優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年07月

夜涼
月曜、火曜とナイターでテニスをしました。二日続けてテニスをすると、少し上達したような気がします。どんなことでもある程度までうまくなるのは積み重ねだと感じます。ある一定レベルをつきぬけてそれ以上にうまくなる人というのは、天才です。世界レベルの大会で優勝争いをするというのがこういう人たちです。

連日テニスをしたところで、フェデラーのレベルに行ける人は十年にひとりもありません。しかし、ある程度までは、その年代なりに、その人の天性の才能に見合ったレベルまでは上達するものです。これは楽器の演奏、絵を描くなどということも同じです。

人間がするほぼすべてのことは、健康状態に問題がなければ、誰でもある程度のところまではできます。それを楽しいと思って続けられる限りは。楽しんでできる何かがあるということは、ありがたいことですし幸せなことだと思います。
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夏山
森林植物園に停めた車に戻り、いつもなら温泉に行くところですが、今回は来るときに見かけたコメダ珈琲店・鈴蘭台店へ行くことにしました。私はまだコメダに行ったことがなかったのです。駐車場はほぼいっぱいで、店は混んでおり順番を待たなければいけませんでした。

注文したのは季節限定の「飲むとプリン」。さらにコメダ名物のシロノワールを四人でひとつ注文しました。食べての感想は、カロリーが高いだろうなあ、ということにつきます。美味しいのは確かに美味しいのでしょうが…。

そのときよりも車で家に戻ったころにそれを実感しました。空腹感がまるでなく、夕食は手作り野菜ジュースだけですませました。カロリーを調べてみると、「飲むとプリン」は443kcal、シロノワールは899kcalです。シロノワールは四分の一食べたので225kcal程度でしょうか。あわせると668kcalです。

軽い運動量の成人女性の一日必要カロリーは1800kcal程度といわれているので、このデザートだけで三分の一摂取していることになります。ご飯普通盛(140g)一杯が235kcalなので、ご飯三杯分を食べたのと同じです。恐ろしい話…。
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掬星台からの帰路は桜谷道を通りました。冬でも山に登れば汗をかきますが、真夏のこの時期は特に大量の汗が流れます。休憩するたびにこまめに水分を補給して脱水にならないようにしています。トレイルランニングをしている人にも大勢あいました。誰もが荷物は軽いものの、水だけはたっぷり持っています。歩く以上に水分消費が激しいでしょう。
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風涼し
徳川道と別れ、坂を登って舗装道路に出ます。摩耶山天上寺の前を通りしばらくバス道を歩いて、摩耶山の掬星台に着きました。真昼でしたので、日陰のあるところをと思いました。いつもの休日に比べて人が少なく、大阪湾が広々と見渡せる場所の木陰のベンチが空いていました。

神戸市街はもちろん、梅田のビル群、あべのハルカス、友ヶ島、淡路島など大阪湾全体がぐるりと見え、ほどよく風もあって快適でした。

リタイアの男性は別のベンチに座って昼食の楽しみのビールです。私たちはいつものようにコンパクトストーブでラーメンをつくりました。いつもより人数が少ないので、同じ量を持ってきていましたが、1.5倍食べることになりました。
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胡瓜
ハイキング仲間の中に胡瓜を作っている人があり、冷した小さな胡瓜を休憩時に配ってくれました。それを食べていたら、「おいしそうやね」という声がしました。三木市から毎週のように六甲山に来られるというリタイア後の男性でした。

胡瓜を渡して話しているうちに、それならいっしょに行こうということになりました。話好きな方で、私はすぐ後ろを歩いていたので、奥さんのこと、息子さんのこと、趣味の山歩きのことなどいろいろお話をききました。
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真夏
六甲森林植物園を出ると徳川道に入ります。徳川道は、明治維新前年(1867)、突貫工事で作られました。参勤交代に使われる西国街道が開港場を縦断しており、兵庫開港によって外国人と大名の間で生麦事件のようなトラブルが起こるのを避けるためでした。

当時は徳川道とは言わず西国往還付替道と命名されました。この道は明石市大蔵谷から神戸市灘区まで約32kmあり、明石から大きく内陸部へと迂回して杣谷峠で六甲山系を横切る経路をとっています。しかし、竣工直後に鳥羽伏見の戦いが起こり、王政復古の号令が下りました。

明治に入り神戸に外国人居留地を小さく迂回する道が作られ、その後は全く忘れ去られてしまいました。この道を復活させたのは、六甲山を別荘地、ハイキングコース、ゴルフ場として開発した外国人たちとそれに刺激を受けた日本人グループでした。いまは六甲山系の主要なハイキング道のひとつとして大勢の人に利用されています。
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睡蓮
六甲森林植物園では、あじさいの咲く間を通り抜けると、長部池に出ました。池の面を睡蓮の葉が覆っていて、その間にぽつぽつと花が咲いています。これほどたくさんの睡蓮が咲いているところを見るのは初めてでした。

熊蜂がやってきて、花の中央のしべの中でまるで身もだえするように転げまわっています。睡蓮は午前中しか開いておらず、帰りにここを通ったときはすべての花が閉じていました。何が花の開閉を左右しているのか、不思議です。
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大暑
今日は二十四節気の大暑です。夏は最後の節気に入ります。朝から曇っていて日差しは無く涼しい大暑です。昨夜は9時ごろに寝たので、今朝は4時過ぎに目が覚めました。まだ暗く、しばらく布団の中にいましたが、5時ごろには起きました。

明るくなってきてまず最初に聞こえるのは鳥の声と思いきや、蝉です。蝉にとっては短い地上での生活、時間を無駄にはできない、ということでしょうか。
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あじさい
土曜日は六甲へ行き、森林植物園から摩耶山に登ってきました。最初は有馬から裏六甲の湯槽谷山へ行く予定でしたが、メンバーが減ったことと、あじさいが見ごろだという話をきいて、行き先を変更しました。

森林植物園の駐車場に車を停めました。JAF会員なら入場料が10%引きになります。JAF割引が適応される施設は結構よくあるので、車に乗らない場合でもJAFの会員証は携帯しています。

正面の入口を抜けて森林展示館や軽食・喫茶の店が並ぶ広場を抜けていくと、あじさいが両側に咲いている場所にきました。いろいろな種類のあじさいが咲いており、それを眺めながら南へむかって歩いて行きました。

かたわらの樹木もさまざまで、場所によって日本の針葉樹、日本の広葉樹などと生体展示がされています。国内だけでなく友好親善都市から贈られた樹木を植えたシアトルの森もありました。ガイドマップにはほかにブリスベーン、リガ、天津の名前も見えました。
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夏の風
部屋の風通しがいいので、エアコンを持っていません。自然の風に勝るものはない、と感じます。夜になっても灯りを点ける部屋以外の窓は開けておいても問題ありません。エアコンをつけなければ暮らせない環境だったら、夏場の電気代がさぞ高いだろう、と思います。
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