優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2016年09月

秋雨
水曜、木曜とぐずついた空模様で、かなり雨量もありました。今日は青空がのぞいています。

スタンディングデスクを使い始めて一ヶ月になります。食事の時以外はほぼ一日中立っています。最初は少し腰のまわりがだるかったりしましたが、今はすっかり慣れました。

古いコタツの上に折りたたみできるテーブルを載せて立って使える高さにしているため、デスクに向かっているときはどちらかの足をコタツの上にあげています。こうすると腰の負担が少なく、脚の疲れも少ないのです。

運動不足を解消したい人は、スタンディングデスクで事務作業をされることをお勧めします。立っていることによって、背中やお尻、太腿といった大きな筋肉を常につかっているため、カロリーの燃焼度が違います。

特別な運動をしなくても立った姿勢で断続的に運動することが、エネルギー消費には有効だという調査結果が出ています。ジムなどへ行くよりも日常生活の中で立っている時間を増やし、こまめに動くようにすれば、一日の消費カロリーに400kcal程度の差が出ます。

椅子に座る姿勢は腰に最も負担がかかります。人間の健康にとって一番いいのは、狩猟採集時代の人間の動き方なのではないか、と思います。その時代の人間は長い時間座って四角い画面を見たりはしていなかったはずですから。
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秋の夕
外は細かな雨が降っています。一日中こういうお天気でした。YouTubeでクラシックのピアノ曲を聴いていました。パソコンですが、イヤホンを使えば頭の中で曲が鳴るので、十分楽しめます。

誰もが一度は聴いたことがある曲ではないでしょうか。コメント欄に「演奏者の名前も知りたい」という言葉があり、それにこたえて「これは打ち込みだと思う」との返信がありました。

打ち込みとは、楽符をコンピュータに読み取らせてピアノの音として再現しているもの、と考えていいのでしょう。クラシックの愛好家は別にして、私程度であれば、打ち込みの音で十分堪能できてしまいます。本当に素敵な曲ばかりです。

音符そのままということは、逆に考えると作曲者の頭の中にあった音楽をそのまま忠実に再現しているともいえるのかもしれません。ショパンやベートーヴェンの頭の中ではどんな音楽が流れていたのでしょうね。

金木犀
兵庫県南部はぐずついたお天気が続いています。週明けから気温が高く蒸し暑いです。昨日は午後三時すぎから雨が降り始めました。車を出て歩いていたらキンモクセイの香りがしました。仲秋を代表する香りです。九月ももう終わりですから。

雨は夜に入ってから強くなり、少し風もともなってかなり降りました。今はやんでいますが、増水した市川が見えます。天気予報によると今週から来週はじめにかけてはぐずついた空模様になりそうです。秋の長雨です。
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椋鳥
五階に住んでいて、ここは建物の最上階です。ときどきムクドリがきて軒下で鳴くことがあります。かなり声が大きく長く鳴いていると、壁に響いてうるさく感じられます。美声とはいいかねる声ですし。

ムクドリは年中見られますが、繁殖期が終わる秋以降は大きな集団になり、ねぐらを形成します。秋冬の田畑の上を集団で飛ぶのがよく目立つことから、季語では秋のものになっています。

都会でも珍しい野鳥ではなく、街路樹に集団でねぐらをつくるため、糞害が問題になったりします。雑食で貪欲であり、賢く都市環境に適応しているところはカラスと似ています。

秋晴れ
今朝は霧が出ていました。それが晴れて快晴になっています。購入したマイセカンドランドリーの初運転をしました。高さは膝の上くらいまでしかなく、今まで使っていた全自動洗濯機の半分くらいの容積です。

布団のシーツを洗いました。袋状で敷布団を入れるタイプのものです。これひとつを洗ってちょうどいいくらいの容量です。洗剤はやや多く入れすぎたきらいがありました。水はこれまでの十分の一くらいで済むのでは、と感じました。

二槽式なので、脱水は移し変えておこないます。今は洗濯機にさまざまな機能がついていますが、洗濯機の基本機能としての「洗い、脱水」ができれば十分です。
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彼岸花
ヒガンバナは日本全国に分布しますが、人里に限られているため、歴史に記される以前に中国から帰化し、人の手で広がったものと考えられています。

秋の彼岸入りのころから一斉に咲き始めます。ヒガンバナは種子をつけません。遺伝子が三倍体で繁殖力のある種子ができないのです。そのため、全国に咲くヒガンバナはクローンです。同じ地域の花が同時期に一斉に咲くのはそうした理由があったのです。

これとよく似ているのがソメイヨシノです。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンから人工的に作り出された品種で、全国のソメイヨシノはすべて同じ遺伝子を持ち、それゆえに一斉に咲いて「桜前線」という現象を生み出しました。

稲が稔りその畦にヒガンバナが咲きそろっているのは日本の原風景です。ヒガンバナは鱗茎に多様なアルカロイドを持つ有毒植物であるため、畦に植えるとミミズが寄り付かず、モグラが穴をあけることを避けられるからだそうです。

さらに鱗茎はデンプン質に富み、すりおろして水にさらせば毒を抜いて食用も可能なことから、救荒作物にもなりました。
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秋曇り
洗濯機が壊れてしまい、買い換えました。前に使っていたのは全自動の洗濯機だったのですが、注水機能がおかしくなって、それ以来、半自動洗濯機として使いました。次は脱水機能がおかしくなり、ついに年貢の納め時です。

なかなか買い換えなかったのは、私がエレベーターの無い五階に住んでいるからでした。買いに行くのも面倒だったし、買って運んでもらったり古い洗濯機を引き取ってもらったりするのも億劫でした。

動かなくなって、ついに買いに出かけなければ、と思っていたときにAmazonでマイセカンドランドリーという小さな洗濯機をみつけました。介護用とかペット用とか、メインの洗濯機以外に分けて洗うためのものとメーカーは位置づけているようです。

しかし、購入者のコメントを見ると、一人暮らしでワンルームに住んでいて普通の洗濯機は置き場所に困るという人がかなりありました。3.6kg洗いなので通常の洗濯ならこれで十分です。

重さが10kgそこそこというのも魅力です。大人なら苦も無く運べる重さです。黒ネコのお兄さんがひとりで持ってきてくれ、設置は私がやりました。壊れたらひとりで処分できます。今朝は雨が降っているので初洗濯は明日以降におあずけです。
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えのころ
日本全国で空き家が増え、問題になっています。山に登るので、そうした山の麓にある集落によく行きます。集落の最も奥まったあたりで、大半が空き家になっていて放置され、軒が落ちた家が並んでいるのを見ることもあります。

昨日、JR播但線で姫路駅に向かっていると、高架の鉄道のすぐそばに廃屋がありました。高架されているくらいのところですから、姫路市の中心部に近く周囲は家が密集しています。ところがそこだけ庭には秋草が生い茂り荒れていて、目に付きました。

家を解体するとなると何百万円もかかるうえ、税金の面でも更地にすると不利なのだそうです。廃屋が目立つようになると、都市景観や防犯・防災の面でも問題が大きいでしょう。
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露草
仕事で宝塚市に行っていました。三ノ宮までJRで行き、そこから仲間の車に乗せてもらって仕事場へ向かいました。

朝、自宅を出て駅に向かっていると、道の脇にツユクサが咲いていました。目をひく鮮やかな青い花は、朝に咲いて昼には萎む半日花です。朝露に濡れて咲いているさまはまさにツユクサの名にふさわしく、清楚で品のあるたたずまいです。
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秋蝉
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はそれがことにはっきりしていました。彼岸前は暑さが残っていましたが、彼岸入りをきっかけに夜など肌寒いと思えるほどになりました。

自宅の近くでは蝉の声は随分前から聞こえなくなっていましたが、増位山の森へ行くとまださかんに鳴いていました。しかし、しだいに声が細ってきて、彼岸前にはときどきツクツクボウシやミンミンゼミの声が聞こえる程度になっていました。昨日はそれもすっかり消え、秋も後半、と思いました。
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