優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年09月

酔芙蓉
増位山へと登っていく道のかたわらに白い芙蓉が咲いています。フヨウはアオイ科の落葉低木で、高さ1〜3mほどになります。花は直径8cmほどで、各地の庭園などに植えられています。東アジアの暖帯では自生も見られます。

八重咲き品種のスイフヨウは白い花びらがしだいに酔ったように紅潮し、夕方には萎みます。スイフヨウという名前はいかにもアジアだと思います。ヨーロッパ系の人種はアルコールを飲んでも顔が赤くなりませんし、アフリカ系ではそもそも顔色の変化がわかりません。

私はアルコールに弱くすぐに赤くなります。ヨーロッパへ行ったとき、ワインを飲んで真っ赤になっていたら、「なぜそんな顔になるのか?」と聞かれました。アルコールを分解する酵素は二種類あり、ヨーロッパ系の人はほぼ全員がこれらを持っています。日本人でも顔が赤くならない人はふたつの酵素を持っています。

しかし、アジア人種の半数以上はこの酵素をひとつしか持っておらず、基本的にアルコールに弱いのです。お酒の影響を受けて健康を害する度合いもこういう人たちの方が高くなります。だから、顔が赤くなる人はお酒を控えめにするのが大事です。これは遺伝的に決まっており、努力でどうなるものでもありません。

アフリカへ行ったとき、地元の人たちを見て、「この人たち、日焼け止めはいらないな」と思いました。アフリカ系の人の肌が黒いのは、強烈な紫外線から肌を守るためです。人類の起源はアフリカなので、アフリカからヨーロッパへと渡った人類が、しだいに弱くなる紫外線に適応して、肌の色を抜いていったという説があります。

紫外線が肌から吸収されないとビタミンDの活性化ができませんから、健康を害します。お肌によくないと厳重に日光を避けている人がありますが、避けすぎると紫外線不足になって、骨粗鬆症をはじめ、いろいろ影響が出てきます。免疫作用にもビタミンDは重要だと言われています。

強い日光で皮膚の老化が進んだり、シミなどができやすいのはヨーロッパ系の、それも金髪碧眼という北欧系の人たちです。ヨーロッパでも南欧のスペイン人と北欧のスウェーデン人ではまるで雰囲気が違います。もともと強い日光には不向き(というか、弱い日光の下で生き抜くために適応した身体)ですから、そういう人が太陽光線が強い緯度の低い地方で暮らすとさまざまな弊害が出やすいのです。

逆もまたしかりでアフリカ系の人たちが緯度の高い地方で暮らすと健康に障害が出やすくなるそうです。アジア人種はその間をとって、どの緯度にも比較的適応しやすいといえるでしょうか。
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運動会
近所の河川敷で保育園の運動会の練習が連日おこなわれています。秋分の日あたりが運動会でしょうか。何度も練習するので、いくつかの歌はこちらが覚えてしまうほどです。かなり準備が整って今日は予行演習に近いような練習になっていました。先生が園児の名前呼んで、「はーい」と大きな声で返事しているのが聞こえます。
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秋の朝
ギリシャヨーグルトが流行っています。ヨーグルトは乳を温め発酵させて作ります。ギリシャヨーグルトはそれをモスリンなどの布でこして、水分とホエーを除去したものです。水切り製法と呼ばれ、ギリシャの遊牧民は紀元前から羊や山羊の乳でこの製法のヨーグルトを作ってきました。

この結果、酸味の少ない濃厚でクリーミーなヨーグルトができあがります。タンパク質も凝縮されて倍増し、美味しくて健康にいいということからこのブームにつながったようです。日本で口火を切ったのは、森永のパルテノでした。

昨日、イオンへ行ったら、ヨーグルト売場の半分のスペースがギリシャヨーグルト系になっていました。イオンもPBのギリシャヨーグルトを販売しており、安くなっていたので、試しにいくつか買って帰りました。

食べてみて、確かに濃厚でまろやかです。イオンのPBはダノンが製造しています。比較サイトを見ると、評価が高いのは森永のパルテノです。次はパルテノを買ってみようと思います。
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増位山で猪にあいました。猪が道を掘り返した跡や、泥浴びをしてそのまま通った跡などはたびたび見かけます。しかし、実物の猪はそれほど頻繁に姿を見せるわけではありません。今日も20mほど離れたところで姿を見て立ち止まったら、猪も気づいて一目散に森の中へ逃げていってしまいました。

以前、人になついた猪が一頭いて、駐車場をうろついていたことがありました。いつの間にか姿を見なくなってしまいました。食べ物を与える人があり、「エサをやらないでください」という看板が立てられていました。

基本的に野生動物は人間が怖いのであり、むこうがこちらの気配を察して逃げてくれます。おとなしくて、すぐそばを通っても何もしない猪でしたが、変に餌付けをして、事故がおこらないとも限りません。
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秋彼岸
AmazonのタイムセールでGronGヨガマットを買いました。これまでもヨガマットを畳の部屋に敷いていて、ストレッチなどをしていました。ヨガマットを二枚並べて敷いていましたが、別々に買った異なるメーカーのものだったため、統一感に欠け、そろそろくたびれてきていたこともあって欲しいなと考えていたのです。

ちょうどAmazonのタイムセールに出ていて、通常の7割ほどの値段で買うことができました。同一の製品なので大きさも色もぴったり同じです。これまでのマットは藍色と青紫色のものでしたが、今度は柔らかなピンクにしました。部屋が明るくなった感じです。
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秋の彼岸
今日から彼岸です。季語では単に「彼岸」というと春を意味し、秋は区別するために「秋彼岸」「後の彼岸」といいます。今朝は曇っています。静かだな、と思っていたら、家の周りから蝉の声が完全に消えていたからでした。台風の前はまだときおりミンミンゼミやツクツクボウシの声がしていましたが、今朝はそれもありません。
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石榴
ザクロは熟すと皮が赤くなって裂け、中にぎっしり並んだルビー色の種子が見えます。家から最寄の駅まで行くのにいつも同じ道を通っていました。それほど考えることもなくその道を通っていたのですが、あるときふと思いついて別の道を通ったら、道のそばにザクロの木がありました。

住んでいる街であっても、自分が行く場所、行く道順というのはだいたい決まっていて、意外と点と線状でしか知らないものです。通いなれた場所でも実はいろいろな行き方があり、道を変えることによって知らなかったものを発見することがあります。
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秋高し
台風前はいったん控えられていた秋祭の準備が、18日にはあちこちでおこなわれていました。竹の先に色とりどりの房をつけたシデを道路脇の柵などに結わえつけます。各村によってシデの色が異なり、この時期は道路がとてもカラフルになります。祭の幟も立っていました。
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台風過
久しぶりに増位山に散歩に行きました。台風の後で自然歩道には折れた木々があちこちに落ちていました。山頂へ行くと予想通り大鳴門橋が望めました。風雨が空気中の塵を払って見通しがよくなるのです。

播磨灘の沿岸部は川から流れ込んだ濁流で黄土色に変色していました。ふだんなら川の水がどのように拡散していくのかはわかりませんが、こういうときはその色の変化で沖合いのどのあたりまで川の水の影響を受けているのかが見えます。
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野分
雨が降り始めたのは、午後4時すぎでした。それから風も少し出てきました。台風18号は午後10時ごろに明石市に上陸しました。兵庫県でも各地で避難勧告が出されたようですが、私の家のあたりの風雨はそれほどひどくはなく、今朝はすでに台風一過の青空が広がっています。
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