優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年07月

冷房
飲食物は、基本的に温かいものの方が好きです。真夏でもアイスコーヒーよりも熱いコーヒーを飲みます。ふだん、部屋に冷房がないので、長時間冷房の中にいると、さらに温かい食べ物が美味しく思えます。

出かけるときはマイボトルにお茶を入れて行きます。近頃のステンレスボトルは性能がよく、なかなか冷めません。さらに、以前は蓋をコップがわりにできましたが、最近のものはほとんどが直接口をつけて飲むようになっています。熱いお茶を持って行ったら、熱すぎてなかなか飲めませんでした。
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トマト
母は庭先で少しばかり野菜をつくっています。空いているスペースに車が一台入ればいっぱい、と言う程度の広さです。それでもいろいろ野菜ができて、時々もらって帰ります。いまはトマトが赤く熟れています。母は農家の生まれなので、子どものときから農作業にはなじんでいます。いまはこの家庭菜園でも野菜作りがいちばんの楽しみのようです。
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先日の買物で、週末三日のうちに買物すれば、食料品も5%引き、というクーポンをもらいました。そこで、昨日も夕方に魚売り場へ行き、蛸のお刺身が30%引きになっていたので、買うことにしました。他には、調味料、缶詰など生鮮食料品ではないものを買って帰りました。

今度は蛸の刺身でカルパッチョを作りました。作り方を把握するためには続けて作った方がいいです。カルパッチョソースに加えるものを少し変えました。基本はオリーブオイル、酢、レモン果汁、白だし、ブラックペッパーです。昨日はそこへからしを少々加えました。これで味がひきしまりました。わさびなどもいいかもしれません。

蛸にはズッキーニと豆腐をあわせました。これだけで鉢いっぱいになり、メインディッシュです。火を使わないので夏に適した料理です。何をあわせてもそれなりのものになる、という適当さもいいところ。
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熊蝉
クマゼミは温暖な地域の平地や低山地帯に発生する大型のセミです。成虫は七月上旬から九月上旬まで発生します。特に発生数が多いのは七月下旬から八月上旬、大暑から立秋にかけての最も暑さの厳しい頃です。

今がまさにその時期で、成虫の寿命は二週間ほどです。毎日夜が明けるやいなや鳴きはじめ、特に午前中は激しく鳴きます。鳴き声は「シャシャシャ」とも「センセンセン」とも聞こえ、騒音といっていくらいの大音声が響き渡り、窓を開けているとその声が部屋の中にも反響します。
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甘酒
いまではどちらかというと冬の飲み物というイメージが強くなっていますが、「甘酒」は夏の季語です。手元の『新日本大歳時記』には「夏、熱くしたものを飲む。水泳などして冷えた体を暖めるのによい。」とあります。

甘酒はやわらかく炊いたご飯やお粥に麹を入れて7時間程度発酵させたものです。カップ入りの甘酒をいただいていたので、冷蔵庫で冷やしていました。お風呂上りにぐっと一杯。
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ひぐらし
野菜ジュース用の小松菜がきれていたので、夕方買いに出かけました。6時を過ぎており、魚売り場の前を通ったら刺身用の魚が30〜50%引きで売られていました。刺身の予定はありませんでしたが、これでカルパッチョを作ろうと思いマグロを買って帰りました。

カルパッチョは、生の牛ヒレ肉の薄切りに、チーズもしくはソースなどの調味料をかけたイタリア料理です。日本では、肉の代わりにマグロ、カツオ、サケなどの刺身を使って作るのがおなじみです。これは刺身ブームに乗って本場イタリアにも逆輸入されているとか。

カルパッチョソースは、オリーブオイルと酢が半々、そこにレモン果汁、ブラックペッパー、白だしを適当に加えて作りました。スライス玉ねぎ、トマト、青ネギをマグロにあわせ、カルパッチョソースをかけてできあがりです。塩分が少なく、オリーブオイルでお腹いっぱいになります。マグロでタンパク質もたっぷりです。何より料理ともいえないほど簡単なのがいいです。

また夕方の刺身売り場に出かけて別の魚介類のカルパッチョを作ってみようと思います。用意をしていたら、ようやく夕闇が迫りはじめ、窓の外から突然ヒグラシの声が聞こえてきました。晩夏です。
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蝉時雨
午前中は熊蝉の大合唱です。部屋から見下ろすところにソメイヨシノがあり、そこが一大拠点になっている印象です。

増位山への散歩、最近は暑くてご無沙汰しています。室内でエアロバイクをこいだらいいかも、なんて思いましたが、飽きたら邪魔になります。このごろは何を買うにも「捨てるときはどうするか」ということを考えるようにしています。

手軽なところで踏み段昇降運動を思いつきました。Amazonで検索したら、いろいろなステップボードがありました。しかし、読んでいるうちにわざわざ買うまでもない、と思いました。折りたたみミニステップで代用できるじゃないか、とひらめいたからです。この踏み台をふたつ持っていますが、重宝しています。

踏み台というだけでなく、ベランダでコーヒーを飲むときの簡易テーブルになりますし、ひっくり返すとモノ入れになります。玉ねぎをたくさんいただいて、保管場所に洗濯かごを代用したため、今はひとつのコンパクト踏み台が洗濯物入れになっています。

試しに踏み台昇降運動をやってみたら、十分できました。耐荷重80kgです。部屋にヨガマットがあるので、その上でやればずれませんし、階下に響くこともありません。ものは買うより発想の転換です。
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朝涼
昨夜は北風が吹き、涼しい夜でした。今朝もその涼しさが残っています。梅雨明けの後は、かっと陽が照りつけ快晴の日が続くものですが、今年は曇天が多いです。梅雨の期間中はあまり雨が降らず空梅雨気味でした。ところが梅雨が明けると、このお天気です。

午前5時過ぎくらいには起きるので、朝食をとった後は筆ペンで絵を描いています。これがいまは楽しく、描いているときは時間を忘れます。作品そのものよりも描いている最中の感覚が一番好きです。筆ペンの下描き無しで描くので、訂正はききません。そのため、より集中して描くことができ、無心になれます。こういう時間が持てるのは貴重です。

主に使っているのは呉竹 筆ペン 美文字 完美王です。インクが自動的に供給され、描きやすくて気に入っています。絵の題材は世界遺産です。ネット上にこれらの写真は山のようにあり、素材に不自由しません。描いた絵はブログにあげます。このとき、その世界遺産の背景について調べるため、世界中の歴史に関してもいろいろ知ることができ、おもしろいです。
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熊蝉
昨夜から北風が吹き、朝は窓を開けていると肌寒いほどでした。それでも夜が明けると熊蝉が一斉になき始めます。今も風は北からで、内陸部の気温が上がっていないのか入道雲も発生していません。何か初秋のような雰囲気です。

七月も終わりが近く、日が短くなってきたことを感じます。七月半ばまでは昼の日差しは部屋に入ってきませんでしたが、数日前から午後3時ごろになるとほんの少し日差しが入るようになりました。夕方には太陽がもっと北へ行くため、日差しは消えます。

しかし、お盆を過ぎれば正午ごろからほんの少しずつ日が入るようになります。庇よりも南中高度が低くなるのでしょう。夕方の西日も少し入るようになります。日差しの傾きは毎日確実に変わっていて、一日も同じではありません。
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土用鰻
ナイターでテニスをした後、いつも近所のスーパーで肘を冷す氷をいただきます。テニス肘を経験して以来、これは習慣にしています。昨日は土用の丑の日でした。魚売り場には「鰻」の貼紙がずらっと並び、特別に鰻の蒲焼を売っているコーナーもありました。ほとんど売れてしまっていましたが、まだぽつぽつと残っている鰻もありました。一匹1800円ほどもする蒲焼に、「残ったらどうなるんだろう」と思いました。買いはしません。

今年は土用の丑の日が二度あります。7月25日(火)と8月6日(日)です。土用は四季すべてにあり、次の季節が始まる前の約18日間を意味します。夏ならば、立秋の前の18日間です。丑というのは、日にちに十二支をあてはめたもので、12日周期で巡ってきます。今年は立秋が8月7日なので、丑がうまく二度はまったというわけです。鰻屋さんにはうれしい暦の巡りですね。こういうときは、最初の丑の日を一の丑、ふたつ目を二の丑といいます。

夏の土用の丑の日に鰻を食べるようになった由来にはいろいろ説があります。最も有力なのは平賀源内のマーケティング説です。鰻の旬は本来冬(10〜12月ごろ)です。夏に鰻が売れなくて困っていた鰻屋が、彼に何かいい方法はないものかと相談しました。

日本には古くから丑の日には「う」のつく食べ物を食べると縁起がいいという俗説がありました。梅干、瓜、うどんなどです。鰻も「う」がつきます。そこで、源内の勧めによって「本日土用の丑の日 鰻」という看板を出したところ、鰻が飛ぶように売れ、次第にほかの鰻屋さんも真似をして広まり、定着していったとか。
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