部屋の中なら扇風機もいりません。扇風機は今年シャープの新しいタイプを買いました。これがまた涼しい。ふだんは弱よりさらに弱い微風タイプで使っています。風が微妙に変化して、自然の風に近い状態を作り出しています。技術の進化は凄いなと思います。

プラズマクラスターという技術を使っていて、扇風機が作動している間は自然界と同じイオンの力で空気を浄化する作用があるそうです。扇風機の前面がフラットなデザインというのも斬新です。
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原爆忌
原爆忌はだいたい強い日差しが照りつけます。あの日の広島も良く晴れていたんだなあ、とそのことを思います。

髪を切ってきました。といっても基本のスタイルは変わらず、後ろで束ねています。これが一番手間がかからない髪形です。髪が多いのでかなりすいて少し短くし、頭が軽くなりました。

美容院まで車で少し走りました。この時期の車中は熱地獄になっていて、車に乗ったらとにかく窓を開けます。5分や10分走るくらいの距離ならば、エアコンをかけるよりも窓を全開にして風を受ける方がよほど涼しいです。もう少し長く走るなら、この状態で熱気を逃してしまった後、窓を閉めてエアコンをかけます。
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夏の風邪
一昨日あたりから喉がいがらっぽい感じで、これは風邪をひいたな、と感じていました。風邪を引くときはいつも喉から始まります。風邪の症状そのものが重くなることはありません。子どもの頃から十年くらい前まで、風邪を引くといつも鼻水が出てそれが慢性鼻炎のようになってぐずぐずと長引くというのが常でした。いつまで鼻をかんでいるのかと思うくらいに。

風邪薬を飲んでもほとんど効果がなかったのですが、十年ほど前にふと思いついて鼻炎用のカプセルを飲んでみたら、ぴたっと鼻水がおさまりました。そのあまりのおさまり具合に感動してしまったくらいでした。それ以来、風邪をひいて水様の鼻水が出るようになると、鼻炎カプセルを飲みます。今回も常備している鼻炎カプセルを飲んで、すっきりしています。
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灼く
お盆を前にお墓の掃除に行ってきました。いろいろついでにすませる用事も多く、墓地に行ったのは午後3時ごろになっていました。焼け付く日差しの中で雑草を抜き、お墓のまわりを掃き線香をたててひととおり終わりました。

お盆は立秋が過ぎてからの行事なので、墓参り、墓掃除などは初秋の季語になります。こういう季語の制約が俳句を詠むおもしろさでもあります。季語と五七五という定型詩の枠組みがあることを不自由に思う人もあるかもしれません。実際にそういう約束事を束縛と感じて自由律俳句とか、季語のない俳句を目指す人もあります。

でも、考えようによってはこれらの制約があるためにこれが額縁効果になって、俳句の世界が広がるのです。何でもいいから自由に作っていいよ、と言われると逆になかなか作るのは難しくなります。季語の力は大きく、その言葉だけで世界を広げてくれる効果があります。

今日の俳句の「灼く」という季語にしても、真夏の直射日光に照らされて熱くなったものにふれた経験のある人なら、感覚がわかろうというものです。
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暑き日
お昼に蛇口をひねったらお湯が出てきました。真夏でもアイスコーヒーより熱いコーヒーが好きです。カフェインの影響を考えてしばらくデカフェを飲んでいましたが、先日大阪で普通のコーヒーを飲んでも足にはあまり影響がなかったので、ここ2,3日は普通のドリップコーヒーを飲んでいます。

足の不快感を軽減するのに役立ったのは親指ジェルパッドでした。これも外反母趾矯正用の器具ですが、それよりも母趾と第二趾との間にこれを装着することによって、むずむずした不快感が軽減されるようになりました。

外反母趾そのものの痛みはもともと全くなく、母趾側の鼻緒があたるあたりの不快感が悩みだったのです。これを当てると器具をはさんでいる感覚によって不快感をごまかすことができます。器具があたることにより、ここの感覚が鈍くなるのでしょう。

人間の感覚というのはこういうものなんだな、と再認識しました。感覚に刺激が加わったときは新たに認識しますが、それがずっと続いていると、いつか脳がそれを遮断してしまうようです。その仕組みをこういう形で利用できるとは新たな発見でした。やわらかい素材で簡単に洗うこともでき、靴を履いているときも邪魔になりません。
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夜の秋
8月7日が立秋。日中は厳しい暑さですが、先日、大阪からの帰路、電車を降りて歩いていると涼しくて、秋が近いと感じました。「夜の秋」はこうしたときに感じる秋の気配を意味する季語です。

「THE ICE」の感想をもう少し書きたいと思います。二部に分かれている前半の最後に浅田真央選手は、姉の舞さんとのコラボレーションナンバーを滑りました。舞さん自身ジュニア時代は有力選手のひとりでした。美しい容姿と長い手足に恵まれ、華やかな存在感があります。

「THE ICE」は今年で10年目を迎えるショーで、最初の頃は姉妹でのコラボレーションがありましたが、舞さんの引退後はそれもなくなっていました。それが十周年ということで、コラボレーションが復活し、今回演目のひとつになりました。

テレビでの放映がYouTubeにあがっていました。二つの曲しか放映されなかったようですが、実際には三曲滑りました。最後の曲はドボルザークの「遠き山に日は落ちて」。この時、シフォンのような大きな布の端を持って滑りました。オレンジ色のグラデーションが夕焼けを連想させ、この布の動きが非常に美しく幻想的でした。

最初に滑った「白い色は恋人の色」はかつてのコラボレーションナンバーで、この中で二人でそろってダブルアクセルを跳ぶところがあります。引退して6年以上競技を離れていた舞さんが、ダブルアクセルを成功させたのは素晴らしかったです。

コラボレーションが終わって引き上げてくるとき、感極まって舞さんが泣いており、真央さんが優しい表情でそれを見ているのが見えました。

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