優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年05月

揚羽
昨日は、朝のうち水曜日からの雨が残っていました。午前10時ごろには晴れてきたので、山へ向かいました。二日間山へ行っていなかったので、物足りない気分でした。森の中に入るとほっとします。自分のリズムで森の道を歩いていく感覚も好きです。

蝶は春の季語ですが、揚羽蝶に限れば、夏の季語です。雨がやんでしばらくの間はまだ蝶もどこかに身をひそめています。しかし、日差しが出始めるとすぐに飛び交うようになります。

昨日は頂でご飯を炊きました。ご飯を炊くには10分程度かかりますので、その間クックストーブで小枝を燃やす必要があります。雨の後だったので、森で小枝を拾うわけにはいきません。湿っていてうまく火がつかないからです。家から必要量の小枝を持って行きました。
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五月
水曜日に羽田空港を発ったのは午後8時過ぎでした。飛行機はほぼ満席。ビジネスで契約していれば、新幹線よりはかなり割安なだけに出張で利用する人は多いでしょう。航空会社側もよく考えていて、新幹線と競合するところの運賃は安くおさえています。

夕方から雨になりました。火曜日が快晴でしたし、天気予報も雨の予報はしていませんでした。しかし、雨です。これだけさまざまの観測機械を導入して天気予報をやっているにもかかわらず、雨が降るかどうかは依然として半日くらい前まではわかりません。

傘を持っていなかったので駅から家までは雨の中を歩きました。弱い雨だったのが幸いでした。宿泊を伴うような出張のときは、小さな折りたたみ傘を持って行こうと思いました。

昼食にお弁当を食べたとき、うっかり割り箸をもらい忘れて食事場所に座ってから気づきました。しかし、手元にアウトドア用のカトラリーを持っていたため、それで食べられました。チタン製の軽いスプーンとフォークのセットです。意外にこういうものは重宝します。
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車前草の花
車前草(おおばこ)はもともと乾燥地帯に適しており、地中海沿岸などでは半低木化したものなど多くの種類が見られます。そのうちのいくつかの種類が温帯の雑草となっています。

生長が速く、多年草でありながら、一年草としても生きられ、踏まれても強い葉と生長点を持ちます。種子は湿るとゼリー状の物質を分泌し、靴に付着して運ばれます。そのため、人がいるところであればどこにでも生えます。

特にグラウンドや舗装されていない道はオオバコの天下です。頻繁に踏まれる環境は植物にとっては一種の極限的な状況で、これに耐えられる植物は多くありません。車前草という漢字は、その生育環境をよく現しています。
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青嵐
青嵐(あおあらし)とは、青葉が繁るころに吹くやや強い風です。壮快で明るく激しい雰囲気があります。幕張は風が強く、火曜日はレンタカーを借り、仕事で使う荷物を宅急便の配送センターまで受け取りに行きました。

荷物を積み込んでいる間にさっと強い風が吹き、書類を塀の向こうに飛ばされました。幕張は海のすぐそばであり、ビル風の影響もあったようです。
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初夏
昨日は雲がほとんど無い空を飛び、飛行機からあたりの風景がよく見えました。富士山とは反対方向の窓側の席でしたが、静岡上空にさしかかったとき、「左手に富士山がご覧いただけます」との放送にそちらを見ると、窓枠が額縁のようになって富士山が見えました。

羽田空港へと着陸するときは右手に幕張の千葉マリンスタジアムが見え、それからスカイツリーが見えてきました。今はスタジアムのすぐそばのホテルにいて、これから仕事に向かいます。
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はつ夏
保健師の仕事で千葉の幕張に来ています。今朝は神戸空港から羽田空港までスカイマークで飛びました。JR神戸線で人身事故があって、電車が1時間以上止まっていたようでした。乗った新快速はその段階で1時間遅れのもので、前に電車がつかえてノロノロ運転が続き、空港に着いたときは搭乗時間ぎりぎりでした。

今日も快晴です。神戸空港から飛び立った飛行機はいったん明石海峡大橋の上を飛び越え、そのやや西で旋回して東に向きを変えます。紀伊半島を横切り、太平洋上に出て真っ青な海の上を飛びました。雲はほとんど無く、海岸線に近づくと、山、水田、町などがよく見えました。

山にゴルフ場が多いことに驚きます。少しなだらかな山で都市近郊ならほとんどゴルフ場といっていいくらいです。いつもデジカメで撮影していたのですが、今日はデジカメを忘れたので、スマホで撮影しました。ズーム機能が無いのが難点ですが、それなりにきれいな写真が撮れました。
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青条揚羽
晴天が続いています。増位山の頂周辺ではモチツツジの花期がそろそろ終わりです。頂ではアオスジアゲハをよく見ます。翅に青く輝くスジが入って軽快に飛ぶ蝶です。空を背景に飛んでいるのを見ると、空の青さを翅に映しこんだようです。

今日は豆乳を持って行くのを忘れ、登り口の近くのコンビニで牛乳を買いました。生乳100%の表示がある3.6牛乳で、さすがにコクがあって美味しかったです。割高ではありますが、たまにこうやってシリアルに牛乳をかけるのもいいな、と思いました。
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夏めく
土曜日から突如として暑くなり、一日で季節がぐんと進んだ感じです。金曜日まではまだときどき上着を着たりしていましたが、週末はとても暑く、車の窓は全開にして走りました。

部屋は夏になると南北の風通しをよくするために明けられる戸は全部開け放ちます。部屋を仕切っている戸も外せるものは外してしまいます。寒いときは換気程度ですぐに閉めていた窓も、今は朝から開け放っています。夏が進んでくると、内陸部の気温があがって上昇気流が発生し、そこにむけて海からの風が終日吹くようになります。
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溝浚え
「溝浚え」とは、田へ水を引くために溝を掃除したり、堰を補修したりする作業を意味します。早稲の植え付けが多いところでは田植えはゴールデンウィークのころにおこなわれます。私の家の周辺では、中稲を栽培しているところが多く、六月に入ってから田植えです。

水田はここ十年ほどでどんどん宅地に変わりました。しかし、まだ残っているところもあり、今朝は溝浚えを行いますとの放送がありました。午前中は水路の水が流れていませんでした。今は元に戻っています。
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小満
今日は二十四節気の小満です。立夏から15日目にあたり、太陽の黄経が60度に達します。春の名残が消え、身辺に夏らしさがはっきりしてくるころです。昨日から急に気温があがり暑くなっています。これからは、戸外での活動では熱中症を警戒しなければならなくなります。今日も28℃程度まで気温があがるとの予報です。
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