優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2016年09月

稲田
最近は早稲の作付けが多くなり稲刈りが早くおこなわれるようになりました。昨日は夜に入ってから雨になり、今日も昼前まで雨が残っていました。

増位山を歩くのはもう何年も続けていますが、最近山頂のベンチを利用して踏み台昇降運動をやるようになりました。頂にはコンクリート製の擬木のベンチがあり、座面が平らなので踏み台としてちょうどいいのです。

ベンチの高さは30cmほどで、これ以上高いと厳しいですが、これくらいならトレッキングシューズをはいていてもできます。股関節まわりや大腿、臀部の筋肉を鍛えるには手軽でよいです。
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秋の昼
買い込んでいた食料品の中に缶詰のトマトがありました。思いついてこれを野菜ジュースに入れてみたところ、美味しいです。生のトマトと異なり野菜クズが出ませんからそれもありがたいことでした。

缶詰の完熟トマトの方が含まれている栄養素は豊富です。代表的な栄養素であるリコピンは缶詰の方が生トマトの3倍くらい含まれており、ビタミン類も同様です。日本で生食するトマトと缶詰になっている完熟トマトは種類が異なるからでしょう。

そのうえ、缶詰の方がはるかに安い。この缶詰ひとつは105円(税込み)ですが、中に完熟トマトがトマトピューレー漬けになって四つ入っています。つまり五個分程度がこの値段というわけです。生トマトなら一個でこれくらいの値段です。

缶詰トマトは缶の内部に酸化を防ぐためのBPA(ビスフェノールA)という物質が塗ってあることが多く、これは成長ホルモンや性ホルモンに悪影響があるという話がネットにはよく出ています。

しかし、三食缶詰トマトを食べ続け、何百缶にもおよぶ缶詰を消費しないと危険量には達しません。どんな食品であれ食べ過ぎるとよくないのは同じです。だから気にする必要はありません。メリットとデメリットを天秤にかけて論理的に考えることが大切です。
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秋うらら
仕事で稲美町へ行ってきました。稲美町は神戸市のすぐ西に位置する人口3万人あまりの町です。万葉の時代からいなみ野と呼ばれ、歌枕にもなってきました。

瀬戸内式気候で雨が少なく、印南野台地という高台に位置することから水を確保するために早い時代から数多くのため池が作られてきました。現在も80個のため池があり町の面積の12%がため池です。

天満大池は兵庫県下で最も歴史の古いため池で白鳳3年(675)の築造といわれています。兵庫県では加古大池についで二番目に大きなため池で甲子園球場の約8.5倍の広さがあります。そのほとりに立ってみると、池とは思えないような広がりです。

ここは万葉集に登場する「アサザ」の数少ない自生地としても知られています。アサザは絶滅危惧種になっているミツガシワ科の水生植物で、黄色い花が咲きます。

天満大池では昭和30年代までは普通に見られたそうですが、その後、環境の変化で急速に姿を消し、絶滅したものと思われていました。

しかし、1996年、地元の方がアサザを再発見され、それ以後地域をあげて保全活動が進められています。アサザは現在では兵庫県全体の水辺の環境を守るシンボルフラワーになっているのです。
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秋の朝
すっかり涼しくなりました。スタンディングデスクで作業をするようになってしばらくたちます。ずっと立っているわけではなく、食事のときは座りますし、夜になると座っていることが多いです。

立っていると腰のあたりが疲れてきます。時々ストレッチをしたりグリッドフォームローラーで背部、臀部、大腿部などの筋肉をほぐします。これがなかなかいいです。

スタンディングデスクを使うようになったのは、左母趾の違和感からでした。重力がかかったり、圧力がかかると違和感が消えるという不思議な症状で、スタンディングデスクの効能は十分です。

座ったり、横になったりするときは、母趾と第二趾の間に親指ジェルパッドをはさんでいます。これをつけていると、違和感が和らぐのです。人間の身体、感覚というのは不思議だなあと感じています。

グリッドフォームローラーはこれまでテニスの後に使うくらいでしたが、スタンディングデスク導入以来毎日使っています。もともとは、浅田真央さんが使っていたのを見て、興味を持ったのがきっかけでした。彼女が使用しているところの写真がありました。

腰や股関節周辺の柔軟性というのは、方向によって違いがあります。一般に柔軟性のチェックとして使われるのは長座位体前屈です。脚を投げ出して座り両手を前方にまっすぐ伸ばし身体を前に倒していくというアレです。

しかし、それ以外にも股関節まわりの柔軟性を見る姿勢がいろいろあり、正式な名称をどう呼ぶのか知りませんが、写真(1)のような姿勢は、私も彼女と同じくらいにできます。このまま身体を前に倒して行って額を床につけられます。

しかし、写真(2)の姿勢はとても無理です。彼女は床面だけではストレッチが足りず、前方の脚の下にグリッドフォームローラーを入れていますから、驚異的な柔軟性です。

(1)
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(2)
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浅田選手はおそらくどのような姿勢の柔軟性においても非常に優れているのだと思います。柔軟性が劣っていると演技が美しくならないですし、怪我をしやすくなります。

腰痛があるという人は多いですが、腰痛の原因のひとつに背部や臀部、股関節まわりの柔軟性が落ちていることが考えられます。そのために腰に余分な負担がかかるのです。

立位体前屈で掌が全面ぴたりと地面につくくらいであれば腰の柔軟性は十分ですが、指先もつかないような状態であったり、座位で開脚したときに90度以上開かないというのであれば、柔軟性が落ちています。腰や股関節周辺の柔軟性をあげるストレッチを毎日少しずつでもやるのが大事です。


うろこ雲
一昨日が二十四節気の白露でした。秋は仲秋に入っています。山に行くとまだ蝉は盛んに鳴いていますが、それでもかなり下火になってきた感じがします。家の周りでは時折思い出したように「ミーン、ミーン」という声が聞こえます。

部屋から見える河川敷では今日も保育園児たちが運動会の練習をしています。いろいろな音楽がかかり、お馴染みの『天国と地獄』などもあります。盆踊りのような音楽や、『世界で一つだけの花』もかかっていました。SMAP解散のニュースを聞いているので、そのことを考えたりします。

ファンの人にとってはもちろん大ショックでしょうし、それ以外の人からも「もったいない」という声がありますが、経済的なことだけでは人間はやっていけないんだな、と思います。お金は人を動かす大きな動機付けにはなりますが、それだけというものではありません。

ビートルズだって解散したのですから。そのまま活動を続ければ、どれほどの利益があったか、と思いますが、なぜかそれができなくなる時がきます。お金だけではなく、人間の意志だけでもなく…。何もかもに「時」というものがあるのではないか、と感じます。
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野分
台風13号は温帯低気圧に変わりました。午前6時ごろ、やや風雨が強く台風が接近しているのかと思いましたが、あれが風雨の最盛期でその後は天候が回復し、今は青空がのぞいています。昨日、一昨日は台風の影響かとても蒸し暑かったのですが、今日は涼しさが戻っています。
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赤とんぼ
土曜日に出かけた東山の登山道で赤とんぼに会いました。人を恐れることもなくすぐそばをすいすいと飛んでいきます。夏だと蝉がぶつかってくるところですが、今は赤とんぼです。

台風13号が発生して本州へ向かっています。8日ごろに関東地方に上陸しそうな気配です。

今日の兵庫県南部地方の天気予報は曇りのち雨。しかし午前中はよく晴れていましたし、今も日が差しています。これからお天気が崩れてくるのでしょうか。気象庁サイトの天気予報を見れば、週末は晴れのようですが、来週はまた曇りと雨のマークです。今週はこの予報がことごとくはずれています。来週はどうなるでしょう。
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運動会
雨かと思っていましたが、お天気はぐんぐん回復し、午後からは快晴です。天気予報を的中させるのは難しいですね。近所の河川敷で午後から保育園児たちが運動会の練習をしていました。毎年この時期になると、毎日のようにやってきて練習をしています。運動会を春におこなうところも最近は増えてきているようですが、運動会は秋の季語です。運動会には高い空がふさわしいです。運動会が終わった後の夕暮れ時の感覚も秋こそふさわしい。
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台風
台風12号は玄界灘に出て熱帯低気圧に変わりました。今日は一日雨が降ったりやんだりしていました。台風は消滅しましたが、天気予報では今週末まで雨とくもりのマークが並んでいます。この雨が去ると、空がいっそう高くなり、本格的な秋になるのでしょう。

食器洗いのスポンジを新しいものに変えました。いただきもののハローキティのスポンジです。先日、リオ五輪の閉会式での東京紹介のコーナーでも、胸にTOKYOと入ったシャツを着てチアガールに扮して登場していました。日本を代表するキャラクターであり、カワイイの代名詞的存在です。
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秋暑
三木市の健康づくりイベントに仕事で行っていました。三木市は神戸市の北西隣にある人口8万人ほどの市です。金物の街として知られています。

今から400年あまり昔、羽柴秀吉が織田信長の命を受けて中国平定に赴いたとき、三木城の城主であった別所長治を攻めた戦いが「三木の干殺し」です。難攻不落の三木城を攻めあぐねた秀吉は城を兵糧攻めにしました。2年間持ちこたえたものの、城兵は飢餓に苦しみ、別所長治は城兵の命とひきかえに自ら切腹し、別所一族は滅びました。

秀吉は焼け野原になった三木の街の復興を目指し、そこへ全国から大工職人が集まり、彼らの道具を作る鍛冶職人も集まりました。その後、復興が一段落して仕事がなくなった大工職人は近畿一円に出稼ぎに行くようになりました。彼らが持って行った道具が非常に素晴らしかったため、評判となり金物を扱う商いが始まり、鍛冶屋が増えました。

三木市の工匠具、手引きのこぎりの全国シェアは17%を超えており、三木金物は特許庁の地域団体商標の登録を受けています。戦乱によって街が焼け野原にならなかったら、金物の街として発展することもなかったわけで、何がいいか悪いか、ここにも「塞翁が馬」のひとつの例があります。

台風の影響で雨になるのかと思っていました。朝方こそ雨がぱらつきましたがすぐに晴れて昼からは青空に入道雲が湧き上がりました。暑さが戻ってきています。
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